「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2007 郡山〜いわき(二日目 午前)

ここで唐突にインド料理屋。

いや、偶然通り沿いに見つけたのですが、その瞬間、辛いモノを食べてスッキリしたい気分になったのです。
概してカレー屋のランチってお得なケースが多い気がします。

ご多分に漏れずこの店もそうでした。
手前の皿の赤いのは辛味をアップさせる唐辛子の粉。ヨメと私はバサバサかけまくり(笑)。

カレー三種とナンその他が食べ放題で900円は安い。味の方もGood!

地元では有名な店らしく、私たちが入った後、店はすぐ一杯になりました。
いつしか県境をまたいで茨城に入りました。

少し山手に入ったところにヒッソリとある湯ノ網鉱泉。旅館名は見たら判りますね。
妻面がどっしりとした印象の宿です。
品のいいオバーサンが出てきて、応接でしばらく待たされました。

昼間は一人でやってるようです。
建物奥、廊下に囲まれるようにして浴室があります。

パッと見はここに浴室があるようには見えません。鉛温泉を思い出しました。
古い効能書き。
これも。
繊細な格子が美しい浴室外観。
高い天井にはめ込まれた色ガラスと宿の名前にちなんだタイル絵が美しい浴室内部。

何となく古い学校や病院のような雰囲気です。
脱衣場は猛烈に狭い。

幅・奥行ともに1mに満たない。昔からこんな構造だったんでしょうか?
浴室には大きなポリバスが一つだけ。いい佇まいです。

湯は僅かに土色に濁っています。
きれいに花の活けられた下にはシンプルな効能書きと注意書き。
入って右奥を望む。

上の廊下側から撮った写真のちょうど反対側になります。
タイル絵をバックに。

下の窪みは昔、別の形の浴槽があったことを思わせるものです。
キチンと積み上げられたイスと洗面器。
聞こえるのは屋根を打つ雨音のみ、あとは静まり返っています。
どっちも水を示す青いマークになったカラン。
少々のぼせました。
入って左側をバックに。

ちなみに子供たちは朝で疲れたのでここはパスしました。
入口付近を望む。

ドアもひじょうに古風な形をしているのが分かります。
そろそろ上がることにしましょう。

キチンと洗面器とかは元の場所に戻して、と。
最後に2人で。
アップで一枚。
これを脱衣場と呼ぶのはホント、いささかムリあるかも(笑)。

だから楽しいんですけどね。
大当たりで喜んでます。
ちなみに廊下を挟んで小さな浴室が別にありました。
雨に濡れる深緑が美しい庭。
出るとお茶が用意されてありました。

たとえ日帰りでもこうしてもてなす気持ちのある宿はとてもありがたく、いいもんです。
雨のせいもあるでしょうが、実に落ち着いて沈潜した雰囲気の良い宿でした。
表の庭もきれいに手入れがされ、花が咲き乱れています。
満開の藤棚をバックに。
全景。

いつかは泊まってみたいと真剣に思いました。
そっからずいぶん下って水戸の近く、廃線になった日立電鉄の駅から少し離れたところにある一軒宿の鉱泉、弘法大師温泉に到着。
バーチャンとお孫さんが迎えてくれました。
別浴ですが片方は今は使われてないようで、扉の前に健康器具がドーンと置いてあります。
そっか〜!イムポ、に効くんかぁ〜(笑)。
緑褐色の濃厚な湯の湛えられた浴室全景。
アイタタタ!引っ掛かった!
入口方向の天井を見上げたところ。

右が女湯です。
加熱はかなりぬるめで落ち着いて入れそうです。
ホント、くっつき虫の子供たち。
湯が穴からチョロチョロと出てるのはわりと珍しい。
窓の外は少し植え込みなっていますが、高い塀があって眺望は効きません。
タイルの床は析出物の錆色で真っ赤。
湯船が広く、洗い場がやや狭いことが分かるでしょうか?
鉄分を含んだお湯はかなり濃厚です。

比較的、冷鉱泉でよく見かける泉質ですね。
ムリヤリ子供に抱きかかえられて、落っことされやせんかと引きつってます(笑)。
ちょっとノボせてきました。
洗面器をかぶると背が伸びない、って昔は叱られたもんです。
今日はこれでおしまいなのでリラックスムード。
洗面器に汲むと赤褐色に見えます。
なに威張ってんだか(笑)。
最後に全景をバックに撮って上がることにします。
マジで年々太ってくワタシ・・・・・・。

ちなみに背後のグレーの板は外れた扉(笑)。今はカーテンで入口を仕切ってあるだけ。
最後も大当たりで機嫌よし。
しかし、取れたドアそのまま、っちゅう旅館は初めてです。
雨がますます激しくなってきています。
座敷で休憩して行くように勧められました。
かいがいしく働くお孫さん。

まだ小さいのにすごいシッカリ者。
おやつまで出してくださいました。

薄いのを畳んであるんでお好み焼き、っちゅうより一銭洋食ですね。
いや〜、こりゃぁ嬉しいな!っと♪
とても美味しかったです。

ご馳走さまでした。
色んなものが並べられた玄関脇の控えの間。
何で弘法大師なのかは訊き忘れました。

地名が「高野」なのでそっからかも知れませんね。別に宗教入った旅館ではなかったです。
あとは雨で空いてる常磐道をそのまま東京に戻りました。

な〜んか今回はやたら風呂入ってるシーンばっかりで、ちょっと芸がなかったですね。お粗末さまでした。
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