「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2007 群馬

毎年恒例のスキー/スノボツアー。
今年は記録的な暖冬のせいでゲレンデの積雪はかなり少ないです。
それでもまぁ天気にも恵まれ
こうしてここ、菅平にやってきました。

背後に見えるのはジャンプ台の跡。
とは申せ、スノボの写真は変化がなくていけませんな。
夜は夜でこんな風に、
ドーンとリッチな夕食で飲み倒しながら2日間を過ごさせていただいて、
三日目、日本ロマンチック街道(笑)を越えてやってきたのは、久々の再訪「半出来温泉」。
国道沿いに「登喜和荘」という一軒宿の旅館があります。
ここの名物は見ての通り温泉で養殖したスッポンですが・・・・・・
もう一つ有名なのがこの露天風呂。
内湯を出て少し下ったところに混浴で木の湯船のものが川に面してあります。

対岸にはJRの電車が走るのが望まれます。
さ、寒っっ!!
鳥肌立ちまくりで一枚。

・・・・・・まぁ、撮影してる方もですが。
湯は割とぬるめで、縁に頭を乗せて横たわるための枕が置かれてあったりします。
ともあれやっと一息つきました。

湯は無色透明無味無臭のクセのないものです。
・・・・・・とは申せやっぱしぬるいので源泉が流れ込む味噌樽に移動。
見ての通りの小ささです。
左右の樽はパイプでつながってて、この寒さの中でも十分に暖かい。
そうこうしてるうちにヘンな単独オヤジがやって来ました。

何だかニヤニヤして不審なので退散。
まぁ、こうして写真撮ってる私も相当不審ですけど(笑)。
温泉についての説明書き。
旅館そのものは比較的近年にできたものであることが分かります。
明るい廊下に沿って、鎌原観音堂の発掘調査の写真が飾られてありました。
続いてやってきたのは・・・・・・
国道を北に入った暮坂峠の麓にある名湯、沢渡温泉。
これまで何度も訪問しているのですが、ここには入ったことがなかったのです。
あ!提灯宿やんけ。
ここの浴室の特徴は何といってもこのようにいったん2階に上がって、
そこから木の廊下で下って、
さらにこのように階段を下りた所にある古風な混浴の内湯でしょう。

湯船は四角いのとL字型のと二つに分かれていますが、これは近年の改装かも知れません。
今度はかなり熱め。
見ての通り、大変清澄な湯です。
このように洗い場がほとんどないのは、古い形式を残している証拠と言えます。
青く見えるのは底に並べられた石のせいで、湯は若干湯の花が漂うもののあまりクセのないサラッとした感じ。
高い天井近くの明り取りから射し込む光が美しい。
チューインガムを捨てたバカがおるんか!?と思ったら巨大湯の花でした。
かなり気に入った模様ですが、他にも入浴客がいるので大人しく隅の方で。
美坂哲男さんって昔、何かこんな風に写ってる写真が多かったよなぁ〜。
ちょっとのぼせました。
脱衣場はこのように簡素なものが湯殿の両脇にあるだけです。
効能書。

古そうに見えますが実際はそれほどでもない。
上から見下ろしたところ。

実際建物は急な坂の途中にあるだけなのですが、この独特の構造のために半地下のように見えます。
このような中二階の渡り廊下の風情は古い温泉宿ならではですね。
歓迎してるんだか警戒してるんだか・・・・・・。
右側が今入った浴舎で、左奥に見えるのは共同浴場。

元々は一つの建物だったのかも知れません。
上の画面の左側になる、源泉のポンプ小屋。
旅館そのものは近代的な印象です。
吹き抜けの踊り場に掲げられた若山牧水のセンチメンタルな詩「枯野の旅」。

「澤渡の湯に越ゆる路、名も寂し暮坂峠」のフレーズは有名ですね。
この旅館、沢渡では一番の名旅館ですが、ひじょうにお値段が良心的なのが特徴です。
かつては草津の上がり湯として隆盛を極めたそうですが、今は狭い坂道にチョコチョコと旅館その他が固まるだけの静かな湯治場です。
これは旅館の浴室の隣に見えた共同浴場。

こっちはこれまで何度か訪問しています。

この後、渋川から連休最終日で渋滞する関越道をトロトロと東京に戻りました。
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