2007 中部(五日目 湯俣) |
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翌朝。
しっかし電気の傘までケチらんでもエエのになぁ〜・・・・・・。 |
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オヤジは起きて支度してる、っちゅうのに・・・・・・。
ちょっと彼らにも旅行中、主体的に行動することを覚えさせんとあきませんな(笑)。 |
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木崎湖温泉は比較的新興の温泉地なのですが、何だか寂れた雰囲気が全体に漂っています。 |
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コスモスもどこか寂しげ。 |
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ちょっと分かりにくいですが、テント張るのもバンガローも値段的にほとんど変わりません。 |
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・・・・・・と、唐突に「あぶらだこ」のジャケットのような景色。
七倉にクルマを置き、高瀬ダムまでタクシーで上がり、湯俣温泉を目指して歩き始めたのです。 |
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ダム湖は硫黄分が多いのか、不思議なエメラルドグリーンです。 |
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ひたすらダム湖に沿って舗装路を歩き・・・・・・ |
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湖が途切れるあたりから・・・・・・ |
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・・・・・・山道が始まります。
ちなみにこのときは道路が崩壊してたために舗装部分も歩きでしたが、通常はここまでタクシーで入れるようです。 |
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うわ!でっけぇ蝦蟇! |
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おまえらこれからの道のりの長さをナメとるなぁ〜。 |
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荒れた広い河原が山の険しさを物語っています。 |
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歩き始めて約3時間、ようやく晴嵐荘が見えてきました。
ここは北アルプス諸峰登山の重要な基地です。 |
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いったん通り過ぎて、さらに奥を目指します。 |
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堰堤が湯ノ花で真っ白に染まっています。 |
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さらに二股に分かれた谷を右に向かって吊り橋を渡ります。 |
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橋を渡ると祠。
ここまでこれだけの資材を持って来た信の力はすごいもんです。 |
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ちょっとロープ伝いもあって冒険気分。 |
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遠くに湯気が上がっているのが見えてきました。 |
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付近のあちこちで熱湯が湧出し、岸辺には誰かが石を囲んでこしらえた湯船。
対岸の白土化した下に小さく、天然記念物の噴泉丘が見えます。 |
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早速準備完了・・・・・・って風がメチャクチャ冷たい。 |
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これがもう浅いわ、熱いわ、ちょっと離れると冷たいわ(笑)。 |
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左右は切り立った崖になっています。 |
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湯をカラダにビチャビチャかけてるときはいいのですが・・・・・・ |
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ちょっとでも出ると寒い! |
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私はまぁ、皮下脂肪があるのであまり感じてなかったりして。 |
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ここまで山奥の野湯は黒部の祖母谷温泉以来かもしれません。 |
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とにかくしかし、風が冷たかった。
北アルプスの夏は短い。 |
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下流方向を望む。
ここで登山者でも来たらまるでアホですな。 |
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アンタまだ撮るん!?寒ないの?
とか言ってます。 |
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チョー速い。
珍しく下から着込んでいますね〜。 |
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ぶっちゃけ、もう少し夏の暑い時期に来たかったかも。 |
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しかし、貴重な体験ができました。
ちなみに不世出の偉大な登山家・加藤文太郎は昭和11年、ここから少し奥の天上沢で亡くなっています。 |
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そのまま、晴嵐荘にも立ち寄らせてもらうことにします。 |
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いかにも山小屋然とした全景。 |
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浴室外観。
風呂に湯は入っていませんでした。 |
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外の露天風呂ならどうぞご自由に、と女将さん。
めっちゃ話好きの陽気な人です。 |
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なぜか真ん中に大鍋の沈められた露天風呂。 |
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早速脱ぎ方開始。 |
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あ〜、ホッとするわ〜。 |
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さっきのは温泉かも知れんけど、風呂とちやうモンね〜。 |
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しかし、湯船としてそれほど深いわけではありません。 |
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広さもこんなもんですし。
3人入れば一杯ってトコでしょうか。 |
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露天風呂は10mほど離れた所にもう一つあります。 |
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いったん入るとナカナカ出る気になれません。 |
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しかし、帰りも歩くことを考えるとあまりノンビリもしておれない。 |
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そろそろ上がることにします。 |
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ちなみに子供たちはここでは入らず遊んでました。 |
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それでも上がるとやはり風は冷たい。 |
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鍋を元の所に戻します。
何のために沈められてるのかはよく分かりませんでした。 |
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離れた方の露天風呂。
こちらはかなり温め。 |
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もう一日スケジュールに余裕があれば、ぜひ泊まってみたかったです。 |
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アリがデカい! |
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再び徒歩3時間の世界に戻ります。 |
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意外とみんなバテもせずタフ。
往復で24kmあるんですけどね。 |
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避難小屋があるところがいかにも山してます。 |
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こういうのを上手く使って野宿したら面白いかもしれません・・・・・・野宿ぢゃないか。 |
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内部も畳敷きだったり、暖取れるようにもなってますし。 |
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しかし、山道とはいえ、起伏がほとんどないのがありがたいです。 |
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クワガタ発見。
なお、我が家ではこういうのを見つけても絶対にすぐに逃がすことにしています。可哀想ですもんね。 |
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ダム湖まで戻ってきました。 |
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この道路崩壊がなければもうちょっと歩く時間短くて済んだのに・・・・・・。 |
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ようやく最後の長いトンネルが終わりました。 |
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ダムサイトでタクシーが来るのを待ちます。 |
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この高瀬ダム、ロックシェッド式と言われる自然石を積み上げた特異な姿をしています。
関西では黒川ダムなんかも同様の形式ですね。 |
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長時間の歩行にもかかわらず元気にいちびる。 |
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待つこと30分、ようやくタクシーが到着。
クルマを停めた七倉に向かって下って行きます。 |
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ここも温泉なのですが、何だか混んでそうなのでパス。
あんなワイルドなのに2タテで入って、ムリに数稼ぎしても仕方ないですし。 |
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この高瀬ダム、ほとんどの観光客は黒部方面に流れるので、けっこう穴場ではないでしょうか。
意外に時間を食ってしまいました。今日中に松本まで下るのは厳しそうです。 |
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