「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2007 中部(四日目 奉納〜信濃大町)

国道に戻り、そして再び離れ、山道をずいぶん上がって辿り着いたのは・・・・・・
・・・・・・昔このあたりを訪ねたとき、島温泉と同じく行きそびれて気になってた奉納(ぶのう)温泉。
山小屋風の外観の一軒宿です。
浴室の外観。
あまりコテコテしい観光旅館の雰囲気でないのにも期待が高まります。
ゴチャッとしたフロントがいい感じ。
他にお客さんもいないので一緒にどうぞ、と。
効能書・・・・・・それにしても壁に子供の落書きのある温泉宿も珍しいですね。
ソッコーで脱いで・・・・・・
準備完了。

ちなみに入らせていただいたのは男湯の方です。
ハラを出したガマの置物に見えますが、これは湯口で析出物が固まったもの。
こちらの源泉のカランもゴテゴテに固まってます。

泉質としては谷筋を挟んだ小谷とも共通の印象。
申し訳程度の木の棧の目隠し。

あるいは雪囲いなのかもしれません。
こちらはいささか無粋なドカシー囲い。
うっすらと白濁した湯も小谷に良く似ています。

ただしこちらは加熱しているそうです。
年々子供たちは大きくなり、そして私は太る・・・・・・ナサケない。
なのにこっちは全然変わりよらん。

・・・・・・まぁ、ありがたいこってすけど。
太鼓腹で悪かったなっっ!(笑)。
特に滑らかさのあるお湯ではないのですが、柔らかくて入り飽きしない湯、とでも言えば良いのでしょうか。
アップで一枚撮って上がることにしましょう。
ここもアタリで上機嫌。
ホンマ、何があっても上から着る習性ですな。
簡素な客室。
コスモスが咲き乱れ、秋色がすでに濃くなっています。
旅館のネコが近寄ってきました。

こぉゆう静かで何もないところに1週間ほど逗留してみたいもんです。
例によって例のごとく今夜の宿泊地を決めていませんでしたが、どうしても今夜は信濃大町近辺に泊まりたい。

木崎湖の周囲にキャンプ場が散在してるので、一番明るそうなここに飛び込み。
楽勝でOK。

盆が明けると信州って急にガラガラになるんですよね〜。
設備もバッチリ整ったシッカリしたキャンプ場です。

応対してくれたオニーサンたちも、みなさんとても陽気で爽やかでした。
ここにも大人しいネコ。
テント張るのもめんどくさいのと設営料がほとんど変わらないので、和室のコテージにしました。

要はプレハブ小屋です(笑)。
でも、畳の上で眠れるのでみんな大喜び。
まぁ、たしかに断然こっちの方が快適ですもんね。
木崎湖は泳げるほどに水のきれいなところで、遊泳場もあります。
シーズンの終わった湖畔はどことなく物悲しい静寂に包まれています。
・・・・・・と感慨にふけっている間はありません。

どうして信濃大町に拘ったのか、その種明かしをこれから。
まずは駅前に。

今でもまずまず活気があり、それなりに地方都市の中心であることが伺われます。
しかし、駅前商店街はご多分にもれず寂れてるんですけど。
そこをしばらく行ったトコにある、この小さな中華料理屋こそが目的地。
いや、メニューもそんなに変わったものはありません。
ワクワク♪
お待ちかね!の餃子登場!デカッッ!!

ここは餃子が美味いことで近郷にその名を知られた店なのです。お値段ちなみに365円。
こちらは「炒肉片(豚ロースのヤキニク)」840円。

うず高く積まれていて、見た目以上にボリュームたっぷり。
見た目通り、ライスのセット。
これは大将オススメの「大肉麺」735円。
いやホント、餃子は噂どおりの絶品。

結局みんなで5人前食べてしまいました。
全員大満足&満腹。
信濃大町に行くことがあれば、絶対にオススメします。

見ての通り、本業は肉屋さんで、その隣に中華料理屋がくっついています。
夕食後、木崎湖温泉の日帰り施設「ゆーぷる」に行きます。

どの旅館も今は外来入浴を受け付けていないそうです。
隣には温水プールも備わった巨大な施設です。
このテの日帰り系はあまり行かないのですが、入れてくれるところがここしかないのだから仕方ない。
スキーシーズンとかはずいぶん混み合うのでしょう。
キャンプ場に戻って、駅前で買い込んでた花火をすることに。

「花火やろうか〜」とか話してたら、なぜか花火専門店が目の前にあって、マニアックなモノが揃いました。
最初にちゃんと袋物はテープはがしたりして、けっこうみんなマメだったりする。
最初は手持ちから、は鉄則ですよね。
それにしても花火の写真ほど難しいものはない。
バラで買った手持ちはやはりパワフル。
手持ちナイアガラはかなり過激。
噴き出し花火やって、打ち上げやって、とやってたらキャンプ場のオニーサンに「打ち上げだけはあきません〜」と言われてしまいました。

失礼しました〜。
・・・・・・で、お約束の線香花火。
「ワラすぼて」はこよりタイプより持ちがいいな〜。
あとは寝るだけです。

こんな箱みたいなプレハブでも標高が高いせいもあって涼しく、快適そのもの・・・・・・いや、むしろ肌寒いくらい。
明日は今回の旅の目玉、以前から訪問したかった湯俣温泉を訪ねるので、いつもに増して早寝することにします。

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