「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2007 中部(四日目 姫川〜小谷)

翌朝。

ガビ〜ン!!土砂降りやおまへんかぁ〜っ!!
みんな何も知らんと眠りこけとるなぁ〜。
それにしてもこの民宿は不思議な間取り。約幅60cmの異常に狭い廊下。

左が私たちの泊まった部屋。
スリッパはトイレ用だし・・・・・・(笑)。
朝食の時間になりました。夕食に較べるとわりとシンプル。

しっかし、まだ全然おなかが減ってない。
このカニ汁は最高に美味かっ!!。
何かヘラヘラしてますな。
楽しい温泉に素晴らしい料理、ほんとうにお世話になりました。
北陸道を一路北上し、糸魚川から南下、姫川温泉に到着。ホテル朝日荘に入らせてもらうことにします。

雨は何とか上がりました。
全然「ホテル」という感じでないモチャッとした玄関の様子。

ちなみにこの辺に来るのは16年ぶりです。
ロビーもなんと言いますか、「旅館」してます。
旅館は姫川の河岸段丘上に建っており、風呂は1階(地下4階?)にまで下ったところにあります。
自然石を上手く利用した巨大な混浴の岩風呂がここの名物。
早速脱ぎ方開始。

左に見えるドアは女子専用浴室の入り口。
準備万端、いざ出撃、ってトコですね。
こうして見ると巨岩が邪魔して、浴室の広さのわりに湯船はとても狭いことが分かります。
高低差を活かしてかなり高いところからの打たせ湯があります。
あんまし効かんなぁ〜、とか言ってる。
アイタタタタ!!

こっちはちょっと強すぎ、髪の毛ベチャベチャになるやん!
子供ってなんで洗面器かぶるの好きなんでしょうね。

ケロロ軍曹であります!とか言ってます(笑)。
男子出入口をバックに。

湯は若干色が付いて見えますが、実際には無色透明でした。
アップで一枚。
風呂の立派さからするとずいぶんアッサリした効能書。
昨日の湯があまりに成分濃厚だったので洗うことにします。
よっこいしょ、と自然と掛け声が出るようになれば立派なオッサンやな。
岩に登ろうとするが・・・・・・
・・・・・・結局滑るのが怖くて降りてくる。

子供ですな。
なんと言いますか、この20年近く変わってない芸風です。
しかしこの風呂、混浴とはいえ上手く岩を利用して自然の目隠しになるように造ってあります。
最後に家族全員で。
朝からなかなか豪快な温泉に当たって上機嫌。
大きな旅館の割りにゴテゴテした造りになっていない点も好感が持てます。
洗面台もごく普通だったりする。
ちょっとノボせました。
あ、こっちでも約1名。

脱衣場も男子の方は半分くらいが巨岩に占領されてます。
川面近くにあるのですが、眺望はまったく開けませんでした。

向こうに大糸線の線路が見えます。
家族で温泉旅行してて一番金のかかるものって、ジュース代かもしれません。
単なる置物と化した古い古いジュークボックス。

昔はちょっとした観光旅館はじめボーリング場とか娯楽施設の片隅には、必ずこれが置いてありました・・・・・・あまり鳴ってるところは見たことなかったですが。
ちなみに露天風呂もあります。
でも、いかにも取ってつけたような気がしてこちらはパス。

入った方が良かったかな?
そのまま旧国道を行って、かつて信州の脱力感工スポットとして有名だった・・・・・・
・・・・・・「白馬大仏」にまで来ました。

異様に稚拙な顔の造形がバッドテイスト。ここまで不細工な仏像はあとは淡路島の「世界平和観音」くらいでしょう。
ここはご多分にもれず、掘っ立てインチキ仏像を中心とした一大レジャーランドを目指していたのですが、1995年の集中豪雨と山津波で廃墟となりました。

破壊されたまま放置された大浴場。
旧道沿いにあって、新しく国道からは隔絶された雰囲気の島温泉「島之湯旅館」。
誰も他にお客さんはおらず、どーぞ一緒に入ってください、とのこと。
狭い脱衣場と、それにつながる浴室。
中から、脱衣場方向を見たところ。
狭い浴槽にはぬるめの湯が溢れています。
藻の緑が独特のグラデーションを作っています。
入り口付近を望む。

ちょっとブレてしまいました。
この浴室、窓がハメ殺しで小さな換気扇があるだけなので、この季節にしては湯気がものすごい。
しかし、こんな風に落ち着いて飾り気のない温泉の、そのしみじみした雰囲気を伝えるのは実にむつかしい。
リラックスして入れるのがこういう地味な温泉の魅力だと思います。
そろそろ上がることにしましょう。
背後の築堤が現在の国道です。
脱衣場の全景。

これ見て単にオンボロでみすぼらしいとしか思えない人は、温泉巡りなんてしない方がいいかもしれません。
女子浴室。

家の風呂より小さな湯船。
効能書。
こっちの看板は外と名前が異なります。

どっちが正しいねん???
最後まで静かな宿でした。
旧道は今は封鎖されて何かの物置になっているようです。

女将さん曰く、14年前の集中豪雨のときは山津波の流れが少し逸れて助かったのだとのコト。
そのまま小谷温泉「熱湯荘」にまでやってきました。

昔訪れたときと変わらぬ姿に感激。
旅館の少し上にある温泉薬師と源泉。

ほんとうはここで谷に下りて野湯探検をしようと思っていたのですが、雨で水量が増しているのと、雑草が高く生い茂っているので断念。
仕方なく車内でお昼にします。
一番上にまで上がったところにある露天風呂までやってきました。
・・・・・・が、敢えて入るほどのこともなさそうなのでパス。
この先、雨飾山の向こうの梶山新湯もいつかは訪ねてみたい温泉なのですが、どうも工程に上手く組み込めないまま今回もパス。

午後はさらに松本方向に南下していきます。

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