「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2007 中部(二日目 新穂高〜中尾)

新穂高ロープウェイの乗り場までやってきました。

あんまり温泉ばっかりでも飽きてしまうので、ちょっと上まで行ってみることにします。
水害があったらしく付近では盛んに護岸工事中。
ゲ!ロープウェイ、下方と上方の2段になってたんか!上にも駐車場あるやん。

初めから上の方に行っとけばよかった。
・・・・・・とは申せ、ケーブルカーやロープウェイって何だか好きな乗り物なので、そのまま行くことにします。
眼前に広がる岐阜と長野を隔てる山々。
アニキはちょとバテ気味。

細いので瞬発力はあるけどスタミナがない。
2段目の乗り場の「しらかば平」は平日にもかかわらずえらい混雑しています。
上方のロープウェイは何と2階建て。

索道に支柱が2本しかなく、遊園地のバイキングのような揺れ方でちょと怖い。
アニキ、かなりヘロヘロ(笑)。

ちなみに数年前までこの下は、ひじょうにワイルドなスキー場でした。
トータル20分くらいでてっぺんに着きました。ここから先は登山の装備がないと厳しいですね。

数年前まで冬場ここは、ひじょうにワイルドなスキー場の滑降地点でもありました。
水場があったりするのもいかにも登山口、って感じです。
駅の屋上は展望台になっています。
焼岳をバックに。

元気が出てきたアニキ。
こっちは北アルプスの山々をバックに。
ホント、うちの家の豚児たちは歳のわりにやることが幼い。
周囲はちょっとした散策ができるようになっています。
新田次郎の小説「槍ヶ岳開山」で知られる播隆上人の像の前で。

日本のアルピニズムは信仰から始まっています。
まぁ、こぉゆうアホなノリは大事なこってすね。
雑草にしか見えない高山植物の花壇。
そぉいやぁ、こーしてフツーに家族で写ってる写真が少ないなぁ〜(笑)。
何だか年々巨大化してるワタシ・・・・・・。
こんなトコにもさるぼぼが売られています。
そろそろ下って今夜の宿泊場所を決めなくては!
昔のゴンドラが展示されてあります。

角ばったボディがなかなかカッコ良かったりする。
焼きたてパンの店まであるのには驚きました。
さらに乗り継いで・・・・・・
新穂高温泉に向けて下っていきます。
ぶっちゃけ、このテの乗り物ってちょと値段高いですよね〜。
山にだいぶ雲がかかってきました。
かつて付近はキャンプ場だったと思われますが、今は無情にも野営禁止の看板が。
駐車場の隅では高温の温泉が流れるままになっています。

新穂高温泉郷一帯は露天風呂だけで170ヶ所あるそうです。
平湯に戻ろうかとも思いましたが、中尾高原にキャンプ場があるみたいなので、そちらにしました。

比較的近年に拓けた中尾高原温泉の中では、老舗のいとう旅館に立ち寄ります。
手作り感あふれる露天風呂入り口。
日暮れが迫ってきてるので行動迅速。

脱衣場と洗い場だけが男女別になっています。
きれいにしつらえられた混浴の露天風呂。湯はあくまで清澄です。

ただし、かなり熱い。
源泉は奥から引かれています。
・・・・・・がよく見るとこんなん。上手く隠してあります。

源泉は宿ごとではなく集中管理方式なのでしょう。
入って右奥の方を望む。

背後に見えるのは内湯です。
今日最後の風呂になるかもしれないので、カラダも洗ってしまいます。
こうして見ると深い森に見えますが、実際はそれほどでもなく明るい印象です。
アップで一枚。
当たりで上機嫌。
源泉から見下ろしたところ。

適度にゴチャッとした民芸調なのがいい塩梅ですね。
浮き輪まで用意されてありました。
・・・・・・アホやな。
洗い場をバックに家族全員で。
とてもいい感じの露天風呂でした。
今年中に間違いなく背は抜かされそう。
入り口から旅館の建物を見たところ。

とてもきれいに整備されてあるのが分かります。
最後にアップで一枚。

それにしても我が身の変貌ぶりに較べると体型変わらんなぁ〜。
露天風呂の外は裏庭になっています。
こっちが背を抜かすことは・・・・・・ないかも知れません(笑)。
内湯入り口。
内湯は男女別の至ってシンプルなものです。
効能書き。
上で述べたとおり、温泉地自体そんなに歴史のあるところではないのですが、新興温泉地にありがちな安っぽさはなく、落ち着いた雰囲気があります。
のぼせたのでちょっと一休み。

これからテント立てんといけませんし、汗はかきたくない。
奥の右側が宿の御主人。

いつか泊まってみたいと思わせる、ほんとうに素敵な旅館・風呂でした。
そこからクルマで5分ほど上がった、道の突き当たりにあるキャンプ場「ACN合掌の森」に到着。

予約なしの飛び込みでしたがガラガラでした。
ここにも巨大な混浴の露天風呂があります。

・・・・・・って、キャンプ場で混浴って他に聞いたことないないかも。
横にある湯井からは盛んに蒸気が上がっています。
「テントだけ+食事は外食」の身軽なスタイルにしてから、ホント機動力が増した気がします。

他のファミリーからはいささか奇異の眼で見られますが(笑)。
栃尾温泉まで下って夕食。

平日の夕方のせいか、誰もお客さんがいません。
アニキはハラが減って死にそう、とか言ってる。
カレーを食べてると機嫌のいい下の子。
う〜ん・・・・・・いかにも定食、ですね。

他にコメントのしようがない。
こういうトコで飼われている犬はおとなしい。
だいぶ薄暗くなってきました。

若干の買い出しをしてキャンプ場に戻ります。
イマイチ調子がよくないのか、食事してもパワーが出ず、ズーッとこんな調子でゴロゴロしてます。
暗くなってから露天風呂に向かいます。

何か色々書いてありますね〜。
かなり冷え込んできています。
ストロボ焚いてるので分かりにくいですが、実際は真っ暗に近い。
いや〜、適温適温♪
夜の風呂の写真はしかし、湯気が一面に写るので大変。

実はほとんどがピンボケになってしまったのです。
とても立派な脱衣場の外観。

ひょっとしたら風呂だけはキャンプ場ができる前からあったものなのかも知れません。
うわ!こんな木の間にまで禁止の札が。
背後の四角いのもほとんどが注意書きの類(笑)。

もはや牡丹灯篭のお札の世界ですね。
え〜い、湯気ももうちょっと何とかならんもんか!

これではまるでエクトプラズムやがな。
かといって寄せて撮ると何が何だか良く分からんし・・・・・・
ずいぶんまとまりのない画像になってしまいました。
そろそろ上がることにします。
はやく服を着込まないと湯冷めしそう。
しっかしこんなにあちこちに注意書きを張りまくらんでも・・・・・・。
禁止・禁止・禁止って、まぁ非常識な客に苦しめられた結果のことなのでしょうし、気持ちはよぉ〜く分かりますが・・・・・・。
湯船自体は広々してるのに、心理的に圧迫感のある風呂でした(笑)。
・・・・・・ってーか、注意書きやらなんやらを隙間なく掲示しまくるのが、きっとここの芸風なのでしょう。

受付にしたってこれですもん(笑)。
設備はどれもコテコテしくないんですけどね。
地熱が高いのか、不思議に暖かく眠れました。

明日は富山に抜けます。

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