「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2006 山形(二日目 石抱〜前森)

寒河江の手前から肘折目指してR458を北上しますが、この道がとんでもない道でした。
途中から舗装してないの!(笑)。

20年くらい前までは日本中あちこち未舗装国道はありましたが、まさか21世紀になってもこんな長距離で残ってるとは。
予想より大幅に遅れて肘折到着。

ダート好きとしては楽しかったですが、やはり疲れました。
まずは温泉街を抜けて銅山川にそって奥に向かいます。
すぐに石抱温泉に到着。

元々は建物があったと思われる空地が広がっています。
親切なことに案内の岩まで置かれてあります。
草むらを10mほど入ると・・・・・・
ありました。

しかし飛び交う多数のアブ。
長辺から見た露天風呂全景。
オッサンからまず入湯。
ヨメも勢いで準備開始。
この辺、ものすごいスピードです(笑)。
アッと言う間に脱ぎ方完了。
子供たちはパスして周囲でフマキラー撒いたりしています。

それにしても空が青い。
ちょっとイヤそうな顔してようやく入湯。
しかし、撒いた殺虫剤が功を奏したのかアブの姿は見えなくなりました。
ぬるめの湯は緑褐色で、流れ込むだけでなく、あぶくと共に湯船の底からも湧いています。
源泉の湧出口の拡大。
改めて露天風呂全景。

石組みのずいぶん古風なものです。
それにしても日差しが強いので、日焼けが気になっています。
これが今回の秘密兵器。殺虫スプレー。
ハエタタキは湯船の横に吊るしてありました。
実は撮影しながら、周囲では子供たちがこのようにしてました・・・・・・なーんて(笑)。
そろそろ上がることにします。
アップでもう一枚。
あ!アブに噛まれた!!
あ〜、直接かけんといて〜!とか言ってるところ。
では夏の露天風呂制覇グッズを持ってはいポーズ、と。
・・・・・・ま、あまり類例のない家族集合写真ではあります。
ともあれ、楽しい露天風呂でした。
隣には「薬師」と刻まれた石。

お礼に少し多めに奮発しておきました。
ちなみにここ、えびす屋さんという旅館の持ち物なのが、好意で無料で開放されているものです。

絶対に荒らさないよう使いたいものですね。
肘折の通りの狭さは天下一品。

これでもメインストリート!
温泉街のはずれにクルマを置いて散策することにしました。
観光案内図。
最近流行の足湯があちこちにあります。
中心部にある共同浴場「上の湯」
有名な木造の郵便局の前で、人力車をバックに。
町の到るところにレトロな光景が残っています。
土産物屋にあった蛭子能収のイラストみたいなロゴの石鹸。
いろいろ土産を買い込みました。
平日の午後の温泉街は静かで、道行く人も多くありません。
そんな中の一軒、「松井旅館」に入らせていただきます。

斉藤茂吉ゆかりの宿だそうです。
誰もいないから、ってコトで男湯に全員案内されました。
効能書きのアップ。
早速入湯。
左側の塀の向うが女湯になっています。
外は露天風呂。
後はキャンプ場に移動するだけで、風呂に入れるかどうか分からないのでカラダも洗ってしまいます。
昔、美坂哲男さんの本って必ずこんな感じで風呂に入ってましたよね。
湯は若干黄色味がかっています。
露天風呂の方に向うことにします。
アイヤァ〜!湯が入ってまへんがな!
看板出さなくてもふつう、分かりますよね。

鯉の池と間違える人がいるのでしょうか?(笑)。
ちょっとのぼせたので、涼むのも兼ねて全員で。
なんやハダカで庭ウロウロしただけみたいやん、とか言いながら戻ってきました。
玄関のロビー付近。

異様にコテコテしい廊下と仏間をバックに。
昔の効能書き。
外観はタイル張りで新しい感じですが、内部はレトロさの漂ういい旅館でした。
さらに北上して新庄に向います。

肘折は古い火山で、カルデラの底が温泉街になっており、北側にはなだらかな高原状の台地が続いています。
新庄から鳴子方面に走り、牛舎の建ち並ぶ中を抜けて、日の傾きかけた前森高原に到着。

今夜の宿も出たとこ勝負で決めました。電波さえつながれば携帯は便利です。
牧草地の一角が、オートキャンプ場を中心とした施設になっています。
西日の当たる広大な園内の様子。
敷地は広大だが、しかしバンガローは小さいぞ!っと(笑)。
子供たちはテントぢゃないことに期待してましたが、あまりの設備の貧弱さ・・・・・・もとい簡素さに茫然。

1泊2,900円で文句言っちゃぁいけませんけど。
最上駅前にまで下って夕食。

元々飲食店が少ないところに加えて、やはりここも盆明けで、軒並み臨時休業。ようやく開いてた一軒に入りました。
他にお客さんはいません。
串盛りのボリューム見て、ここもかなりのアタリであることを確信。
何か食べるとそれだけでホッとしますね。
激辛チゲ。ボリュームタップリで美味。
こっちの地方ではポピュラーなもつ煮ラーメン。コクのある美味さ。
鶏鉄板焼き。

添えられた柚子胡椒がアクセントでこれまた美味い。
フライドポテトをチリソースと一味で辛く炒めたもの。

これまたメチャクチャ美味かった。
何か他にも食べましたが、撮影し忘れました。
最上に行ったら「喰いしん坊」、と(笑)。
しかし、町役場のある駅前とは思えないくらいヒッソリしています。
・・・・・・で、唐突に入浴シーン。

キャンプ場の麓にある立ち寄り湯「前森温泉・清流」に行きました。
ここは牛舎の建ち並ぶ一角にある変わった温泉ですが、とにかく湯の量が豊富。

ダバダバと浴槽に注がれています。
ちなみに男女別。
湯は無色透明無味無臭のまったくクセのないもの。
上の子撮影。
効能書き。
寝る前にサッパリできてめでたしめでたし。
休憩室の鴨居には、牛肉コンクールでの数々の賞状が。

この辺では有名な肉牛を肥育するところみたいです。
湧出量も豊富なので、もっと人気が出ていい温泉だと思いました。

多少周囲が牛臭いのが難点ですが。
媒体が一杯になってしまったので、キャンプ場に戻って、酒飲みながらPCに画像データをセーヴ。
家族はみんなトランプ中。

明日は定番の名湯群をたずねます。
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