「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2006 山形(初日 白布〜広河原)

夏の終わり、今年は山形にターゲットを絞って出かけることにしました。

東北道から磐越道に抜け、磐梯山を巻いて桧原湖から峠を越えます。思えば、テントを買って家族で最初に来たのがこのあたりでした。

あれから子供たちもずいぶん大きくなりました。
ドリフトズリズリのタイヤ痕だらけの峠道を上がったところが展望台になっています。
東鉢山七曲り、っちゅうのですな。

あれ!?ココ、以前来たときは有料道路ぢゃなかったっけ??
まだ色づいてはいませんが、すでに赤トンボがたくさんいました。
下って、以前はパスした白布温泉に立ち寄ることにします。
隣の新高湯も同じですが、急斜面を上がったところにあります。

そぉいや姥湯もそうだったな。
ホテルという名前は付いていますが、古い佇まいを見せる「渓山」入口。
ロビーにて。

全員ヤル気満々。
そりゃーまずは露天風呂でしょ。
露天風呂は一段下がったところにあります。
露天風呂内部。

大きな屋根の付いたいわば半露天の混浴で、広い湯船があります。
脱ぎ方開始っ!
まずは正面奥に向かって一枚。
外はどうなってるのかな〜?と覗いたら、今さっき下ってきた道路でした。
入って左奥の方に源泉の注ぎ口があります。
けっこう熱い。

細かい湯の花が漂う透明な湯です。
源泉付近から脱衣場方向を望む。
右奥に向かって。

アブも全然おらず快適快適♪
サラッとした気持のよい湯です。
泳いでみたりして。
ちょっとノボせてきました。
全員で一枚。

だんだん背の差がなくなってきたなぁ〜。
そろそろ上がることにしましょう。
朝もはよからハイテンションやな〜、と呆れてます。
はい、お疲れさん♪、と。

ちなみに女湯の内湯の方からも露天風呂に行けるようになっています。
こういうのがあると必ず遊ぶ上の子。
内湯外観。
整然とカゴの並ぶ脱衣場。
大きな湯船が一つだけの至極シンプルな浴室内部。
旅も始まったばかり、ゆっくりあせらずに行きましょう。
おそらくは建て替え前からのものと思われる見事な揮毫。
珍しく玄関近くに掲げられた効能書き。
ちょうどお客さんが引き払った時間、と言うこともあったのでしょうが、静かないい旅館でした。
玄関脇にも水道代わりに温泉が引かれています。
米沢ラーメンを食べようと、ガイドのお勧めの店を何軒か当たりましたが、どこも盆明けで臨時休業。1時間以上ロスってしまいました。

どこでもいいや、と半ばヤケ気味で国道沿いに見つけた店に立ち寄ります。
ごく普通の店内。
ごく普通の半チャンセット。
・・・・・・で、これがナニゲに美味かった!

スッキリしたダシにやや細めで透明感のある縮れ麺が良く合います。
こういう風に、期待せずに美味しいのに当たるのはとても嬉しい。
R121を喜多方に向けて走り、途中から飯豊山中に分け入って行きます。
おそろしく山奥でダートも長いのですが、途中にこのような幟がいくつも立ってて迷うことはありません。
広河原間歇泉に到着。すだれで覆われているのが露天風呂。

つい最近立派な宿泊施設ができて、かつてのワイルドさはずいぶん失われてしまったようです。

立っているのは巨大な石灰華の上。
男女別の内湯入口。

何だか味気ないですね。
効能書き。
早速、混浴の露天風呂の方に入湯。

ぬるい炭酸鉄泉系の泉質で、かなりヌルヌルします。
右下に見えるのが湯の噴き出し口。
おお、出始めた!
だいたいこれで3m弱ってトコでしょうか。

高いときは10m近く上がるそうです。
また収まりました。

大体10〜20分間隔で噴き出しているみたいです。
かなりこれは楽しい体験だったようで家族全員大喜び。

・・・・・・と、どうして同じアングルで、湯の中でばかり撮っているのかというと、ひじょうに滑りやすいのと、アブの数が尋常でないため。
入る前に「露天風呂にはアブがものすごくいますけど、いいですね」と念を押されたのに納得。人だけでなく、おそらくは温泉に含まれるCO2にも反応してるのでしょう。

あまりにワラワラと群がるアブに降参して上がることにします。
「あ〜、もぉ撮るんならはよ撮って!」とか言ってるところ(笑)。

不思議なことに上の子はあまりアブに噛まれません。
「うわぁ〜!来た来た来た〜っ!」
「アンタ、刺されても平気なん?」

「平気なワケないやろ!わしかて必死ぢゃわいっ!」
内湯。

ちなみに男女別にも露天風呂がありますが、湯は入っていませんでした。
脱衣場もピカピカの新築の香りがします。
ちょっと分かりにくいですが下駄箱に「湯の華会」と貼られてあります。温泉くらいでナゼ人は群れたがるのでしょう?

余談ですが、すでにここ「日本秘湯を守る会」にも加入しているようです。
建物裏の谷川。右手に露天風呂のすだれが見えます。
古い効能書き。

かつて湯治場として栄えたのが、永らく放置されていた模様です。左上は湯小屋があった頃の写真。
ともあれ今日の2湯目、完了。
飯豊近辺は極めて古い佇まいが随所に残っています。
ここにも秋が近づいてきています。

特に何が決まってるわけではないのですが、取りあえずは長井を目指して走ります。
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