2006 五社への道 |
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夏、帰省した折に、最近話題の五社の野湯を一人で探しに行きました。
事前の情報が五社ICの近く、高速道路の橋脚の下、くらいしか押さえてなかったので、かなりあちこち探し回りましたが見つかりません。
ただ、有馬にも共通する炭酸鉄泉系の湧水はあちこちで見られました。
これもそんな一つ。 |
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いったん神戸電鉄の五社駅に戻ります。 |
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インターチェンジは目の前。 |
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ん?何やこの建物は?
・・・・・・「五社ふれあい館」とあります。地元老人のデイケア施設か何かでしょう? |
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で、建物の横に回ると謎の蛇口。
お!?流しには鉄サビがこびりついてるぢゃあーりま温泉! |
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スイッチボックスを見ると「温泉送水ポンプ」とあります。
間違いなくこの近くです。 |
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通行量が多いので、まさかこんなベタなトコにあらへんやろと思ってた国道に沿って歩くと、呆気なく見つかりました。 |
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なかなかすごい石灰華ですが、上部に施設らしきものも見えます。 |
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ともあれ行ってみることに。
料金所の脇から入って・・・・・・ |
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裏の方から回りこむと・・・・・・ |
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到着。 |
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いわゆる一つのこれはポンプと貯湯槽、っちゅうモンやおまへんか。 |
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あふれ出た分は、ビッシリと鉄分が沈殿した細い溝を流れて・・・・・・ |
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草むらの中を抜けて川に捨てられています。
つまりあの巨大石灰華は、掘削泉の残り湯を捨てたところが凝固しただけのもの。 |
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ともあれ、強引に「しぼりがけ」で入湯。温度は30℃弱、ってカンジでしょうか。
対岸はビュンビュンと車が行き交っています。正直、意地で入っただけで、まるでこれはアホです。 |
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川側から見た全景。 |
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左の箱はポンプのスイッチ類でしょう。
要はインター建設時に湧出した鉱泉水を温泉施設に転用としたものの、宙ぶらりんになってる、そんな感じですね。 |
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知るは不幸の始めなり、真相を知ってしまうとなんだか急につまらなく思えてきました。
ガード下に雨水が滲みて鍾乳石になっても、それは決して鍾乳洞でないのといっしょです。 |
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しかし極端に野湯の少ない近畿地方にあっては、珍湯として貴重な存在であるとは思います。
あまりロケーションは良くありませんが(笑)。 |
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