「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2005 東北(五日目)

最終日、キャンプ場を出発して下って行きます。

結局、鬼首・吹上高原キャンプ場は居心地が良く、3連泊しました。
東鳴子の温泉宿を訪問したら、11時から2時までです、と断られたので、引き返して尿前の関のちょっと向うの中山平温泉にやってきました。

1日僅か3時間なんて、人をバカにしてますね。
坂道を下りきったところにある「東蛇ノ湯」に到着。
外観からして自炊宿の雰囲気が漂います。
旅館奥には地肌がむき出しになった地熱地帯が見えます。
ともあれ入りましょう。
いつも同じような写真ばかりですが、自炊宿の障子の並ぶ廊下の佇まいは大好きです。
浴室は玄関の奥から下っていきます。
ここは、内湯・露天風呂共に混浴です。

比較的新しいものですが、古い習俗を感じます。
まずは沢沿いに細長くこしらえてある露天風呂に。

上の子が手に持つのは虫すくいのタモ網。
男の客が多く、チラチラ見るのが気になってタオルを手放しません。
朝日がまぶしい。
湯はやはりこの辺では共通の、無色透明で柔らかな泉質です。
内湯の片方は高温のため封鎖されていました。
もう片方に入ります。

左奥はニコニコしてたバーサン。写真撮影の非礼を詫びると、全然気にしてませんでした。
上とほぼ同じアングルで。
ケッコー熱いので上がることにします。
2つの浴槽の間に仕切りにもならないような岩が配されているのが分かります。
「両便所」っちゅー表現は初めて見ました(笑)。
玄関脇の帳場。
倉庫に見えますが、宴会場への廊下。
2階の様子。
建物裏側を望む。

少し雑然とはしていましたが、細かく手を入れながら維持していることが伺える、いい湯治場でした。
下って、東鳴子の先、国道脇の馬場温泉に到着。

今回の旅で最後の温泉なので、ムダゴマも加えてくわしく紹介します。
入って右側には男女別のリッパな共同浴場。

しかし、ここには興味ありません。
目指すは庭の真ん中の小屋。
こんな感じ。

ポツンと庭の中心に建ってます。

これが有名な馬場温泉共同浴場。
宿は豪農の自宅のような巨大なものです。
ともあれ入ります。

子供たちは中山平でのぼせたのでパス。
今日初めての入浴客なのでしょうか、湯の表面には析出物が膜を作っていました。
非常に小さな小屋です。
小さな湯船とそれを囲む狭い洗い場分の広さしかありません。

四畳半くらいに見えました。
熱いのでナカナカ入ろうとしません。
アップで一枚。
内湯全景。

左の壁の裏が脱衣場になっています。
源泉100%につき、水の蛇口もなし(笑)。
窓からの景色はこうなっています。

これは東側。農機具小屋が見えます。
南側はポンプ小屋でしょうか。
西側は母屋。国道に面した北側には窓がありません。

「庭の真ん中にある」という表現が、あながち誇張でないことが分かっていただけたかと思います。
ちょっとポーズしてみたりして。
かなり熱いので、そろそろ上がることにします。
狭い脱衣場。

2〜3人で一杯です。
何と営業時間は朝の4時から!

そりゃーまぁ、年寄りは早起きとは言いますが・・・・・・
最後はおっさん入浴シーン。湯が若干褐色がかっているのが分かります。

建屋は新しくなっていましたが素晴らしい共同浴場でした。
古川ICまで下って東北道に乗り、混む前に東京に戻りました。

那須高原PAで簡単に昼食。

日数はやや短めでしたが、中身の濃い、いい旅行でした。同じような写真の連続にお付き合いいただきありがとうございました。
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