「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2005 東北(四日目 鳴子)

鳴子に下ってきました。

外は眩暈がするほどの暑さです。
メッチャ細かい案内板。これで全体の1/6くらい。
クルマよりジャマかも(笑)。
暑くてたまらんので、まずは土産物屋に入ります。
歩く気がしないので、そのまま2階の食堂へ。
これがクーラー入ってへん、っちゅーねん(笑)。

不思議なダルマが飾ってあります。パンダのような顔で宝船に乗っています。
米嫌いの上の子。

焼肉単品で注文するヤツも少ないと思います。
鳴子の裏山の潟沼に来ました。

実は鳴子は気象庁指定の火山で、ここは火口湖なのです。
湖岸の崖が白土化した地熱地帯になっています。
準備OK。対岸を目指します。
遊歩道があるので楽勝。
あまり来る人もいないのでしょう。

道には大きなキノコが何本も生えています。
ちょっとした食後の運動ですね。
対岸に着きました。ここも地熱地帯で、温泉が湧いてます。

手前は誰かが掘った湯船の残骸。
下から白濁した硫黄泉が湧いているのが分かります。

しかし、手を入れてみるとほとんど熱湯。到底入れる温度ではありません。
湖もあちこちで泡だっており、こちらの方が適温。
さっそく入ります。

ぬるめでいい感じ。
色が変わってるあたりまでがどうやら温泉のようです。

が、ここであることに気づきました・・・・・・それはあとで。
ヨメも脱ぎ方開始。
底はニュルッとした泥でニガ笑い。
それでもこの開放的な雰囲気には、素晴らしいものがあります。

後方にレストハウスが見えます。
ちなみにこの潟沼、日本一の強酸性の湖だそうです。

さもありなん、ですね。
アップでもう一枚。
クルマを停めたあたりの噴気地帯が見えます。周囲の山は溶岩円頂丘。

さて、ここでヨメに告げました。

「実はなぁ、よぉ見るとここボーフラだらけやねん・・・・・・」
$%+?!=¥§煤♯〜〜!!

どぉどぉ。まぁまぁ。
ほれ、アニキが写真撮ってくれるって。
ようやく落ち着いたところで。

下の子は湖水の色がブキミでパスしました。
いや〜、エラい目に遭いましたという表情(笑)。
ホンマにアンタはもう〜。今度はボーフラの湯かいな、と。
ボーフラはともかく、素晴らしいロケーションの野湯でした。
湖を一周するように、来た方と逆の方向に湖岸を行くと、ここにも地熱地帯があります。
炎天下で見る源泉の蒸気は暑苦しい。
下の温泉街に引湯しているものと思われます。
ちなみにあのボーフラ。「ユスリカ」という人を刺さない蚊の幼虫だったようです。
再び鳴子の温泉街に下ります。

レトロな屋号の散髪屋。電気バリカンが珍しかった時代にできたのでしょう。
有名な早稲田湯。
古い温泉街らしいヌード小屋。
ここは急斜面に温泉街が広がった関係上、極端に大きな旅館ができず、チマチマと雑多な温泉街らしい佇まいが残ったのかもしれません。
金看板の店でしょうか???
こけし屋は何軒もありました。
温泉街の外れ、東鳴子との中間あたりにある「旅館すがわら」

ここに入ります。
この旅館は、これから紹介する風呂も古い形式を残していて素晴らしいのですが、
何より応対が素晴らしい。

次はぜひ泊まりたい、と思わせる宿でした。
風呂は大きな混浴の内湯に、小さな露天風呂が付いたものです。

入口の片方が長椅子でふさがれているのが分かります。
入って右奥。

浴槽はコの字型になっています。
一般の観光旅館で洗い場も男女共用になっているのは、最近では極めて珍しい。
子供たちは広い風呂で泳ぎまくり。
ドアの向こうに露天風呂を望む。
・・・・・・(笑)
湯はサラリとした綺麗な湯です。
子供のマネして泳いでみたりして。
窓の外には源泉槽が見えます。
露天の方にも入ることにしましょう。
アップでもう一枚。
狭いながらもいろいろ風流にしつらえてあります。
こちらでも全員で記念撮影。
もてなしの良さと風呂の良さに上機嫌。
湯船側は全面ガラス張りです。
そろそろ上がることにしましょう。
こーゆーポーズは機嫌のよいときだけ。
いや〜、いい風呂でした。
ここは脱衣場も男女共用です。

洗い場と同じく、観光旅館では最近めったに見かけません。
一応、パーテーションは置いてありますが。
効能書き。

なぜか目隠ししてあります。
これだけ古い習俗を残し、温かみのある応対と、過度の民芸調に走らない節度ある作りでたったの500円。

ちょっと有名になったからといって、提灯飾って日帰り客をナメ切った時間制限設けて、1,000円とか平気で取る「名旅館」とやらは、この姿勢を見習うべきでしょう。
ホント、旅館の質は部屋でも料理でも、源泉掛け流しとやらでもなく、「スタッフの質」だと思いました。

このような感動は花巻の「大沢温泉」以来です。
電話ボックスもコケシ。
キャンプ場に戻ってきました。

2連泊の予定だったのですが、あまりに広々として気持いいところなのでもう一泊することにしたのです。
地ビール。

美味いけど、お値段ちょと高め。
おなかがあまり減らないので、夕食はチョー手抜きにしました。

Light&Fastの基本は「いかに手を抜くか」です。
汗をまたかいたので、轟温泉の「目ノ湯」に出かけました。朝の「旅館とどろき」の真向かいです。

元は旅館だったのが、建て替えて日帰り専用になったのではないかと思われます。
別荘のような瀟洒な造りですが、館内が何だか非常に薄暗かったのが印象的。

いよいよ明日は最終日です。
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