「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2005 上州〜信州(二日目)

翌朝、美ヶ原に上がりました。

ちなみに道具を減らしたおかげで、サイトの撤収はアッと言う間に終わりました。
しっかしまだ冬枯れで寒い寒い。どこが「美」や!?

後ろに見えるのは「美ヶ原美術館」です。
王ヶ塔はパスしてビーナスラインを行きます。
八島湿原に来ました。

ここももう何度目の訪問か。
一周してると時間がかかるのでパス。
そうして時間調整までしながらやってきたのはココ。

白樺湖近く、大門峠を越えた姫ノ木平にある蕎麦屋「利休庵」。

お店のHPにリンクしています
十割蕎麦はこれまで食べた蕎麦の中では抜群に美味いものでした。

しかし、ココの名物は・・・・・・
これ!!

天丼です。高さは約30cmあります(笑)。
アップでもう一枚。どや!?っちゅー迫力です。

具は15種類くらい入っています。注文して1時間くらいかかりますが、待つ価値はあります。
これは二周り小さい孫天丼。それでもジューブンそびえ立っています。

白樺湖に行くことがあればぜひ、この壮絶な量を体験することをお勧めします。
さて、そのまま中央高速に乗り、途中下車してやってきたのは、甲府のはずれにある岩下温泉「岩下温泉旅館」。

右側が旧舘で、こちらに入湯します。

ここはちょっと丁寧に紹介したくなる、とても素晴らしい温泉です。
玄関入ってまっすぐ奥、向かって左側が男女別の一般浴室。

・・・・・・で、右に半地下になった混浴の源泉浴室があります。

何が珍しいといって、源泉浴室が仕切りも何もなく廊下から丸見えになっていることと、その真上に鴨川の納涼床のように休憩室があることでしょう。
まずは左側のふつうの浴室に入ります。
奥の紺色のタイルが加熱浴槽、水色タイルが源泉です。
さて、源泉浴室に降りる右側の階段を下から見上げたところ。

天井が低く、くぐるにはかなり背をかがめねばなりません。
浴室窓側からからその階段を見たところ。廊下と一般浴室の入口の高さから、特異な半地下の構造がお分かりでしょうか。

おそらく、建物より先にこの浴槽があったのでしょう。
カラダが暖まったのでやってきました。
階段の上から見るとこんな感じ。
この通り、浴槽のみで脱衣場も何もありません。

これもきわめて珍しい形式です。
泉温28.6℃、冷たさに顔がひきつっています(笑)。
右奥にあるのは「湯権現」を祀ったお社。
慣れると意外に温かい。
冷気と霊気が漂う不思議な空間でした。
源泉浴室の真上、ジャッキで支えられてる休憩室。見れば横の床の間にもジャッキが!!(笑)。

こんな構造で湿気は大丈夫なのか?重さに耐えるのか?不安になります。
右側の源泉浴室降り口にある由来書。
これは左側にある湯の説明書。

「霊湯」と書かれています。
その間の鴨居に掛けられためちゃレトロな効能書。

「ム」の書き方がかわいい。
源泉浴室を外から見たところ。

緑の金網が張られた部分が浴室の窓です。
旧館全景。

二階の飾り丸窓がたいへん古風で典雅です。
おそらくは開業当初からのものと思われる、見事な隷書で書かれた看板。
このままの姿をいつまでも残してほしい、鄙びて特色ある温泉でしたが、ジャッキで支えられているようではちょっと厳しいかもしれません。


この後は渋滞する中央道をダラダラと帰りました。

この旅以降、我が家は道具を絞り込んで積極的に外食で済ますFast&Lightなファミリーキャンプのスタイルに完全に変わりました。
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