「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2005 青森(七日目)

国設薬研野営場の夜が明けました。

ホンマ、GIの連中はやかましかったなぁ。今こそ言うぞ!!

「ヤンキーゴーホーム!!」(笑)
まだ時間に余裕があるのでもう一度、「中かっぱの湯」を訪ねることにします。
紅葉すれば見事だろうなぁ。
道路の反対側には森林鉄道の軌道がそのまま残っています。
保存状態はよく、暗い森の奥から運材列車が現れてきそうな雰囲気。
ひょー!米兵ファミリーもう来てるやんけ!!

タフな連中やわ。
風呂は2段になっており、特に上段の方はシッカリ作りこまれた感じ。

昔は建物があったのでしょう。
木の間越しに森林鉄道の鉄橋が見えます。
寂しい太平洋岸に出て北上します。

彼方には北海道が望まれます。
下風呂温泉に到着。

井上靖の小説「海峡」の舞台となった温泉地です。昔読んだけど忘れたな。
国道沿いに広がる温泉街は意外に規模が大きい。
その中心にある共同浴場「大湯」
少し離れた坂の上にあるもう一つの共同浴場「新湯」

こちらに入ることにします。
左下の「フレッサー」って何ぢゃい!?って思ったら「垢すりタオル」のことでした。
効能書き。
男女別で銭湯風の造りです
空色のペンキが塗られた浴槽は「生け簀」みたい。

洗い場が板の間になってるのはこのテの銭湯系ではわりと珍しい例です。
斜め向かいにあったまるで民家なお寺。
温泉街の真ん中をぶち抜くように未成線の橋梁が通っています。
さらに北上し・・・・・・
やってきました本州最北端の大間岬。ウミネコが喧しい。

北海道がすぐそこに見えます。
周辺は土産物屋が数軒並んでケッコーな賑わい。
トロ箱に並べられた土産。
家の庭では昆布が干されていました。

磯臭い寒村です。
岬から数km内陸部に入ったところにある大間温泉に到着。

地元の養老センターですが、入口から男女別に分かれてているのが変わっています。
内部は変哲のない銭湯風の作り。
湯は赤茶けた濃厚な印象でした。
セルフ撮影は何回やっても寂しい。
ガランとした休憩室。
陸奥湾沿いに今度は南下します。

途中で見かけた非常に古いスタイルの消防署。
願掛岩。

花村萬月「真夜中の犬」で、こっからさえない地回りのヤクザのパシリが突き落とされてましたな(笑)。
さらに下ると下北の海の霊場「仏ケ浦」が見えてきました。
駐車場に到着。

こうして見るとかなり回ったことになります。
有名なわりに寂しいところで、看板の脅し文句もウソではなさそう。
茶店はツブれてしまってました。
木の階段を15分くらい下ってようやく到着。

いきなり濃い風景。
ここからはキャプション省略しますのでジックリ見てください。
・・・・・・阿波の土柱や有馬の蓬莱谷を思い出しました。
山中をショートカットして湯野川温泉に到着。
共同浴場かと思って行ってみたら、何か公民館でした。

作りからすると元は実際共同浴場だったように思われます。
道路の反対側にも一つ発見。

しかし行ってみると「地元民以外お断り」の看板が!

あのね〜、助成金で建てといてそりゃないんちゃいまっか?
しばし看板を眺めて思案。
数軒の旅館のうち、一番近かった「寺島旅館」に入ることにします。
午後の光が差し込む静かな玄関。
裏の川に面した明るい感じの男湯
脱衣場。
ガラス張りで廊下からもよく見える女湯。
温泉街で一番大きな旅館はツブれてしまっていました。
南下して安部城温泉と思われる場所に到着。

しかし温泉が見当たらない。道を尋ねたジーサンは「とにかく川の方に下りろ」と言ってましたが・・・・・・
廃業した旅館らしきものがあります。
裏手には露天風呂の残骸。

場所的には間違ってない雰囲気。
空地の横にはポンプ小屋。
ジーサンの言葉を信じて草薮の中に入って、川に下ってみることにしました。
うお!?

発見!!
かぶせられたベニヤを取り除くと、狭い沢の底にポリバスが置かれ、湯が注がれています。
かなりの湯量。
まったく省みられることもないまま、湯は全て川に流れ込んでいます。
それでも人はたまにやってくるみたいです。

足場が悪く、入ってるシーンは撮影できませんでした。
海岸に出ると祭りをやってました。

漁村らしく曳かれる山車は船の形。
途中から山を越えて六ヶ所村に向かいます。

風力発電の風車が何基も並んでいます。
何となくキャッチコピーに惹かれて来てしまったのです。
効能書。
入ってみると、赤褐色の湯は悪くはないが、湯船はちっとも深くない。
アイヤァ〜!!

単に深くボーリングした、っちゅーだけですね。チャンチャン。
間違いなく採算は取れてないと見ました。
帰る途中、彩雲を見ました。

画面中央左あたりがホントは虹色に輝いています。
横浜町の「はまなす公園」に泊まろうとしましたが、廃墟と化していて断念。

仕方なくさらに南下して、小川原湖畔キャンプ場に泊まります。着いたときにはもう真っ暗になっていました。
これは毎晩のお供。欠かせません。

明日は八戸に戻るだけです。
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