「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2005 青森(六日目)

何度目か分からなくなってきました。

またもや朝の青森駅。
しかし、この看板を見るのも今日が最後やな、と。
八戸に移動し、仕事を済ませ、ちょっと土産物を買い込みました。
家中の飾り物を脈絡なくメチャクチャに積み上げたような、ド派手な山車。

ま、あまり時間つぶしもしていられません。レンタカーを手配して八戸を出発。
太平洋岸を北上し、むつから恐山にやってきました。

雲が低く陰々滅々とした風景が広がっています。
ま、火山の上に寺が建ってるだけ、といえばそれまでなんですけど。
急に土砂降りの雨になりました。
何てーかしかし、情念の濃さ、みたいなものが随所に感じられます。
境内の共同浴場。
その内部。

ムッチャクチャに熱い硫黄泉でした。
参道を挟んで反対側にも二棟建っています。
非常に良く似た造りですね。
やや素っ気無い、企画品の構造って印象です。
奥には白土化した景色が広がります。
宇曽利湖のほとりに出てきました。
菊の花供えるのはちょと怖いっす。
積み上げられた石の間からは噴気が上がります。
小さな尾根を越えると再び真っ白で異様な谷間が広がります。
雨が上がり、突然虹がかかりました。
恐山、やはり何ともスゴいところでした。
恐山の少し手前の湯坂温泉に寄ります。
源泉地帯にサラサラと吹き出す野湯が2つ。

かなりぬるい。
ウゲ!!

湯の花のぬかるみにハマってしまった!!
実は道路のすぐ側なのですが、強引に入湯。

底はズブズブで全身湯の花だらけになって往生しました。写真撮っとけばよかった・・・・・・
降りしきる雨の中、薬研温泉に到着。
小さな酒屋で晩の食材を購入。
借りたクルマはこれ!ホンダのフィット。

これがもう意外に良く走る。
天気が不安定で設営が心配されましたが、何とか雨も上がりました。

一拍500円也の「国設薬研野営場」にテントを張ります。今回持参したのは軽くて小さいコトを最優先して、モノフレームシェルター。
暗くなる前に有名な「かっぱの湯」へ。
脱衣場は男女別。
渓流沿いに大きな混浴の浴槽があるだけのシンプルなものです。
しっかしここも有名になりすぎて、こぉゆうコトをするバカまで来るようになったのはいけません。
湯はひじょうに肌触りの良いものでした。
もう少し奥の「夫婦かっぱの湯」。

今は有料化されたようです。
なんかせちがらいなぁ〜・・・・・・。
ともあれ湯坂でついた硫黄臭さは、ちゃんとカラダを洗わんと取れません。
ごく普通の男女別内湯へ
こういう変哲のなさはいいですね。
効能書きもシンプルそのもの。
セルフ写真は味気ない・・・・・・。
何だぁ!ここで晩飯食えばよかった!!安いやんけ。
狭い座敷。

ここが立ち寄り客用の食堂なのでしょう。
旅館兼金魚屋、ってー取り合わせは初めて見ました。
旅館の子供がお見送り。
何もなさげな薬研ですが、いろいろ見所はありそうです。
ま、何はともあれ夕食を始めなくては。

ハラ減った。
湯を沸かして、防寒対策も兼ねた冷酒をまずはチビチビ。
「緑のたぬき」と「牛すき焼き缶詰」の夕食が完成。
キャンプ場に泊まってた米兵ファミリーがやかましく、夜中に「中薬研の湯」を訪問すると
先客が2名。

ストロボに浮かび上がったのは、ちょっとコワそな墨入りのオニーサンたち。でも、何だか気さくで妙に盛り上がりました。
結局、件の米兵ファミリーが夜半すぎまでうるさくてナカナカ眠れませんでした。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
Copyright(C) REWSPROV All Rights Reserved