「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2005 会津(初日)

10月の三連休、山形方面の予定が結局、会津に行きました。

東北道が通行止めで仕方なく白河から甲子に向かい、そこから2本の林道越えで、まずは二岐温泉を目指します。

この林道は5年前にも通ったのですが、道はずいぶん荒れ果てており、最初は道を間違えたのかと思いました。
分岐点にて。これは甲子峠に向かう方。取り付きがこんな状態では奥はもっと荒れてるでしょう。

こっちではなく羽鳥湖方面に行きます。
到着。つげ義春の傑作「二岐渓谷」の舞台となった「湯小屋旅館」を再訪。

かつてあった鳥居のような門は無くなっています。
現在道路の拡張工事が進んでおり、このシブいアプローチもなくなるかもしれません。
着きました。

何かリニューアルしたとか書いてあります。経営者が変わったのでしょうか?
おとなしい秋田犬がいます。
手作り感あふれる浴室までの通路
さっそく脱ぎ方開始。
「内湯はまだ熱いので、最初に露天風呂に入ってください」といわれました。
・・・・・・てなワケでまずは混浴の露天風呂に。
横を流れる谷川をバックに。
下段のややぬるいほうに移動。
上の子は頑張る。
少し紅葉が色づき始めています。
もう少し遅ければ見事だと思います。
小さな露天風呂ですが、周囲の風景と同化していい佇まいです。
裏向きで一枚。
下流の方向を望む。
さ〜暖まってチョーシが出てまいりました!

チョキ!!
そろそろ内湯もOKかな?
それにしても「塩ビ波板」の好きな旅館ですね(笑)。
お〜!

湯加減バッチシ♪
透き通ってサラッとした湯です。こちらも混浴。
こちらは女性専用の内湯。

こちらは透明波板で半露天風の造り。
効能書き。
内湯入口。
傘があったのでかぶってみました。
看板も手作りですね。
左が今のご主人。

犬の名前は「ケンタ」だそうです。
この佇まいだけはいつまでも残して欲しいと思いました。
湯野上は人があふれていたのでパスして、芦ノ牧温泉にやってきました。
南会津では大きな温泉郷ですが・・・・・・
三連休初日というのに閑散としています。
出た!関西ヌード!

関西ではついぞ聞いたことのない言葉。
芦ノ牧ホテルは掃除してないそうでアウト。

土曜日に掃除してないたぁどぉゆうこっちゃ!?
・・・・・・ってなワケでお隣に入湯。

子供たちは二岐でのぼせたのでパス。
浴室まで、暗い急な階段を下って行きます。
もぉ速い速い!
準備完了。
崖っぷちにへばりつくように内湯があります。

これは入って右手前奥の方。
半月形の湯船が一つだけ、といたってシンプル。

これは左奥。
あいにくの雨模様ですが、天気さえよければ素晴らしい眺望でしょう。
お湯はあくまで清澄。
しかしちょっとヌルいかも。
入口をバックに。

洗面台の灯りが不思議な模様を描いています。
かなりゴキゲン。
女湯はオニのよーに狭い!

家の風呂と変わらんがな。
ま、シブい佇まいで、思わぬ拾い物した感じです。
部屋も覗いてみましたが、いい感じ。
トマソンがありました。
会津も広いようで、抜け道を使うと案外サクサクあちこちに行けます。
ショートカットして山越えする途中、鉱山跡に迷い込みました。軽井沢銀山といって明治時代まで栄えた鉱山だったようです。

ここから西山までのルートは地図にはあるのに、実際は廃道となっていました。
柳津の道の駅で休憩。

巨大赤ベコといっしょに。
店内は閑散としていました。

ホント、道の駅だの生涯学習センターだの、いまだにあの手この手で税金の利権に田舎政治家と土建屋が群がっていますね。
西山温泉に到着。

右後方には地熱発電所の噴煙が見えます。
今回は「下ノ湯」に入ることにします。吊り橋の向うの古びた佇まいに期待が持てます。
混浴の浴室より玄関方向を望む。
効能書き。
昔からある効能書き。
大きな浴槽を二つに仕切った湯船。
浴室より脱衣場を望む。
入って右奥方向。
窓の外は通路なので、人が通ると丸見え。
左が高温、右が低温の浴槽となっています。
源泉口。

きれいな湯です。
ちょっとノボせました。
室内にカランの類はありません。

これもきわめて古い形式の証です。
しかし、鏡の位置が高すぎるよな〜(笑)。
日帰りスパにこういう風格は出せませんな。
・・・・・・ま、風格≒ボロ、でもあるワケですが。
ここはひじょうに良かった!とはヨメのコメント。
実は山越えでクルマ酔いしてたのですが、気分もスッカリよくなりました。
今はもう旅館としては営業してないそうです。
こういう雰囲気で泊まってみたいものです。
まるで民家のような玄関。

ちなみに看板は出てません。
下ノ湯、実に素晴らしいところでした。
八町温泉近くにテントを張り、暗くなった中、会津川口駅前に食事に下りてきました。
何の気なしに入りましたが、地元では有名店のようです。
寒いので、暖まりそうな「赤いチャンポン」を頼んだら、これがかなりのビッグサイズ。
子供たちは定食。
想定外の量でしたが完食!!
寝る前に暖まろうと、八町温泉共同浴場にやってきました。

川べりにある古い混浴の共同浴場です。
鉄分で赤く染まる浴室内。

湯はかなり熱めです。
外が冷え込んでいるので、実際以上に熱く感じます。
壁には寄進者の名前が張り出されています。
入口をバックに。

右が男性、左が女性の脱衣場。
入って右奥を望む。

源泉が上流からゴムホースで引かれて来ています。
アップで一枚。
湯から出ていると寒いので、再び湯船に。
色のコントラスト自体が何とも鄙びていい感じ。
外ではキモチ悪いでっかい蛾が飛び交っていました。
なぜか辺鄙な山の中にある床屋。この店もかつてつげ作品に出てきたような??

明日は北上します。
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