2003 東北(三日目) |
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朝、撤収を開始します。
外はもう明るいのに、室内は真っ暗です。 |
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ジャマすんな、って・・・・・・ |
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こーゆー場合、封筒型のシュラフはかさばっていけません。
それにしても何もない狭い室内ですね〜。壁はベニヤやし。それでも二泊、雨露がしのげて感謝感謝。テントなら泣いてましたな。 |
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岩手ICで降りて食材を買い込み、花巻までやってきました。
ここはナカナカいい雰囲気の旅館だったのですが、浴室が満杯とのコトで断られてしまいました。残念! |
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そうしてやってきたのが、ここ大沢温泉。
ここの素晴らしさは、どうか以下の写真で堪能してください。
少なくとも私の知る限り、日本一充実した自炊部を持つ旅館ではないかと思います。 |
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まずは自炊部入口。
この立派さで自炊棟なのです。 |
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入って左手、コンビニのような冷蔵ケースの並ぶ売店。見事な品揃えです。隅々まで掃除が行き届いているのも好感が持てます。
ボロボロで放置し、お情けで自炊を存続させている旅館は、ここを見習うべきでしょう。 |
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一番北の端の川べりに混浴の露天風呂があります。
早速入湯。脱ぐのは速い速い!(笑)。 |
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対岸には離れになった豪華な客室が望まれます。 |
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背後が自炊棟。離れに渡る橋も見えます。 |
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襲来するアブ対策用に、ハエタタキも置いてあります。
かなり叩き落して役立ちました。 |
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カランの数は少ないですね。
洗い場が狭く、カランが少ないのは湯治場らしい造りです。 |
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珍しく昼間からカラダを洗ってます。 |
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メガネを外してもう一枚。
泉質は無色透明、サラッとしたクセのないものでした。 |
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風呂を出て、館内の探検に向かいます。 |
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自炊者用の台所。
コインを入れてひねると10分間ガスが出る仕組みは、昔の下宿にもよくありました。今でもあるのかなぁ? |
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狭く、天井の低い廊下がこの建物の歴史を物語っています。
やはりここも掃除が行き届いています。ほとんどの部屋にはお年寄りの湯治客がいました。 |
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建物の裏手も整然と掃き清められており、チリ一つ落ちていません。 |
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自炊が面倒くさい人用にテイクアウトコーナーまであります。「炊き出しコーナー」というのは年寄りにも分かりやすいなぁ(笑)。
本気でここに逗留してみたくなりました。 |
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最後は旅館の人が見送りに出てきて、シャッターまで押してくれました。
湯治客・入浴だけの客もちゃんとお客として扱い、建物や設備をキチンと整備し、節度あるサービスを提供する・・・・・・この当たり前のコトができてない旅館が多い中で、もう一度、改めて「岩手・花巻奥の大沢温泉は素晴らしい」と書いておきます。ちなみに観光部の方も豪壮な造りで素晴らしいものでした。 |
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続いて鉛温泉に来ました。
ここも自炊部だけで通常の観光旅館より大きな建物です。 |
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玄関も立派。 |
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ものすごく広い館内。
小学校の廊下みたいなところを来ると浴室入口があります。 |
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開けてビックリ!
内部はワンフロア分低い半地下になっており、真ん中に大きな浴槽があります。無論、混浴です。 |
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これが実に深い!!
内湯の深さでは日本一だそうです。 |
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泳ぎが得意な子供たちは泳ぎ回っていました。 |
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とにかく変わった構造です。
普通これだけ高低差があると別棟にして階段状の回廊でつないだりするのですが・・・・・・。 |
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底から吹き抜けの上までの高さは、10m近くあるのではないでしょうか? |
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中二階になった脱衣場には申し訳程度の目隠し。 |
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白猿が見つけたという温泉縁起の書かれた祠が廊下の角にありました。 |
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ここにも立派な売店があります。
看板からすると、棟ごとに売店がある模様です。 |
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素晴らしい品揃え。田舎の雑貨屋なんてはるかに凌ぐ立派さです。 |
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大沢温泉よりやや暗く、荒れた印象でしたが、巨大さでは圧倒的なものがありました。 |
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繋温泉や鶯宿温泉を通り過ぎ、スノボで何度か訪れた雫石も通り過ぎ、やってきたのは、滝ノ上温泉。
周囲は地熱発電所でモノモノしい雰囲気です。 |
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それにしてもものすごい豪雨になりました。背後の山は一面の地熱地帯で、もうもうと湯気が上がっています。
観光客らしき姿は我々以外全く見えません。 |
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唯一営業してた小さな旅館「みやま荘」に入ります。 |
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何にもない素っ気無い浴室。
地熱発電所があるところの温泉は、必ずこういう無色透明無味無臭の高温泉です。そういえば金もこぉゆうトコによく産出しますね。 |
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川べりの崖から温泉が噴出することで有名な「鳥越ノ滝」もこの通り、すごいことになっています。
網張の露天風呂も行こうと思っていましたが、この天気ではどうしようもありません。 |
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R41を岩手から今夜からの宿泊地、田沢湖に向かう途中で、本日のラスト、国見温泉に寄り道しました。 |
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旅館裏手に混浴の露天風呂があります。
ここは極めて珍しい白濁した緑色の湯で有名です。 |
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すぐ隣は白土化した噴気地帯となっています。 |
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確かに緑色してます。
手にあるのはそこに沈殿した湯の花ですが、これも薄緑色してました。 |
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また雨が激しくなってきました。 |
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あまりに雨が激しいので、洗面器をかぶりました(笑)。 |
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源泉100%であることが良く分かります。 |
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アホやな、こりゃ・・・・・・(笑) |
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こいつもアホや・・・・・・(笑) |
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「せめて」の使い方として微妙に間違っているような・・・・・・
素朴なのはせんべいよりもこのコピーではないかと思われ・・・・・・ |
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あ!!ここも「日本秘湯を守る宿」連合だ!!
行き過ぎ民芸調を自粛する内規も作って欲しいものです。まぁ、ここ「石塚旅館」はアザとくなくて良かったですけど。 |
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旅館上部より露天風呂を望む。
ガスってて全く眺望は開けません。 |
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自炊部は平屋のバラック状でやや粗末なものです。 |
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最後に一枚家族写真を。
この後は田沢湖まで下りて、湖畔のキャンプ場にコテージを借りました。こうも長雨ではとてもテント張る気になれません。
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