「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2003 東北(初日)

2003年、夏の終わりに1週間の予定で東北に向かいました。

異常気象の夏で、ほとんど毎日が雨模様で、道行く田んぼでは稲の穂が出ていませんでした。

まずは尾花沢鉱山跡に向かいます。
錆々になったトロッコが屋外に置かれているのは、日本中どこでも一緒ですねぇ〜。
入口付近はチンケな遊園地になっていますが、盆明けの雨模様、ほとんど客の姿は見えません。
坑道にいよいよ入ります。寒いぜ!!
観光坑道にしてはずいぶんワイルドな雰囲気でスケールがデカい。

これは頭上を垂直に鉱脈を掘り進んだ跡だそうです。
入口で渡されたイヤホンで説明を聞きながら、奥に進んで行きます。
削岩機ですね〜。動けばもっと良かった。
何だか良く分からんものが映っています。
ここの圧巻なトコロは、その規模もさることながらマネキンの数です。

背後で休憩してはるのは全員二枚目のマネキン(笑)。30人くらいがメシ喰いながら談笑中。
反対側の事務所でもマネキンが打ち合わせ中。
あまつさえバッテリカーの運転もすれば・・・・・・
中央縦坑に降りて行ったりもする!!

みんなアパレル系のスカした業界を引退してからは、肉体労働にとらばーゆしたようです。
こうして整備されているのはほんの一部で、ほとんどの設備は山に飲み込まれようとしています。

かつては秋田県で一番の賑わいを見せたという鉱山町も、スッカリ山あいの平凡な集落となっていました。
雨が激しくなってくる中、小川と化した林道を越えてやってきたのは小坂町の少し先の「奥八九郎温泉」です。
川沿いに、完全な野湯がボコボコ沸いています。

施設らしきものは全くありません。周囲は析出物で盛り上がっています。
降りしきる雨の中、早速入湯。
ところが、豪雨にもかかわらずアブがワラワラたかってきます。
ようやく追い払って・・・・・・
湯は実に適温♪

入ると茶褐色の沈殿物がモラァ〜ッと上がってきました。
雨の激しさとアブの攻撃に、クルマの中に避難。
ザラザラするので念入りに拭いて・・・・・・
ようやくホッと一息。
いくつか温泉に立ち寄ってはみたのですが、いまいちパッとしなかったのでどれもパスして、大湯環状列石群に来ました。

広っぱみたいなところに石が並んでいます。
定番の書き割り。
大湯温泉に来ました。路傍の小さな温泉場です。
河原の湯共同浴場というところに入りました。

半地下になった浴室には透明な熱い湯が湛えられていました。
ここは湯を汲むところのようですが、汲んでどうするんでしょうか?
立派な屋根もついているので、何かに使われているのでしょう。
山越えして今夜の宿泊地、十和田湖畔の宇樽部キャンプ場に向かいますが、どうにもこうにも天気が悪い。

湖面ギリギリに低い雲が垂れ下がっています。
風も激しくなってきました。

結局テントは諦めて、「空いてるんだったら何でもいいから!!」ということで、今はもう使ってない電気も何もないコテージに泊まることにしました。

設備は良くなかったけれど、関東近辺の相場が信じられないほど料金はバカ安でした。
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