「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
1997 秩父

先日、アルバムを整理していたら、無くしたと思ってたネガが出てきました。

その中から97年11月、東京に引っ越してきてすぐに秩父を訪ねたのがまとまったボリュームなので、ここに紹介します。家族がちょっと遅れるってことで気ままな一人旅になりました。

保存状態が悪く、ネガの褪色が激しいのはご容赦ください。
まずは鳩の湯鉱泉。

村外れの山すそにある一軒宿の鉱泉です。
朝の光の差し込む小さな浴室。
タイルの壁に張られた由来書。
線路際に戻ると汽車が通り過ぎていきました。
続いては白久温泉「みやこ旅館」

けっこう観光旅館でした。
懸崖上にへばりついた浴室。
寂しい山の中をトコトコ歩いてたどり着いたのは、鹿ノ湯鉱泉。

いい雰囲気の一軒宿です。
ん!?人がおらへんやんか!
ここは湯を守ってた老夫婦が一人亡くなり、二人亡くなりして廃業した後だったのです。そのことは下った駅前の雑貨屋で聞きました。

玄関にそのまま残された新聞からするに、93年夏ごろまでは営業してたようです。
秋色の濃い渓谷を見ながら、今夜の宿泊場所に向います。
日の落ちかけた中、柴原鉱泉「菅沼館」に到着。

この辺では珍しく、数軒の宿が固まっています。
狭い木の廊下がここの年季を物語ります。
簡素な夕食。

お銚子一本つけてもらったりして。
風呂については、エッセーの方をお読みください。

壮絶な体験をしました。
予約の電話入れたときは、「うちは湯治場なんでいい部屋とか料理用意できないんですけど・・・・・・」と言われましたが、とてもいい鉱泉宿でした。
秩父鉄道に乗って下って行きます。

今回の旅は徒歩旅行なのです。
巴川鉱泉を探して行きます。

これか!?と思ったらハズレ。しかし、建物の雰囲気が農家とはちょっと異なりました。
これが巴川鉱泉。

温泉法の基準を満たしてないとかで、鉱泉を名乗ってはいませんが・・・・・・。
静かな男女別の浴室。
影森の駅からは、石灰鉱山への専用線が別れていて、独特の荒々しい雰囲気があります。
和銅温泉。

入浴のみはお断り、っと。
美山温泉。

一軒宿の大きな旅館で、ずいぶん賑わってる様子です。
モダンな感じの風呂。

ケッコー入湯料は高かったような・・・・・・
すぐ近くの山田温泉。

団体さんが入ったばっかりとかでアウト!
そのまたすぐ近くの新木鉱泉。
由来書。

何となく日帰りクアハウスっぽい外観ですが、硫黄臭の強いヌルッとした湯だった記憶があります。
あいや〜!!不動温泉は和銅温泉のすぐ近くやんけ!!

ヘトヘトになりながら徒歩で到着。
住宅地の外れの谷底にあって、意外なまでに深山幽谷の趣のある静かな鉱泉宿でした。
そこからまた引き返してフラフラになりながら丸山鉱泉に到着。
ここもまた、温泉法上の基準値を満たしてないために、正面切って温泉宿を名乗れないところです。

でも、ちょっとばかし成分が足りないのが、それがどぉした!?って思いますね。
ちなみに別館はラブホテルだったりして(笑)。

暮れなずむ中、疲れた足を引きずって西武・横瀬駅から戻りました。

この一泊二日が関東起点の旅の原点となって、今に到っています。
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