1991 九州(二日目 壁湯〜ハゲノ湯) |
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翌日は国鉄宮之原線の廃線跡に沿うようにして南下し、山に入っていきます。
まず最初は壁湯。河岸の崖の洞窟が風呂になっています。 |
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まだ半分寝ぼけてたりして。 |
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混浴で案外小さなものです。 |
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続いて宝泉寺温泉に到着。この界隈では一番開けた温泉地です。
石櫃露天風呂とかいう混浴のところに入りましたが、秋だというのに適温らしく「ぼうふら」がウジャウジャいました(笑)。 |
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・・・・・・見えませんよね。 |
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温泉街のはずれにあった共同浴場は好ましいスタイルですが、すでに使われていないらしい様子でした。
入母屋の部分が空気抜きになった変わった屋根です。 |
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地図にも出てない温泉。桐木共同浴場。
古い農業倉庫のような外観です。 |
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「地元民以外お断り」の看板があったのですが、この佇まいを前にパスするわけには行きません。
混浴で奥から手前にかけてだんだんぬるくなっています。右側の長いのは洗濯場です。 |
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人もいませんでしたのでそのまま入湯。 |
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これが裏から見たところ。
せめてもの罪滅ぼしに、祠にいつもより多めに賽銭をあげました。古い形式を残した素晴らしい共同浴場でした。 |
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久住高原の方にいったんコースを外れて筋湯温泉に到着。
これは頭を乗せておくものでは・・・・・・ |
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この頃はまだやせてたなぁ・・・・・・・ |
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町並みも犬もユルユルです(笑)。 |
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もう一つ、古めかしい共同浴場を見つけたので入りました。今見るとどっちも混浴ですね。
小さいながらも奥が露天風呂になっています。 |
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筋湯といえば打たせ湯が有名ですが、なかなか落ち着いた佇まいの温泉だと思います。
ここも先日、発電所の排水を使ってるとかで叩かれてましたが、地熱発電所で、原発でもないんだしええんちゃうのん?って思います。 |
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「やまなみハイウェイ」に出て、天下の奇湯、寒ノ地獄温泉に着きました。
湯治場の雰囲気を強く残す一軒宿です。 |
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これが冷泉の浴室。泉温は僅か14℃!!しびれる冷たさです。
後ろに軍歌の替え歌で「温泉行進曲」というのが掲げられています。 |
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といってもこの日はボイラーマンが所用で外出とのことで、暖房室の火が入っておらず入湯(?)は断念しました。私自身はこの以前に入っています。
これは落書きだらけの暖房室。 |
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最近は九州を代表する温泉として有名になった黒川温泉。混浴の洞窟風呂のある変わった旅館でした。 |
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少し変わったアングルで。 |
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これは、スイッチを入れると湯が落ちてくる打たせ湯。ちょっと興ざめ(笑) |
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ここまで民芸調を徹底すれば立派だ、と感心してしまうところでした。
画面中央のチャボは置物かと思ったら本物でした。 |
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その近くの満願寺温泉に来ました。
後ろは名前の由来となった寺だそうです。 |
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後ろのボロボロの小屋が共同浴場。 |
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混浴の共同浴場内部。板壁一枚の作りであることが分かります。
何か楽しそう。 |
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浴槽もシンプルに一つだけ。
右で白く光ってるのは誰かが忘れてったパンツ(笑)。 |
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かなり熱い湯でした。 |
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真っ黒になってしまいました。 |
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これは露天風呂なのか洗濯場なのか判断に困りました。 |
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今でも変わらぬ姿で残っていて欲しい温泉場の一つです。 |
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引き返すようにして湧蓋山に差しかかかるあたりの一軒宿、川底温泉に来ました。 |
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混浴の内湯には3段に分かれた浴槽があり、珍しく高いところにある浴槽が一番温度が低くなっていました。
ちょっとノボせています。 |
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平日ということもあるのでしょうが、誰も来ません。 |
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菅公ゆかりのナントカ、とか書いてあった記憶があります。 |
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お湯は熱いのに室内は冷気に満ちた不思議な浴室でした。 |
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湧蓋山中腹の岳ノ湯温泉に来ました。
村中の至るところで高音の蒸気が吹き上げており、各家の庭の隅にも蒸気かまどがあります。 |
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これは村の中心部のひときわ大きなかまどでタマゴを蒸しているところです。 |
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「至るところ」という表現が誇張でないことが分かると思います。 |
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珍しい、蒸気を利用するコタツ。
消防団詰所の中にありました。 |
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きわめて古い姿をそのまま残した共同浴場。 |
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その内部。混浴で湯舟が一つだけの、これも大変古風なスタイルを残しています。
しかしここには、非常に厳しい調子で「部外者お断り」の張り紙がしてありましたので泣く泣く断念しました。 |
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その上部に最近こしらえたらしきこれまた混浴の露天風呂。
眺望も抜群だったのですが、何だか気を悪くしたので入りませんでした。そこまでして数を稼ぐ気はありません。 |
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湧蓋山頂上近くの大噴泉。恐らくは地熱発電所か何かを造ってる途中ではないかと思われます。
轟音とともに蒸気が100mくらいの高さまで吹き上がっています。 |
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これはその隣にある真っ青な熱湯の湛えられた熱水池。 |
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岳ノ湯の上、垓(実際は山ヘンで『ハゲ』)ノ湯温泉に来ました。ここも村のいたるところで蒸気が上がっています。
今夜はここの「松屋旅館」に泊まります。
大皿にあるのがニワトリを蒸気の竈に2時間突っ込んで蒸した「鶏の地獄蒸」です。 |
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食後、宿が貸してくれたカンテラを手に露天風呂に出かけます。 |
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岳ノ湯にあったのとソックリの眺望の開けた混浴の露天風呂です。 |
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しかし周囲は真っ暗で何も見えません。 |
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これは旅館の内湯を兼ねた共同浴場。宿の建物に隣接しています。
ここが特異なのは何といっても、男女の仕切りが異様に低いことでしょう。水面から1mもなく、こうして丸見えなのです。 |
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ホント、意味ねぇ〜、って感じです。
このまま変わらず残って欲しい、おおらかで奇妙なスタイルです。 |
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