「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
年頭所感・・・・・・単なる言い訳、あるいはどぉでもいいことあれこれ


戌年ですなぁ〜。

http://www2.tba.t-com.ne.jp/o-e/index.htmlより

 ああ、ずいぶんな回り道をしてしまった。

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 年末、三つの不幸が立て続けにおれを襲った。一つは何を考えたか、サイトの完全リニューアルを目論んでしまったこと。二つは相前後してサーバ屋から、理不尽ともいえる規約違反の通告が来てサーバ移転の決心をしてしまったこと。三つには、泥酔状態でフォルダをゴショゴショしてるうちに必要なファイルまで消しこんでしまったこと・・・・・・不幸が襲った、って全部自分が招いたことやんけ!!(笑)

 特に最後のファイルをつぶしたのは痛かった。リニューアルはほとんど終わってたのに、気づいたときには画像の半分くらいと、HTMLファイルの大半は消えてしまった後だった。時は大晦日、わしゃ一体ナニやっとるんや!?世界一のアホちゃうか、って気分になったもんな。やっぱ酒飲んで根詰める作業するんはいけませんわ。凹んだキブンから立ち直るのに半日かかったで。

 んなワケでただでさえ少ない正月休みの大半を、肩こりと、それに起因する頭痛・手足のしびれ・まぶたの痙攣等に悩まされながら復旧作業に費やすことになってしまったのだが、ま、人間万事塞翁が馬、って伝で結果的にはラジカルに構成を見直すいいきっかけにもなったし、ずいぶんHTMLの記述にも詳しくなった。せっかくの知識、そのうち仕事に活かしてやろう。わしゃタダでは転ばんでぇ〜。
 ついでにちょっとしたお遊びで、いくつか仕掛けも作って潜ませてみた。

 ・・・・・・などと呑気に書いてることからもお分かりかとは思うが、作業もようやく一段落したので、また元のペースで下らぬくさぐさのことをアップしていこう。数字的には今年一年で文書で50ページ、写真で20ページ、楽曲で5〜6曲アップできればなぁ、と考えている。予定は未定なんで何とも言えないけれど、目標はそれくらい高く置いて、「役に立たないことを圧倒的なボリューム」での実現に再び向かっていこう。

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 こうしておれが自閉的な作業に没頭している間も世間ではいろいろなことが起こったのだが、やはり泥湯温泉での一家4人硫化水素中毒死事件は、自分のサイトコンテンツに関わる話でもあるし、加えて去年の夏かの地を訪問していただけに他人事とは思えなかった。何とまぁ、新聞等で見取り図を見ると、事故現場は、駐車場のおれがクルマを停めた位置とほとんど変わらないではないか。

 ずいぶん以前に温泉と災害についておれは言及したことがあるが、ホント、温泉って弛緩しきった行楽の感じがあって、その危険性に思いをいたす人は少ない。でも意外なまでにいろいろな危険が潜んでるんだ、ってコトを再び書いておくことにする。でも、ガスなんて分からんよねぇ。
 一連の記事によると泥湯の温泉旅館は4軒あるのだが、いちばん羽振りのいい奥山旅館だけが通年営業で、あとの3軒は昔ながらに冬季営業なのだそうだ。ここにおそらくは事件の根本的な問題がありそうな気がする。冬季休業は何も雪のせいだけではなかったようでもある。昔の人が雪に覆われた地熱地帯から致死性の濃度で這ってくる瘴気の恐ろしさを体験的に知っていた、と思わせる伝承があるらしいことも記事で読んだ。

 奥山旅館が提灯宿で、一見鄙びた古い宿を演じながら、その実は個人向けに民芸調を演出しまくったただの観光旅館にすぎず、金儲け最優先だった、ってコトを今さら責めても仕方ない。おれたち一家も立ち寄りとはいえ入らせてもらったしね。
 それでも東大助手というインテリ一家は亡くなってしまった。安易な行楽指向の秘湯ブームも見直されるべき時期が来ているように思う。「日本秘湯を守る会」とやらは、文法メチャクチャな口上書きに腐心して群れてるヒマがあるなら、今回の事件に襟を正して対峙すべきだろう。

 それでもおれは今年、60ヶ所の目標を立ててる。何をかいわんや、だな(笑)。でももう近場でめぼしいトコがないんだよなぁ〜。日帰りのクアハウスなんてF●CKOFF!!だし、T夫妻その他をもちょっとフューチャーして目先を変えるか、ここは一発大遠征でもしようか!?

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 今年の初詣の人出は過去最高を記録したらしい。昨年の川崎大師の壮絶な人の波に懲りて、今年は少し地味そうなところにしてみた。電車に乗って「日本一の大黒さま」のキャッチコピーに現世利益の欲がうずいて、元日は鶴見の総持寺へ。茨木の総持寺と関係あるのかなと考えながら鶴見駅前のダラダラ坂を登って驚いた。呆れるほどデカいやん。見渡す限りの境内に、ドカーンドカーンと塔中が建ち並ぶが、そのわりに参拝客の姿は少なく、サッサとお参りができた。
 翌日は氷雨の降りしきる中、「江戸情緒」をテーマに、湯島天神〜神田明神〜富岡天満宮〜深川不動と初詣ハシゴ。門前仲町の賑わいが楽しかった。

 家に帰ってテレビを見ると、初売りの福袋のニュースをやってる。大晦日から、ガキブランドの福袋ゲットのために2日も泊り込むバカな親までいるらしい。まぁ、齢格好からするに80年代にマルイのバーゲンでDCブランド服ゲットのために徹夜で並んでた口なんだろう。一生並んでろ。斎場でも順番待ちになったりしてね、こぉゆう人(笑)。
 大手スーパーも何事もないかのように元旦から営業してる。いっそ警察と消防署と病院以外は三が日は営業禁止にすりゃぁいいのに。年賀状の配達だって4日でいいよ。ガソリンスタンドも高速道路も鉄道も電車もバスもヒコーキも全部、止めちゃう。そしたらも少し正月も静かになるだろう。

 最近、「士農工商」の階級制度はある意味正しかったのではないかとおれは思っている。自らは何も生み出さず、結局のところ人々のエゴと欲望を肥大させ再生産させることでしか永らええない、っちゅー点において商人とは、流通とは、本質的に卑しいのだ。卑しいだけではない。人から「恥」の感覚まで収奪する。

 え!?温泉のハダカ写真バシバシ載せてるオマエに言われとうないわい!って?

 断じて福袋会場に猛ダッシュ掛ける人の群れの亡者のような浅ましい姿ほどには恥ずかしくない、と思いますけど・・・・・・。

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 上述の通り、曲を5〜6曲は完成させて録音したいと思ってるのだけど、実のところ歌詞がまったくない。歌はないと困るなぁ、と思うのだけど、どうにも歌いたいことがない。歌でこの世が良くなるワケでなし、愛だの恋だの平和だの孤独だの未練だの、ってよくもまぁこれだけ同じような歌詞があふれてるものであることよ、と思うとますます歌いたいことがなくなる。歌いたいことがないのに歌モノやりたい、ってーのも妙な話だなぁ。

 いずれにせよ言葉は必要なので新聞の折込チラシを詠もうかとも考えた。例えばこんな具合に。

 だ〜いとぉ〜っか〜♪ぶった〜ロォースうっすぎりぃ〜♪ひゃぁくぅ〜ぐらぁ〜むぅ〜♪88円!88円!88円!

 ・・・・・・あ、あかん。まるでアホや。「ほぶらきん」でもさすがになかった、こんな歌詞・・・・・・あ、フランスの親日(?)変態パフォーマンス集団「Costes」あたりなら軽々とやってくれるかも知れんなぁ(笑)。話はそれるが、ボブ・フラナガン亡き後の真の変態アーティストはこいつらを置いて他にはおらん。ホームページは必見の面白さよ。

 カモンッ!!モデルッ!マネージャーッ!メンバーッ!さっがしてるっんだよ♪おれはぁぁぁ〜〜っ♪

 ・・・・・・語るに落ちた愚鈍で低劣な宣伝であることよのう〜!!(笑)。

 冷静に考えると鳥獣の類が聞かれることを意識して「歌う」のは求愛行動のときに限られる。平和は知らんが、愛だの恋だの、あるいは相手を求めての孤独を歌うのは、生き物にとってごく自然なことなのかもしれない。ベタベタの隠喩と婉曲の手垢をつけて愛だの恋だの歌うのが「正しい」ことなのだ。

 問題はおれ自身がかなり不自然な存在ってことだわ(笑)。

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 あとの目標は些細なことばかりだ。酒を減らして体重を落とそう。出来れば勤めに差し支えない範囲で(社員旅行とかあるんだよな・・・・・・)ボディピアスとちょいとしたタトゥーを入れたい。誰かにも入れたい。今までコンテンツで触れたことはなかったが、実は昔からおれは非常に興味があるのだ。身体改造とか支配/被支配、嗜虐/被虐の関係に。ちなみにヨメは、さっぱりそっち系には無理解&無関心なんで別に探さんといかんな。そもそも現実生活を共有するもの同士でやっても、「ゴッコ」に過ぎないしね。

 とかなんとか、サーバ移転とデザイン一新で気分も新たに、今年もボチボチと更新して行きますのでよろしくお願いいたします。


最もポピュラー、プリンスアルバート


女性で最もポピュラーなインナーラビアとフード


平凡だが実は深い哲学のある陰陽マーク。故中島らもも入れてた。

2006.01.11

----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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