「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
たまには反省と総括を・・・・・・新型コロナだより(3)


今回の緊急事態宣言での引き籠り状態を一番喜んでるのはコイツだろう(魚眼で撮ったんでブサイクです)。

 幸か不幸かコロナ騒ぎで仕事が忙しくなることもヒマになることも殆どなかった一方で、年寄りや田舎者共が専ら隊員を務める自粛警察の眼が光る中、常識に富み公序良俗に忠実な善良な一般市民であるおれは(笑)どうにも遠出する気にはなれず、無聊の休日を何日も過ごさせていただいたオカゲで、不本意ながらもちょっとばかし時間に余裕が生まれてたこの数ヶ月である。
 溜まる一方だった画像についてもかなり整理が進んだし、これまで野放図にアップするばっかしだった過去のコンテンツを客観的に見直すことまで始められた。他にも近所の道にやたら詳しくなったり、タイコを叩く時間が意外に確保できてちょっとばかし上達したりとか、決して悪いことばっかしではなかったような気もする。少なくとも無為ではなかった。

 そうして、サイトを落ち着いて見直してると、まずは目次代わりに表題を並べたページに日付のクレジットがチャンと入ってないコトが多い、ってのが今更ながら判明した。今となっては理由の見当が付かないが、画像系には大体入ってる一方で駄文の方には殆ど入ってない。
 別に入ってなくたって誰も何も困りゃぁしないけど、ないよりはあった方が良かろうと思って書き加えることにしたら、これがもぉメチャクチャめんどくさい。本文の文末には一応日付を記載してあったのと、あとは更新履歴を辿れば大体どうにかなるから、整備作業自体がさほど複雑なワケではないが、とにかく数が増えちゃってて行ったり来たりネチネチとやんなくちゃいけない。いっつもおらぁこのパターンだ。あ〜こりゃいかんなぁ〜、って気付くトコまではエエんだけど、無計画かつ勢いだけでイージーに手を出して、予想以上の工数に足を取られてワチャワチャになる、っちゅう。

 それでも取り敢えずテキスト系のメニューについては完了した。告白するならば、段々しんどくなって最後はちょっとアバウトだったりもする。でもまぁ、これまでの来し方ってコトでそれなりに意義はあるような気もする・・・・・・ってーか、そうでも思わへんと苦労した自分が浮かばれませんで、ホンマ(笑)。
 画像関係では"Outdoor Equipment"や"Watches"への日付クレジット追加がまだなんで、これらも近日中に整備しようと思ってる。大体、時計についてはその後もいろいろ高いの安いの増えてるのに全然アップしてないから、そもそものコンテンツ整備もやんなくちゃいけないよな〜。

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 こうした作業を行ってると、否応なしに過去のに目を通さざるを得ない。文章の拙さは放っといてんかで仕方ないとして、一応はアップ前に見直してるハズなのに誤字脱字が相変わらず結構見つかるし、冷静に読むと自分でも何を言いたかったのかサッパリ分からない箇所があったりもする。ひどいケースでは文章が途中でぶった切れてる、なんてのも見付かった。まぁ、これらもチョビチョビ修正を加え始めたところだ。ついでにタグがおかしかったり冗長だったりするトコも修正したり削ったりするようにしてる。でもまぁアレやね、すっかり世の中のブラウザの主流がSafariやChromeといったモバイル系にシフトしちゃった現在、Windows系のIEやEdgeに準拠してもあんまし意味ないんだろうけどね。驕る平家は久しからず、MSも凋落する一方だな。

 それはともかく、文章力が年々退化してることに改めて気付かされる。決していつもの自虐ではない。マジで落ちてるのである。コトバの抽斗がドンドン減って来てる。単語、熟語、故事成語、言い回し、比喩、プロット・・・・・・間違いなく昔の方が手持ちのタマが豊富にあった。でもその事実に対してあんまし驚きは無かったりする。むしろ「そら当然やで、しゃあないわぁ〜」って気持が強い。
 理由は実にカンタン、齢を取ったのと、昔に較べて本を読まなくなったから・・・・・・もとい読めなくなったからだ。ナサケないけど小さい活字を追うのがスッカリ億劫になってしまってる自分がいる。大昔に蓄えた貯金の利息で喰おうにも、低金利の時代ってコトもあって殆んど枯渇しかけてるのである(笑)。インプットが無けりゃアウトプットは減るに決まってる。余程のクリエイティヴな才能がない限り、アウトプットがインプットを上回ることなんて決してないんだし。

 ただ、それがホンマに悪いことか?っちゅうたらそうでもないようにも思える。文章力が減退した分、妙に性交で、もとい生硬で、美文とまで言やぁ大袈裟だけど、延々と諄い修飾が続く文章よりは、随分と平明でスッキリした感もあるのだから・・・・・・でも発想のキレまでは失いたくないもんやねぇ。いや、元々大してなかったんだけどさ。
 そこが多分一番の問題だとは分かっちゃいるんだけど、出て来んモンはどぉジタバタあがいたって出て来んワケだし、ムリヤリひねり出しても不細工なだけだしで、こりゃもぉ待つしかないんだろう。

 テキストではカテゴリーのボリュームのアンバランスが気になってる。特に”Sexuarity”はもっと増やしたいんだけど、こんなん観念論で書くよりは何より実践ありきな世界だし、かといってその実践がチンポをマンコに挿入するのがゴールなだけのノーマルなセックスってんぢゃぁ面白くもおかしくもないし、そんなん文章に落としたところでどうにもならないし・・・・・・でナカナカ困ってる。
 やはり、いかがわしいコト、猥褻なコト、エクストリームなコト、アブノーマルなコトを直覚的に快楽の回路として、どこか醒め切りつつ耽溺できるような、セクシャリティについていわば「反社会的実験精神」のポテンシャルを備えたパートナーが必要なんだろうな・・・・・・ん!?ヨメ!?残念ながら彼女は協力的であるとは申せ、至って常識の枠の中の住人だからそこまではムリだ。

 ”Wandering in IT”も悩ましい。結局のところ、おらぁIT技術のあれこれ自体にさほど興味があるワケではないのだ(・・・・・・無くも無いけど)。畢竟おれにとっては昔ながらのノートや鉛筆といった道具の延長線上にある「モノ」に過ぎないワケで、まったく萌えないのである。それならまだ乗り物や楽器、アウトドアイクイップメントといった道具に対しての方が余程、フェティッシュな偏愛あるもん。それでちょっと切り口を変えてみたりしてるんだけど、まだ取って付けた感があるんだよな〜。
 ”Visuals”の分裂っぷりも何とかしようと思いながらズーッと手が付けられてない。マンガを含む絵画、若干の映画関係とカメラネタが一緒くたになっちゃってんだモンな〜。だからってカテゴリを分割するのも面倒だし、さぁどうしよう?ちなみに圧倒的に書き飛ばせるのはカメラネタの方なんだけど、モノ絡みの与太話ばっかりでは面白くないモンね。

 ついでに述べとくと音源をアップ予定の”Sounds”のカテゴリーは未だ中身がないワケだしごっそり削除、もしくはYouTube等、外の基盤に拵えるべきなんだろうな。いやいや、今更ユーチューバーになろうなんて気は毛頭無いけど、今の時代に音楽や動画をセコセコと自サイトにアップするのはイクラ丼でも、もといいくら何でもちょっとアレな人みたいだモンねぇ。
 それ言い出したら今の時代、全部外持ちがいっちゃん正解なんだろうな、とは思う。どうでも良いような三行ブログはそんなんで全然構わないからそうしてんだけど、サイトはカンタンに移せるボリュームぢゃないし、内容的にもね。

 ・・・・・・ま、商売で店でも始めたらそんな作りのサイトを拵えるだろう。独自に拵えたページは手の込んだデザインにはするもののせいぜい数ページで、後はツイッターとインスタ、様々な外部サービスへのリンクだけが貼られたようなシンプルなサイト。

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 最もボリューム的に大きい旅のギャラリーページについては、たとえスナップショットばかりとは申せ、昔の方が何も考えずにポーンと撮ってたのが功を奏してたんだろう。アラは目立つわ画質は悪いわなのに、たまにハッとするようなのが混ざってたように思える。人もまた黄金時代から青銅時代に向かっていく存在なのだ。特にコンデジで媒体が値下がりして制約が無くなったおかげでバカスカ撮りまくってた辺りが最もノレてた。
 それが一眼に移行してマトモな機材が増えれば増えるほど、たしかに綺麗に手堅くは撮れてんだけど、なんか没個性でありきたりになって来てる。公式通りになっちゃってる。あんなに心の底から唾棄してたハズなのに、いつしか旦那芸の世界に片足ズッポリはまっちゃってるのだ。

 その点で、フルサイズのハイエンド機からコンデジ臭さを残したMFTへの移行は、世間的にはデグレードなんだろうけど、自分にとっては逆に良かったのかも知れない。構図も絞りも露出も光の向きも何も考えず、機動力を持ってただただ興味の赴くままにシンプルにシャッターを切る、ってコトがまたやれる・・・・・・な〜んて考えてたトコにオリンパス、カメラ部門を身売りの報が入って来やがったんだな、これが。ケッ!
 薄々予測されてたこととは申せ、やっぱ気分はダダ下がりになるってば。今のところ、ユーザーを宥めて繋ぎとめるためにか、新しいレンズロードマップなんぞ公表して、150−400mm/F4.5とか8−25mm/F4.0とかヤル気のあるトコを見せようと必死だけど、どこまでやれるんっすかねぇ?怪しい中華ブランドとかになったろどうしよ?(笑)

 でもマジで負け惜しみぢゃなく、MFTって使ってみると使い勝手はエエっすよ。とにかく小さいは正義でっせ。レンズの優位性でヌケの良い絵が撮れるし、画素数も実質2000万あれば普段使いに特に支障はないし、暗所耐性だって、そんな夜のジャングルのスナイパーぢゃあるまいし、そこまで必要なケースないですやん・・・・・・え!?メニューの操作性がダサい?それは言わない約束でしょ、お父っつぁん(笑)。

 ド迷惑なコロナ騒ぎ・・・・・・っちゅうよりは、それで浮足立ったバカな大衆の集団ヒステリー、あるいはそれを無責任に扇動したメディアや専門家と称するとっちゃんボーヤでカタワな連中のデマゴーグの弊害の方が大きいんだけど、とにかく不自由な世の中になっちゃった。折角リプレースしたのにあんまし使えてないのが悔しい。

 いい加減、イ゛ーッ゛ってなって来たんで、今月から出掛けるのを再開することにしてる。梅雨時もクソもカンケーあるかヴォケ!うるせぇ!・・・・・・って、ケンカ腰で旅に出ても楽しくないね(笑)。

 ・・・・・・って過去の反省を書かんとアカンやん。

 以前も書いたけど、まず全体的な画像サイズの小ささは出来るもんなら何とかしたいとずっと思ってる。年々高くなるディスプレイの解像度にちょっとどころかかなり見合ってないのは事実だろう。また、画質そのものもも少し何とかできないか?って思いもある。
 しかしそれにはほぼ一から作り直すに等しい労力が掛かってしまう。まったく現実的ではない。ナンボ無鉄砲なおれやゆうたかてこれに手を出したら寿命が縮んでまう、っちゅうねん。また、PCはともかくどうやらモバイル系では画像を最適表示する際にある程度スムージングを掛けてるんぢゃないか、って動きをするので、今の時勢を鑑みれば、敢えて苦労を背負い込む必要はないのかも知れない。
 それに考えようによってはその画像の小ささこそが、変遷しながら重層化して行くIT時代を映す鏡になってるような気もする。画像自体の写された時代とそれがまとめられてホームページという形でアップされた時代・・・・・・小難しく書いたけど、要するに「あ〜、昔ってこんなんだったよね〜。こんなちっちゃいので何とかかんとかこなしてたよね〜」ってのが分かるっちゅうのも、それはそれで面白いってコトだ。
 ほれ、過去の名盤を最新技術を駆使して高音質で分離の良いハイレゾにリミックスして再発する動きが最近盛んですやん。ビートルズとか。でも、それでより良い作品に生まれ変われたか?っちゅうたらかなりビミョーだったりする。ローファイで分離の悪い音だからこそ、あの時代のリアルさが伝わるってのもあるワケで、それと同じですよ。骨董品は古びてるからこそエエってこってすよ。

 だからもうこれについては開き直ることにした。

 とは申せ、キャプションや画像の選択・配列については、もう少し他になかったんかい?って思う箇所が多数あったりもするんで、これらは少しづつ手を入れて行きつつある。でも、これもまぁ終わりはいつになることやら。それと、そのついでで加えつつあったチャチな仕掛けについては引っ込めようかって気になってる。やはり世界は棲み分けた方が良さそうだ。

 永年懸案の旅の途上で入手したパンフレットを始めとする色んな印刷物を画像化する試みについては、段ボール箱に仕舞われたままだったのをクリアファイルのバインダーみたいなのに整理するトコまでは9割方終わってたりする。しかしこれらを1枚1枚シンネリとスキャナで読み込んでPDFに落とすのに膨大な時間が掛かるのは火を見るより明らかなことで、迂闊に手は出せない。もっとジジィになった時の手遊びに取って置けば良いや。内容的にも地味になること必至なんだし。

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 ・・・・・・ハハ、結局いつもと変わんない内容になっちゃった。つまんねぇヤツだなぁ〜、おれも。

 何のこっちゃない、やれる部分をやりたいようにやってるうちに全体では随分とイビツな形になってしまっており、そしてそのイビツさが拡大の一途を辿ってるのに改めて気付かされた、ってコトだ。何事も計画通りには進まないし、綺麗な形にはなってくれない。でも、そんなんだからこそリアルなんだ・・・・・・と、これまた開き直りながら、特効薬やワクチンが開発されるまでまだしばらくは強制されそうな不活性な日々の手慰みに、ボチボチと見直し作業を進めて行きますわ。

2020.07.06

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