「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
遥けくも来つるものかな・・・・・・12年目、突入


ウィスキーやワインを寝かすのからしたら、大した時間でもないよな・・・・・・。

 早いもので気付いたらサイト開設して丸11年が経ち、先日より12年目に突入していた・・・・・・って、正直に告白するとそんなことスッカリ忘れてて、10日くらい過ぎてからようやっと思い出したのである。何ちゅう体たらくであることか。初期の頃、1周年・2周年と小まめに数えてた頃からするともぉむっちゃグダグダである。まぁ、それだけこのサイト運営が自分の生活の一部に組み込まれた証左なのかも知れないが、何はともあれ、飽きっぽくて長続きしないおれにしてはホントに良く続いてるものだと思う。

 サイトのコンテンツについては基本的にお気楽かつノー天気にやって来てるんだけれども、人間そんな楽しいコトばっかしっちゅうワケには行かんのが世の常である。実のところその間、おれの身辺にも人並みに様々な、それもどちらかと言えば悲しむべき不幸なコトだって沢山起きていた。
 それらについてここで縷々述べても詮無いことなので書かないが、いずれにせよそれらの出来事は知らず知らずおれのモノの考え方を変え、こうして書き連ねる駄文のトーン等に影響を及ぼしているような気がする。実生活に於いても、以前ほど屈託なく笑うことがスッカリ減ってしまった・・・・・・って、以前があまりにも底抜け過ぎただけなのかも知れない。今で丁度フツーくらいなのかもね(笑)。

 気を持たせたような言い方になってしまったが、要するに首尾一貫してないのである。文章のトーン以前の問題やね(笑)。以前は否定してたことを肯定してみたり、あるいはその逆だったりは随所に見られ、我ながらホンマ矛盾しとるなぁ〜、って呆れてしまうことは多いんだけど、別に政治活動してるワケでもないんで主義主張に変遷があるのもどうか笑って御寛恕願いたいと思う次第で御座居ます・・・・・・と。

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 さて、何だかんだでコンテンツは無秩序で一貫性はあまりないものの、依然コンスタントに増殖を続けてる。特にこの数年、「Works」って小カテゴリーを追加してそこにはかなりのパワーを注いでる。そのワケについては、しばらく前に「天人五衰」ってタイトルで書いた通りだ。もう今しか撮れないから、時間との闘いだからだ。

 ・・・・・・で、そのアオリを喰う形で従来のコンテンツの充実が手薄になってしまってることは、こりゃもうお詫び申し上げるしかない。作業に割ける時間がとにかく圧倒的に不足してるのである。睡眠時間はこれ以上はどうにも削れない。
 大体おれは昔から睡眠時間が少ないと覿面に体調に現れるタイプで、「4当5落」(4時間睡眠くらいで頑張れば大学に受かるが、5時間も寝てたら落ちる)な〜んて言われてた時代でさえ、毎日キッチリ6〜7時間は寝てたくらいなのである。徹夜で勉強なんてしたことは一度もない。行き帰りの電車も、他の連中が「シケタン」(当時のベストセラー「試験に出る英単語」の俗称)に必死でマーカーなんか引いてるのを尻目に良く寝てた。
 今は何とか6時間前後で頑張ってる。血は争えないもんでおれにも親の形質が受け継がれたのか、以前より不眠症気味になってしまって、朝の電車ではナカナカ眠れなくなった。仕方なく3行ブログはそこで考えてスマホにメモしたりしてる。いい歳して何ともいじらしい、シケタン読むより大変な努力だと思う。また帰りは、どだい寝ようにも大混雑で座れない・・・・・・まぁその分、会社ではよく寝てるかも知れないな(笑)。

 ギターも練習しなくちゃいけないし、画像類の整理だってある。打ちっ放しに行くこともある。色んな情報仕入れたりメールに返事したり、祝儀不祝儀といったいろんな野暮用を片付ける必要もある。そうなると、夜の時間もそんなに余裕があるワケではない。休日は休日でネタのソースたるお出かけは少なくとも月イチで出掛けるし、これが増えるほど後続の戻ってからの作業が増える。それに日常の生活用品、食料等の買い出しにも行かなくちゃならない。ホント、1日36時間あればいいのにな〜、ってしばしば思う。

 大体、一眼レフに移行してから画像ファイルのいろんなハンドリングやオペレーションに要する時間が飛躍的に伸びたのが目下最大のネックだ。画像が細密になったのは良いけれど、その分ファイルサイズが劇的に増えたためだ。1泊2日で千枚撮るとファイルサイズはJPEGだけで30GBくらいある。RAWに至っては恐ろしいことに70GBにもなる。これを取り込んでいろいろウニウニやるとPCのレスポンスや処理速度は著しく低下する。時折、画面が紗の掛かったように白くなって(反応なし)な〜んて出たりする。フリーズ寸前なのである。当然、マルチタスクで他の作業するのもしんどくなる。

 慎ましやかな個人の作業でやるにはもう一杯いっぱいになってる。

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 かかる状況では、新技術の導入もままならない。これまで何度書いたか知れないが、HPB等のオーサリングソフトはハッキリ言って時代遅れだ。だからIBMだって将来性を見限ってジャストシステムに売り飛ばしたのだ。
 あまり良く分からないまま電器屋で、当時はVer6だったかな?とにかくHPB買ってきて、取説見ながらテキトーに弄り倒すトコから始まって、その延長線で未だにシンプルなHTMLに今や古典的なJavaScryptやCSSがちょこっと組み合わさったプラットフォームでやってる。XHTML、なんっすかそら?Movable TypeにWordPress、あったねぇそんなん、ってなカンジだ。
 そんな調子でやって来て、気付くとシートが凡そ1,500、画像が2万枚とかとんでもない状況になっちゃってる。「陥ってる」と書いた方がより状況を正確に伝えられるかもしれない。内部のフォルダ構造はそれなりに整理しており、足の踏み場もないという状況ではないにせよ、ファイルの持ち方は効率的ではないし、タグ等での簡便なカテゴリー分けや迅速な抽出といったコトもできない。レスポンシブルな作りも不可能だ。もちろん、ツイッターやFB等のSNSとの連携性もない。

 しかし、落ち着いて考えてみると、おれは別に誰彼なしに無節操に交流したくてサイト運営してるワケでなない・・・・・・どころかもっと敷居を高くしてもいいかな?くらいに思ってるのだから、これらの新技術が無いとどうにもならないってコトはないのである。つまり、さほど不便してない。例えばレスポンシブルが良いんか悪いんか?っちゅうたら、かなりビミョーなトコだと思う。ケータイやらスマホといった裾野の広いデバイスからのアクセスの利便性を高めたって、どうせまた煩わしいことが増えるだけではないか。おれは単に開発生産性の高いプラットホームが欲しいだけだ。
 それに、HTMLシート1枚が1作品、みたいな持ち方はシステム的にはドン臭いけど、ワリと自分の思考回路にマッチしてる。どうもブログ等の「延々と続くデータが内部にあって、それを色んな方法で抽出してテンポラリに表示させる」っちゅうのには馴染めない。何だかエクセルでフィルターで機械任せに絞り込みかけたのを並べ立てて、エラそうに「データ分析です」とかヌかしてるような浅薄ささえ感じてしまう。

 枯れに枯れたホストコンピュータ+Cobolの構成が案外しぶとく生き残ってるように、昔ながらのHTMLベースのサイト作りでもまだまだやれるのかな?っちゅうのが今の気持ちだ。まぁ、今の華やかな表現技術からすれば、見た目はちょとアレな点は多々あるけどさ。

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 ともあれ縹渺たる荒れ野をこれからも少しづつ耕し、草花を植え、池を掘って魚を放ち、小径を付け、四阿を建て公園に仕立て上げて行く・・・・・・これまで何度も書いた通り、おれにとってサイト作りはそんな感じのひじょうに内省的な作業だ。もちろんだからって決して外界を見てないワケではないけど、周囲からの毀誉褒貶に一喜一憂、右顧左眄しながら阿諛追従してくモンでもなかろう、とも思う。ああ、四字熟語並べまくりだな(笑)。

 とは申せ、やっぱし日々の作業はしんどいし、一人だけの作業は煮詰まって自家中毒を起こしたりもする。ヨメはヨメで忙しいからこれ以上は巻き込めない。やはりモデル兼ペット兼アシスタントが必要だと改めてつくづく思う今日この頃だ

 何やねん!?最後は結局いつもそれかい!?とツッコまれそうだけど、おれは結構マジでそう思ってる。

2015.10.11

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