「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
ブログ、どや!?


リンクしてますよ〜。

http://blog.dtiblog.com/

 ブログが一大ブームである。ネコも杓子もブログブログで、日本だけで1千万サイトくらいあるらしい。

 結論から行くと、その9割はゴミクズ以前の内容だ。無論、文章その他やデザインの巧拙を言ってるのではない。3日坊主、どころか、契約はしてみたもののなぁーんも記事をアップロードしないまま打ち棄てられたようなんが腐るほどある、ってこっちゃね。大手プロバイダの無料HPなんかも同じ傾向が強いけど、ブログはお手軽でとっつきやすい分、ロクでもないのが多すぎる。

 おれの子供の同級生にもやってるヤツはけっこう多いらしい。ガキの分際で生意気な。いくつか見してもらったが、まぁ、箸にも棒にもかからないようなシロモノではあった。

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 おれはかなり保守的なので、なかなかブログに手を出さなかった。日記そのものをネット上でやってくかどうかでさえずいぶん考えたくらいだもんな。流行のMixiみたいなSNSも以前お誘いは受けたものの、まったく参加してない。古風で偏固なオッサンですわ。
 最初は、これまたレトロにサイトのサーバ上で日記機能使ってやってたが、どうにもローカル側での更新が重くなってくるのと、サーバのディスクスペースを圧迫するのが気になり始めた。なもんで、契約したレンタルサーバがブログの無料サービスを始めたのを機に乗り換えてみた。

 ・・・・・・おお!意外にベンリやんけ!!

 それが最初の感想。ケータイからもアップロードできるしね。しかし、そこも自分のディスクスペース食いながらコンテンツが増えてくタイプだったんで、あまり画像とかはバシバシ載せられず、ほぼテキストオンリーでやってた。内容は身辺雑記のみ。約1年続けて貯まったのはわずかに1MB!テキストは軽くってエエのう(笑)。

 そのうちサイトのコンテンツ巡って鯖屋とひと悶着あって、サーバの乗り換えに到った経緯は以前触れたとおりだが、ブログも同時に乗り換えることにした。そのまま残してもよかったんだが、日記に金かけるのはアホらしい。

 条件は「無料で容量がデカく、小うるさい規制がなく、あんましベタベタしてないこと、できれば国内サーバ」。

 ・・・・・・ずいぶん探し回って、結局「DTI(ドリームトレインインターネット)」に落ち着いた。ちょうど大々的なキャンペーンかなんかで小西真奈美のポスターが駅構内に張りまくられてた時期でもあって、それがアタマに残ってたのかも知れない。
 無料で容量は2GB、添付ファイルは10MBまでで、動画もOK。何よりくだらない「ハダカ規制」みたいなモンが一切ない。トップページからいきなりアダルトチャットとフツーのガキンチョの日記が同居するアバウトぶりが、ネット勃興期の玉石混交のアナーキーさを思い出させてくれてとても楽しい。性の過剰な住み分けは、人間をヒステリックにするだけだもんな。それで経営はTEPCO、っちゅうのだから、いきなり会社が消える心配もないだろう。東京電力の太っ腹に感謝。
 最初は動作がいささか不安定で。ユーティリティ機能が恐ろしく貧弱な印象だったが、この数ヶ月の間だけでもさまざまな仕様がドンドン追加されて使いやすくなってきた。

 ちなみに、だからって何か特段刺激的な内容をアップしてるわけではない。相変わらず備忘録のような、ちょっとした日常のことばっかし。大半が1〜3行。あまりに弛緩しまくってて自分で読み返してみてもツマラン(笑)。なんでこんなトコにアクセスがあるんだろ?
 あまりにも詰まらないのと、サイトの方のリンクがイマイチ不活性なこともあって、最近は気に入ったサイトを見つけたらブログ側に載せることにしてる。思いつくまま画像貼っ付けても容量の心配しなくていいしね。最近は外国のエロチカの水準の高さが気になってるので、その辺の紹介が多い。日記そのものはかつては大学ノートにビッシリつけてたくらいで、ぜんぜん苦にならないし。

 不安要素としては、ローカルにデータを持たないので、定期的にダウンロードしてバックアップしとかないと、サーバがクラッシュしたときにどうしようもなくなること、書いてる途中でイライラしてESCボタン押しまくると文章が全部消えることくらいだ。

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 ともあれ、世の中には非常に作りこまれた素晴らしいブログもたくさんあるものの、おれはそこまでヤル気はちっとも起きない。あくまで「日記」「オンラインメモ帳」「ネタ帖」、しいて言うなら「本サイトの前室」みたいな位置づけだ。Marqueeだ。Moonがついたらテレヴィジョンだ。サムッッ!

 やはり基本構造上、日付に依存して履歴がたまっていくことが、どうにも発表スペースとしてはおれの性に合わないカンジ。あと、レイアウトも同様の理由で横幅に制約を持ったものになりがちなことや、スキンのデザインが画一的で、いかんせんブログ臭さが残ってしまうことも気になる。画像を貼り込みすぎると途端に動作が重くなるのも、ブログ特有の問題のような気がする。でも、サムネイルからおっきな画像に飛ばされるのは、見る方としてはめんどくさいしねぇ〜。

 瞬間芸ツールに徹するのが、目下おれにとってはブログの最良の使い方だと思ってる。そこにポコポコ書きためといて、いい感じにアイデアが発酵してきたら文章に起こしてサイトの方でまとまった形で発表する・・・・・・それくらいが心地いい。

 そんな使い方だから、コメントやトラバがなくてもあまり寂しいとは思わないし、ましてやこっちが盛り上がって欲しいとも思わない。ブログに偶然たどり着いた人がサイトの方に来てくれれば前室としては成功だろうが、逆に、すでにこのサイトをご訪問くださってる方が敢えて出かけていく必要があるとは思えない。そもそも更新を楽しみにするようなことが何一つかかれてないのだから。雨が降ったとか、暑いとか寒いとか、眠いとかダルいとか、そんなんばっかし(笑)。

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 しかし、ここまでブログが普及し、その敷居が低くなると、いわゆる従来型ホームページの存在理由、あるいは将来性についての疑問が湧いてくる。コスト面でもブログなら数GB(業者によっては無制限)が無料で手に入るのに、ホームページなら500MBとかでも月額わずかとはいえお金がかかるのが普通だもん
 子供が熱出したとか、散歩したら花が咲いてました、みたいなことは何もしちめんどくさいhtmlシート上でやる必要ないもんね。

 あくまで私見だが、ホームページは今後もっともっと、マニアックに作り込まれたスタイルが生き残っていくような気がする。FLASHやJAVAスクリプトを全面に打ち出したスタイリッシュなサイト。中身で勝負はもちろん、それに加えてホームページ自体のヴィジュアル構成が一つの表現手段となるくらいの精緻なデザイン、気ままにツマミ食いするのではなく、ジックリとその中を逍遥することが閲覧する側にも求められるような、いわば「とっつきにくい世界」が主流となる、ってコトだ。

 現に、ネット先進国のアメリカとか見ると、個人ページはどんどんブログに移行する一方で、従来型のはアーティストみたいな表現に対してこだわりの強そうな人だけがやる、って状況になりつつある印象が強い。

 最も人が集まってるところの技術が進歩するのは理の当然なので、今後ますますブログには新機能が盛り込まれ、さらに便利になってくだろう。そうなればスパイラルでさらに人は集まっていくに違いない。
 無論、9割方がゴミっちゅう図式はそのままに、だろうけど(笑)。

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 さぁどぉしよう?さっき申し上げたとおり、どうもブログをプラットホームにする気はしかし起きないし。

 ・・・・・・FLASH覚えようかな(笑)。



----後日譚----

 ・・・・・・と、書いてはみたものの、知れば知るほどDTIブログ、内容が過激なんだよな。いくら何でも、天下のTEPCOがここまでやるかぁ!?って疑念が頭をもたげてきて、ネットで調べてみたら。DTIとDTIブログは別の会社だ!って説もあるぢゃあーりませんか!

 しかし、それでもいくつかの疑念は残る。

 まず第一に、もしそうなら、DTIがDTIブログを訴えてもおかしくない状況なわけで、それがないのはどぉゆうことなのか?二点目には、DTIにはブログサービスが存在しない。DTIブログがそこを補完するように機能しているのはナゼか?三点目にはYahooのカテゴライズではどっちも「DTI」として登録されてる。

 真実はどぉなんだよぉ〜〜〜〜!?



もう一つのアイコン

2006.05.17

----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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