鬼面人を驚かす |

必須アイテム(笑)・・・・・・それにしても画質ひでぇな。
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イタズラ、がおれは今でも大好きだ・・・・・・もちょっと正確に言うならば、「人をビックリさせること」が大好きなのだ。まぁ、大阪弁でゆうところの「イチビリ」っちゅうヤツですな。一人だと憂鬱愛好症のクセに、人の輪の中にいると、そんな自分を二人羽織するもう一人の自分が立ち現れる。
まぁ、物心ついたときにはすでにそんな性向が強かったから、生来の気質なんだろう。一体誰に似たのやら。
前回の思い出ネタがとても暗かったので、今回はそんなお話をあれこれ。まぁ、驚かすだけの微笑ましいのから、ただもう怒らせるようなことまで、色々してきましたわ。
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例えば花火。
小学生の頃はまだ宅地造成もそんなに進んでなかったので、住宅地の外れの方に行くと、背後に雑木林の山を控えた空地が広がっていたりした。夜、数人の友人たちと笛ロケットや爆竹といったやかましいのをやってると、近所のオッサンが文句を言いに来る。
-------夜にうるさい、っちゅうねん。キミ等、どこの小学校や?
-------すみません・・・・・・K小学校です。
-------小学生がこんな夜に遊んでたら、悪い子になるぞ!はよ帰れ!
-------はい、すみません・・・・・・。
などと一応しおらしく謝ってみたりするのだが、無論、答えた小学校名は隣のだ(笑)。誰がホンマのことホイホイ答えるかぁ!?アホか・・・・・・って、これぢゃ思考回路はほぼ非行少年だな。いきなり出だしのエピソードからこんなんかよ!?(笑)
さて、おとなしく撤収しつつ、おれたちは仕掛けをこしらえ始める。当時の爆竹は今の箱に入ったカラフルなものとは異なり、赤い油紙に包まれたもので、1包が16発と少ない代わりに、1発の大きさが今の4倍くらいあった。赤地や紺地に花柄模様が入ってた記憶がある。当然音も大きく、破壊力もある。これを4包ほど束にして、蚊取線香を折ったものを導火線に絡みつかせる。
小学生に説教垂れて、今頃きっといい気分でナイターなんぞ観ながらビール飲んでいるであろう先刻のオッサンの家の玄関先に、それをそっと置き、静かにそのまま立ち去る。
100mも離れれば十分だ。息を潜めて待ってると、バリバリバリバリと爆音、続いて怒鳴り声。犬がワンワン吠えたりもする。おれたちは笑いをこらえて、自転車で散り散りになって逃げるのだった。
もちろん、電話はK小学校に行ったのだろう。翌日、学校でこの問題が取り上げられることもなかった。悪いガキだ。
まぁここまで悪辣なのはそんなにやらなかったけど、線路の上の小さな橋から走ってくる電車に、あるいは道路がカーブしてるとこの草叢からやってくるクルマに水平打ちでロケット花火を打ち込む、なんちゅうコトはけっこうやってた。石積みの所々に設けられた排水口に火をつけたロケット花火を突っ込んで道路の向こう側に飛ばす、なんて凝ったこともやった。内部が狭いせいで推進力が増すのだ。
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長じてからも花火は大好きで、色んなことしてる。
下宿で何人かで酒飲んでる時、珍しく何だか妙に盛り上がらないもんだから、手洗いに立った隙にロケット花火を2本ほど持って出て、部屋に戻る時に火をつけて投げ込んだこともある。それもフツーのではなく、ピィ〜〜〜ンとか鳴る笛ロケット(笑)。ドヤドヤと逃げまどう友人たち、まぁ、おれ一人加害者なのも悪いので、一緒に部屋の中で逃げまどってあげたけど。
似たようなパターンで爆竹もやったことあるが、これは紙くずが一杯出て後がタイヘンだった。
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へび花火が20袋くらい部屋にあった時のことだ。どんな経緯でそんなに沢山手許にあったのかは忘れた。へび花火とは黒い錠剤みたいな形をしたもので、火をつけるとウニョウニョと煙を出しながら伸びるものだ。1袋にそれが10粒ほど入ってる。この時も何人かで飲んでたのだけど、全部大きな缶の中にぶちまけて、ご丁寧にジッポーのオイルを上から回しかけて、おれは火をつけた。
煙をもうもうと吹き出しながら、缶の直径そのままに1本になったぶっとい黒いのが、ウニョウニョと中から這い出してきて高さ1mくらいまで伸び上がる。
いや〜、おもろい。みんな大爆笑。しかし、煙が収まってお互いの顔見てえらいことになってるのに気付いた。何か黒いホコリみたいなモノが一杯ついてるのだ。顔だけではない。服にもついてる。いや、よく見ると部屋の中をモラモラとそれは一面に漂ってるではないか・・・・・・翌日の掃除は半泣きになったな。
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まだ戻ってきてない友人の部屋に、缶入りの蚊取線香全部に火をつけて仕掛けといたこともある。すぐに部屋の中は特殊部隊の突入か、あるいはバルサン焚いたみたいに煙で真っ白だ。押入に隠れ、暑いのと煙たいのこらえて布団かぶって待つこと10数分、予定通り友人が戻ってくる。ここまでは計画通りだった。ドアの開く音。やった!
-------ウワワワワ〜!!何ぢゃこれわぁ〜!?くっそぉ〜っ!やったん**(おれの名前)の仕業やな!
「なかなかエエ読みしてるやんけ!」とほくそえんでると、ガラガラというサッシの音。友人が窓を全開にしたのだ。実はこれがマズかった。夜風で煙が全部廊下側に流れ出し・・・・・・そして、火災報知機が鳴り始めたのだった。アセッたおれは押入から飛び出したが、怒り狂う友人に取り押さえられ・・・・・・まぁ、それでも煙はお笑いで済んだのだけど、蚊取線香を置いてあった床は真っ黒に焦げていた。板の間でよかった。畳の和室なら火事になってたかもしれない・・・・・・ま、シャレはギリギリでやらんとね(笑)。
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過激なのでは「ノゾキのオッサン攻撃」、ってーのもあった。
残念ながらおれは用事があったので、これには加わっていない。何をするのかっちゅうと、夏場、公園でアオ姦モードになってるカップル(あ〜、昔はアベックっちゅうてたな・・・・・・)を植え込みの中から覗くオヤヂ達がいるのだが(外から見えないよう、黒い布で囲んだスペースにゴザ敷いたり、となかなか本格的だったな)、コイツ等にロケット花火の集中砲火を浴びせるのだ。あらかじめ昼のうちに公園内に何ヶ所かあるそのポイントをチェックしといて、夜、再び繰り出して行って、と、かなり念入りにオペレーションは実行された。
オッサン達、出るに出られず、次々飛び込んできてはパーンパーンと弾ける花火に、ひたすらこらえるしかなかったらしい。まぁ、スケベに熱中してるカップルも、いきなり眼前の植え込みで大量の花火が炸裂するのだから、死ぬほど驚いたことだろう。一石二鳥だ(笑)。
話はそれるが、カップルもイタズラの相手として俎上によく祭り上げてたな。まぁ、性欲がたぎった年頃の、やっかみ半分の若気の至りである。カーセックスに熱中してるカップルのクルマに忍び寄って全員で揺すったり、当時はまだ携帯がなかったので、電話ボックスで明らかにカレシと話してるっぽいオンナの子がいると電話ボックスに抱きついたり・・・・・・なんてひどい話だ。馬に蹴られるで。
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火ネタっちゃ〜、昔の教室にあった石油ストーヴでも忘れられない想い出がある。中学の時だ。
それは直径30cmほど、高さが1mくらいの、上に蓋のついた燃焼室に、風を送り込むユニットとタンクが横について、蛇腹になったブリキの長い煙突が教室の外にまでつながってるようなモノだったのだが、これがもういつも大抵調子が悪い。ちゃんと燃えれば燃焼室の中にスワールが発生してゴーゴーと音立てて暖かいのだけど、ひどいとチョロチョロとマッチの炎に毛が生えたようなのが出るだけ。
昼休み、おれと悪童数名はイタズラ心に加え、ちょっとイラ付きもあって、ポンプでタンクから直接ドボドボと石油を流し込んでやった。そんなに大した量ではなかった。コップ1杯ほどってトコか。そして蓋をする。
!?あれ?予想に反して、特に何も起きない。おっかしいなぁ〜、と近寄ってもっかい蓋取ろうとした時、轟音と共に火柱が上がった。
蓋は教室の端まで飛ばされ、煙突は歪み、天井は煤だらけ。何も知らない女子の数名は放心して座り込んでいる。
・・・・・・そう、教室、学校。
思えば学校はイタズラ実践には恰好の場所だった。
金色の巨大なやかんに入ったお茶は不味いので、いつも大量に残る。それを3階の窓から捨てる。目の前にバシャッと降ってくるとかなり驚かれる。ウッカリ上級生に直撃させて、校内を逃げ回ったこともある・・・・・・ちょっとこれは悪質だな。
教室に近所の中華料理屋から出前取ったこともある。
犬猫捕まえてきて放ったこともある。
クラスの表札を差し替えたこともある。
もちろん非常ベルを鳴らしたこともある。
不良のSを筆頭に、ロクでもないワルばかりで生徒会の役員を独占する、なんて大掛かりなこともやった。
・・・・・・と、ズラズラ書いたところで、ずいぶん文章が長く、また散漫になってしまってることに気付いた。呆れる話もくどいのはいけない、って配慮で、社会人になってからの続きはまた今度。 |
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2007.07.08 |
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----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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