「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
わたしのスノーボード遍歴・・・・・・「AlleyWoop」店長F君に捧げる


左半分が今乗ってるMorrow EscapePlus164のデッキとソール(ちなみに右は159)

 「自転車」「単車」と続くと「自動車」と続くべきなのだろうが、おれとしてはクルマに乗る歓びはあまり感じていない。どっちかっちゅーと実用性重視なのであって、これまでに所有した自家用車も、その時々の生活スタイルに合わせて買った経緯がある。今はおっきな4WDに乗っているけど、それはもう道具を積んで海や山の温泉に行きたいからで、まぁ、林道に入ってみたりはするもののあまりクルマそれ自体を目的にしてはいない。若干はいじってもいるけど、それもちょっとしたファッション程度でしかない。

 おれの中ではスノーボードこそが二輪車の延長線上にある。実際、体重移動やカラダの落とし込み、バランス感、スピード感、スリルといったものはかなり似ているような気がする。
 これにハマッた経緯については過去に書いているので(HotSpaEXtacyArchives参照のこと)ここではそれに触れず、今回は話題を道具にしぼっていろいろ書いてみることにする。
 ちなみにゲレンデに関するエピソードもずいぶんバカバカしいのがあるので、それはそのうち上記「HotSpa〜」の新作にでもまとめてアップしよう。

 ・・・・・・で、スノボ。

 初めて乗ったのが平成7年、シーズンで言うと94−95ってなるが、ちょうど阪神大震災の少し後だった。もう10年になる。技術的には大して上達していない。それどころか年々肥満は加速する一方で、運動不足による体力低下は著しく、今はちょっと根詰めて滑るとハァハァハァハァ、真夏の犬のようになってしまう有様で実に情けない。シクシク。

 まぁいいや。今日は道具の話だ。

 最初に道具を買った時、おれは死ぬほどビンボーだった。手取りの給与から家賃や諸経費をさっぴくと、夫婦と生まれたばかりの長男の三人家族、加えて夏には二人目が生まれるというのに、手元には45,000円しか残らなかった。ヨメの実家からのの米や野菜の仕送りがなければ、飢え死にするような状態だった、といっても決して大袈裟ではない。元々少ないボーナスも、何だかんだの物入りに右から左に消えて行ってた。

 でも欲しいもんは欲しい。それで一生懸命に算段すると何とか5万円くらいは都合がつきそうだ。しかし、ガッデーム!!これで板から靴からウェアから全部揃えなくてはならない。マトモな物など何一つ買えるワケあらへんがな。それにここで資金を使い果たすとリフト券さえ買えない(笑)。いっちゃん最初はヨメの実家近くの道路で練習したもんな(笑)。マジ、そんな状態だったんです。マジで。

 細かい値段は忘れたが、慎重に慎重に慎重を重ねて選定の結果、購入したのは、以下のような品々であった。思い出すと笑ってしまう。写真が残ってないのが惜しい。

Trick”だか”Troop”だか、あまり聞いたことのないブランドの153cmのツインチップ。おそらくはウレタンコアでサンドイッチ構造。それでも”Made in Austria”と書いてあった。
えんじ色のデッキには、ケンケンみたいに笑うオッサンのイラスト。ソール素材はもちろんソーメンソール!(笑)
茨木駅前のToposで購入。14,800円だったような・・・・・・
ビンディング 板にオマケでついてた台湾製。”KUJU”とか書いてあった。
悪い冗談のように低いバックが付いていて、とにかく全体がグニャグニャに柔らかく、後に板との間に工業用両面テープを貼って補強してた。
ベルトは当然ラチェットではなく、つま先は押し込むだけ、甲側は押し込んでパタンと畳むタイプ。
近所のビクトリアで、5,000円くらいで大安売りされてたもの
リーシュ これも板のオマケ
靴下 三足千円!!・・・・・・実は未だに使っていたりして(笑)
デッキパッド いっちゃん安い黒いツブツブを自分で貼った。
ウェア上 省略!!
ウソのようだがユニクロのフリースに防水スプレーかけて使用。
ウェア下 どこで買ったかは忘れたが、とにかく安かった。
結構長持ちした。
尻パッド どこかの量販店で、安いのを買った。
手袋 どこかの量販店でワゴンセールされてたもの。いくらだったか忘れたがとにかくバカ安だったのは間違いない。
ゴーグル Swansのいっちゃん安いヤツ。確か1,500円。子供用か!?(笑)
帽子 Visionのニット帽を1,000円で。
小物類 ワックス・リムーバー・防水剤・・・・・・etc

 結局、1シーズン、8日間ほど滑るうちに、道具の性能不足が自分でも分かって来はじめた。ちょっと悪雪に突っ込むと板の先がバタバタ暴れてどうにもならなくなるし、膝を入れようが寝かし込もうが、板に正しく力が伝わらんので、安定性や高速性に限界があるし、その内デッキとソールが剥離してくるし(笑)、ゴーグルはすぐに雲って使えなくなるし、手袋は数時間でビチョビチョになるし、尻パッドはすぐに破れた。
 どだい、上着がフリース。これはいけない。まず何より寒い(笑)。オマケにどんなに防水スプレーしたって、帰る頃には雪がどんどんくっ付いた結果、雪だるま状態だ。

 しかし、言い訳でも負け惜しみでもなく、こんな貧弱な装備で却ってよかったのかも知れない。「安物買いの銭失い」、道具はマトモなものを買わなくてはならない、という教訓をいい歳こいて改めて学んだだけでなく、とにかく板や靴がグニャグニャだったため、初心者のクセに「エッジで滑る」ということが1日でマスターできたのだった。

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 這えば立て、立てば歩めのなんとやらで、マトモに滑れるようになるとマトモな道具が欲しくなるのは人情だろう。プロショップの値段の高さに茫然としながらも、おれは夏頃からシーズンに備えて小銭を貯めては、少しづつ道具を買い直し始めたのだった。かなり思い切ったものも買い込んだりしている。

 そんな時、ひょんなことからおれは桃山台の近く、新御堂沿いにあった「アリーウープ」というショップと懇意になった。ここはどこかの輸入代理店が在庫品をサバくために開いた店のようで、プロショップというにはちょっとヘチョい品揃えで、どちらかというとアウトレット店に近かったが、安いだけでなく店長のF君というのがとにかく親切なのと、メンテナンスもキッチリやってくれるのが気に入って、おれは常連になったのだった。結構会社の同僚達にも紹介したので、ここで何がしかの道具を購入した知り合いは10人近くに登るだろう。
 おれはここでヨメの分も含めて板やら小物を買っている。夏場にはサーフブランドのアロハやTシャツなんかもよく買っていた。残念なことに今はもうない。おれが東京に転勤してしばらく後に閉店してしまったそうだ。F君の人懐こい笑顔が懐かしい。

 かくして翌1995−96シーズン、おれの道具は以下のようになった。トータルで10万以上かけたから、前年に比べるとずいぶん進歩したものだ(笑)。

Morrow 3D Revert 154cmをアリーウープにて購入。
4万円くらいだったかなぁ??
ツインチップ、グレーのデッキにアブストラクトなイラスト、両端が半透明になったクールなデザインで、板の厚みが部分によって異なってる、いかにもモローらしい板。大ヒットして、当時は結構ゲレンデで見かけた。
ビンディング 板のオマケでつけてもらった。
従来のよりは硬かったが、あまり使い勝手がよくなかったので、ベルトを交換したりした。
Northwaveの3万ちょっとのヤツ。
ウェアと共に、何と何と!神戸の「BottegaJiro」にて購入。
リーシュ 板のオマケでF君に付けてもらった。
靴下 (前シーズンのを継続使用)
デッキパッド これまた板のオマケでF君に付けてもらった。
透明のプチプチ。
ウェア上 Sessionsのジェイミーリンのシグネチャー。
上記の通り「BottegaJiro」にて購入したが2万5千円ほどした気がする。
ウェア下 (前シーズンのを継続使用)
尻パッド 梅田のUPスポーツでいいのを買った。1万円くらいした。
未だに使用中。
手袋 (前シーズンのを継続使用)
ゴーグル 売り出されたばかりのSmith V3を茨木のショップで購入。13,000円ほどした。
レンズはその後交換したが、未だに使用中。
帽子 40Belowの白いのをアーリーウープで。2,000円くらいだったかな?
かわいいデザインなので未だに使用中。
小物類 レンチキットやアイロンを買い足したかな?

 これで1シーズン過ごし、翌秋にビンディングをMorrowの純正のヤツ(オレンジに染められたアルミ材と黒っぽくて透明なポリカーボネートで作られた個性的なモノ)に買い換え、この状態が99−00シーズンまで続いたと思う。

 ・・・・・・ここで少し、Morrowについて触れておこう。

 今は大手スキーメーカー「K2」に買収されて、中身いっしょの普及品を作っている印象が強いが、当時は看板ライダーにT・リチャーズを擁し、バートン・シムスに続く第二集団の一角をなす人気ブランドだった。とにかく変わっていたのが板の構造で、他のどのブランドとも似ていなかった。
 芯財はウッドがとかくもてはやされ、ウレタンは安物のイメージが強かった中で、Morrowはあくまでウレタンコアにこだわった。その結果、「狭い幅の芯にファイバーをラミネートしたものを何枚か並べて貼り合わせて一枚の板にする」という独特の板作りになったのである。そのため上にも書いたが「エッジ近くは分厚く、中心部は薄い、先端部の軽さが求められる部分はさらに薄い」、という非常に立体的な構造になっていた(3D Revertの3Dはそこから取られている)。
 中間色を多用したグラフィックもクールで、おれはこのブランドが大好きだった。スタンダードモデルの「Rail」など、かなり長期間にわたってリリースされ、ゲレンデでも良く見かけたもので、バートンの「A−Deck」などと並ぶ傑作だと思う
 欠点はソールの作りがやや雑なことと、板に上記のようなデコボコがあるためビンディングつけるとスキ間ができることだった。

 このユニークな構造は買収によりなくなってしまい、今は普通のキャップ構造のウッドコアになったのが惜しまれる(※)。

 またついでに、この時に買ったヨメの主な道具についても触れておく。板がBrotherhood「Anjerica」147cm、ウェアは上下Sessions。ちょっと遅れて靴がBurtonの「Ranger」といったところである。物持ちが良くて未だにどれも使用中。
 ブラザーフッドもシブい板が揃っていたのだが、日本ではマイナーなまま消えて行った。

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 その後、道具一式をゴッソリ買い換えることはしていない。

 板は、とにかくフリースタイル系の板でアルペンボードをブチ抜きたくなって、同じくMorrowのEscapePlus164cmというのに替えた。実に身長マイナス10cm。まるでチンコの理想のような、ひたすら長くて硬い板だが、きちんと体重をかけてしならせるとものすごいエッジの効きと反発力が得られ、ゲレンデではムチャクチャにカッ飛ばせる。その代わり回転系トリックは一切不能。オーリーもできないし、スケートライクな乗り方では、マトモに曲がってもくれない。
 ちなみに子供を乗せる関係上、おれはデッキパッドを軸足側にも貼っている。何度かスキー場でその理由を質問されたことがある。

 ビンディングはそのような荷重にハイバックが付いていけなくなって割れてしまったので、今はDrakeのF60というのに替えた。こんなものでも日進月歩で、踏み込みが非常にラクになった上にフィット感がとても良い。靴もゴム底が劣化してきたので、同じくNorthWaveのFreedomっちゅー少し安いものにしたが、とくに不満な点はない。
 ウェアについては下が、猪苗代でヘタクソにコケながら突っ込まれ、エッジで切れてしまったので、Sessionsに交換した。しかし、今度は上がいよいよダメになってしまい、無名ブランドながらゴアテックスのものにした。実際のところ、Sessionsは有名なだけで縫製が全然ダメ。今後買う気は全くない。
 手袋は消耗品なので、今は4つ目くらいになると思う。今はゴアテックスのが格安で出てたのを使っている。

 そんなところだが、正直に告白すると、今はもう道具はどうでもいいや、って気分である。強いて言うなら板をもう少し短めで柔らかめにしたい、と思う程度。毎年の新作をチェックすることも減ったし、ショップも回らなくなった。カタログも集めなくなった。何より子供たちが大きくなってきて、以前のように安上がりに行けなくなってしまったのはツラい。管理職ったって可処分所得を人数割りすれば平社員以下なのだ。

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 思えば、最盛期は300からあったと言われるボードブランドも、大手スキーメーカーの資本による寡占化が進み、ずいぶん整理・淘汰されてしまった。名門シムスにしたって凋落の一途で、最近はあまり見かけない。そうして、スノーボードはもはやアンダーグラウンドでハードコアな不良のスポーツではなくなった気がする。何とも寂しい限りだ。オリンピックの正式種目になんて、ならない方が良かったんちゃうかな?。

 最後に、判明する限りの、消滅した、あるいは過去の栄光は見る影もなくなってしまったスノボブランドを、墓碑銘代りに列挙して、この稿の締めくくりとしたい。とっぴんぱらりのぷう。

ABL
Absorbed
Addiction
Agression 何かブリキでできた板だった記憶が・・・・・・・
AirBorn
Apocalypse ハードコアなイメージのグラフィックが多かった
Arnell ちょっとオトナの板って売り方してた印象。岩城晃一が乗ってたような
Arrow
A−Snowboards
Assassin
Atlantis 一時はもうメチャクチャに売れまくった。今も細々作られてる模様。
Auknix 今でもたまに見掛ける
Aurora
BarCodeStick 先日どっかで売られてるのを見かけて驚いた。
Beyond
Bitch ま、単に名前借りただけ、って板
BoardMagic
Brekka マンガっぽいグラフィックしか印象にないなぁ。
Brotherhood フラワーなグラフィックがキュートだったが消えた。
BSB
BumDeep パウダーのことだけ考えたようなヘンな形の板。
Choice
Cocoon
Crap 兄弟ブランドにHarvest、Glisadeっちゅーのがあったはず。全滅。
CrazyBanana 一時は超メジャーだったのに・・・・・・
CrazyCreek
Crew
Division23 フリーライド系の名門だった。Pラインもライダーでいたよなぁ。
DNR’s Able
Duotone スカンジナビアン御用達。初期は超クールなグラフィック。
Elan 名門だが地味なブランド。最近、よく見かけるようになった。
Evol
Expired
Fanatic ハニカムコアで細々頑張る!
5150 Mランケットがいたブランド。名前どおりハードコアイメージ。K2傘下に
40Below 何度か見たが印象薄い。帽子は愛用してます。
Function
Gatta
Generics 地味だがシッカリした作りが好きだった。今は「Head」に統合された。
Goodtimes
Gothic 何か安っちいブランドだったような・・・・・・PBかも
Gray
Hammer
Hauser
Haz−Mat ハードコア系ライダーに一時絶大な人気を誇った。
HeavyTools
Homeboy
Hooger ちょっとツウなブランドのイメージが強かった。
Hyperlite
IceAge
Identity どの板も長さ140cmに統一されてたヘンなブランド
Ignition ラインナップはそれなりに豊富なのに、昔から地味。
Industry
Infinity
JoyRide 一時は大人数の国内チームもあったがあえなく倒産。
Juice 名前通りのキュートなデザインで女性に人気。中身は意外と硬派。
Kemper なぜかレンタルでよく見かける板。老舗だがなぁ。
KillerLoop ミーハー系にムチャクチャ売れまくったが消えてしまった。
Koo 安物!って印象しかない。
Lammar ツウなフリースタイル系の印象強し。「エイリアン」が売れた。K2に。
Legend
Limited
Liquid Rideの下級ブランド。とにかく重い板だった。K2に。
Local
Luxury マービンがこっそり作ってたブランド。中身はLibTecと一緒?
MadHouse
Mboo
Mercury これもRide系の普及品だったような
Mistral 何故かスキーっぽい雰囲気だった
Molly 地味だがいい板、って雰囲気があった。
Morrow 他に類例のないユニークな板。人気あったのに・・・・・・
TheMovement
Nale
NeverSummer
Nidecker スキー系の板の老舗。
Nitro 大手だったのに、代理店もなくなり失速していった。
NoLimitz
Now
N Snowboards 一時、竹のスノボを出してたんぢゃなかったかな?
OBG
One
Option 地味な準大手に終始していた。
OriginalSin いい板売ってるのになぜかアカ抜けず。レンタルでよく見る。
Oxbow 堅実でシッカリした製品、って印象のブランド
Oxygen Atomicのスノボブランド。
Palmer ボーダークロスの印象が強い。消えたなぁ・・・・・・
Peach
Perle レンタルでやたらと見掛ける。
Phizmo
Pill
Prior
Prism
Question
RadAir スキー板系ブランド。昔からあって昔から目立たない。
Random
RatedR
RCM Richman 国産ボードの雄だったがほぼ消滅した。作りは非常に良かった。
Rev
Rice28 良心的な国産ボードだった。先日ミナミで見かけてうれしかった。
Rook
Scooter 国産名門スノボブランド。シブい板作り。今も地味に頑張る。
Shorty’s スケーター系ブランド。一時は売れたんだけど・・・・・・
Silence これも大好きなブランド。ハードコアだが地味でクール。消えたかな?
Sims 超名門。製品もよいのに凋落の一途を辿りあまり見かけなくなった。
Six’em 国産の老舗。今でもバッタ屋で数多く見掛ける。
Slide     
SmellyTuna
Sobut 国産のハードコアイメージのブランド。
Subtle マイナーだがハードコアイメージが強く、カッコよかった。
TechnoGear 国産の上品なブランド
ThinkFast
Torqrex 国産の機能重視のブランド。デッキは味も素っ気もなかった。
Trick
Twelve
TypeA 小さいが作りの丁寧さで人気のあったブランド。今はバッタブランドに。
Unit
Vision スケーター系ブランド。
WildDuck
WinterStick 一度ツブれてから、ヒマラヤのPBに成り下がった。
WorldIndustries お茶目なグラフィックしか覚えていない。
Xeena グラフィックがスケベかつクールだった。
Z−Board カザマのスノボブランド。いいモノ作ってました。
Zeal
Zuma 見たことないなぁと思ってたら、REDSで大量にバッタ売り!
※:コメントは完全に主観です。またキスマークのような量販店PBはおおむね割愛してあります。
※:MORROWの板の構造は今は「BTM Project」って国産ブランドに継承された。

2005.02.16

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