More Small !! More Fast !! More Safety !!

現行の4代目スイスポ。買うんなら絶対に黄色やね。

 もぉ乗るのはほぼおれとヨメの二人だけなんだし、マイカーなんてサイズ的にはもぉ軽自動車くらいでジューブンなんちゃうやろか?ってズーッと思ってんだけど、ぶっちゃけやはり軽だと速度と安全性についてはいささか度外視しなくちゃなんなくなるのがイヤだし怖い。ホンマ軽自動車に乗ってはる方、マジで命が惜しゅうないんかいな?ってつくづく思う。実際、トールワゴンの軽vsフツーのセダンが正面衝突やらかした現場を通りかかったことがあるが、軽の方は衝撃が突き抜けてルーフエンドまで変形しちゃってたモン。全くもって勝負になってなかった。あれ見ておらぁ心の底から軽はやっぱし弱いわ~、って思った。

 そらそやわな、って思う。だって今はとにかく信じられないくらい居住空間が広がって、クラッシャブルゾーンっちゅうんですか、ぶつかっても吸収できる余裕のスペースなんて殆どないんやもん。つま先なんてホンマ、ラジエターグリルのすぐ裏にまで来てるんちゃうか?ってなカンジやし、後席なんてアタマがリアウィンドウ一杯いっぱいのトコにありますやん。

 それでも「安全・安心」は年々重要視されるようになっており、それが売上を左右することにもなるワケで、ホンダのN-BOXとか、従来の軽とは異次元の安全性能を謳う車種も増えて来てる。ただ、横っ腹に当てられたら、オカマ掘られたら、ってトコまでなるとどしたって怪しいし厳しい。正面~オフセットくらいでようやくちょっとタメ張れる程度だ。

 走行性能も、とにかくメーカーの自主規制で64馬力って決まっちゃってて、エンジンについてはそんなに大きな差は出にくいから、あとはウンと車重を軽くするとか、ギアレシオを高速寄りに振ったりとかしないと、やはり高速性能には厳しいものがある。本来的に近所をチョロチョロ走るためのモンだから仕方ないっちゃ仕方ないんだけどさ。

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 今のクルマも5年乗ったし、次はもぉEVの時代かな~?って思ってたら、意外に足踏み状態が長いっちゅうか、まだまだこなれてない点が多過ぎて、ちょっと手を出す気にはなれない。間もなく田舎暮らしが始まれば、狭い集落の道なんかも走らんといけないし、それにあんましプレミアムカーだったりしたら、ムラ社会で世間の狭いご近所様に何言われるか分からん。大きくて押し出しの強すぎるのはあんまし得策ではなかろう。外車なんかも近くにディーラーないから何かと面倒そうだ。

 一方で、東京に来ることはこれからもそれなりにあるだろう。いやはや、おれもヨメも間もなく文字通りのジーサン・バーサンになって、孫の顔見に来ることだってあるに違いない。そうなると片道5~600kmはストレスなく走り抜けられるだけの動力性能と燃費が必要になって来る。
 その点でもEVは現時点でまだ厳しい。一番伸びると言われるテスラでも600km弱。しかしこれは渋滞も何もなく快調に走っての数字なんで現実的ではない。昔のカタログに書かれてた定地燃費といっしょだ。迂闊に信じたらエラいコトになる。それで電池切れたら、急速充電でも30分は掛かってしまう。昼飯の時にでも入れたらエエやん、って思われるかも知れないが、残念ながら給電スポットの整備はまだまだお寒い限りなのが実態だ・・・・・・10年後は分からんけどね。それにテスラのサポートのドライさは折り紙付きだ。田舎ではムリだ。

 そうなるとまだやはりエンジンは無くせないってコトになる。PHEVとかHVとか、電気仕掛けではあるものの何せガソリン入れるだけでOKやし、油なら数分で満タンにできる。思うに、例えば電池の共用化・ユニット化・カセット化を進めてスタンドで充電済みのバッテリーにガシャって積み替えるとか、給電に要する時間をもっと短縮しない限り、EV普及はナカナカむつかしいのではなかろうか・・・・・・欧米の一部ではファナティックに脱化石燃料を進めようとしてるんだけど。

 あと、やはり高速での巡行アベレージは100~120km/hくらいで見ておきたい。いやまぁ空いてたら140km/hくらいでも全然快調に走れんだけど・・・・・・ゴニョゴニョ。やっぱし一般的にはこれぢゃトバしすぎやわな。
 話変わるけど、日本のクルマの何がモッサいって、どれもこれも6~80km/hくらいで燃費良くなるようにチューニングしてあんのね。高級車って言われるんでも100km/hくらいなんとちゃうかなぁ?多分、現代の平均的なベンチマークは80kmあたりぢゃないかと睨んでんだけどとにかく、ちょっと今の時代に即してないように思う。

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 こうしてツラツラ総合勘案してくと、自ずと買える車種が絞られてきてしまうのが日本のお寒くも悲しい現状だ。

 まずは大好きなチンクチェントベースのアバルト595なんてオシャレで良いな~、って思ってる。ただもぉモデル末期で基本設計がかなり古く、アクティヴセーフティな機能が無かったりもする。あと、実際乗って見ると、何だかも一つポジションがシックリ来ないのが気になったりもした。それに大体、近所にディーラーのない田舎でイタ車に乗るほどおらぁ酔狂な冒険家にはなれない。
 同じようなセグメントだと、トゥインゴGTなんかも面白いよね!?小さいけどRRで、馬力もホンのちょっととは申せ上乗せされてるし・・・・・・ただこれもやはり外車だ。それも、ゴキブリみたいに数だけ多いベンツ/BMWよりマイナーなフランス車だし。イザって時に難渋するのは火を見るより明らかだろう。

 国産はどうか?っちゅうと、GRヤリスは間違いなく面白い。あの大きさで276馬力ってもぉ間違いなくバケモンやね。一回り大きいカローラにも同じエンジン押し込んだのがあって、こっちはこっちでアドナリン出まくりそう(ちなみにカローラの方はさらにカリカリにチューニングしてあって、300馬力超えてたりする)・・・・・・だけど、どうにも車幅デカいのは勘弁して欲しい。
 それにこれらはどちらも最早レーシングスペックで、普段使いにはいささか足回り等、しんどい面も多々ある。エンジンだってしょっちゅう面倒見てあげてないと性能が維持できないくらいにナーヴァスに弄って馬力絞り出してる。それにマニュアルだし、クラッチだって重い。おらぁドライビングスポーツやりたいワケぢゃないんだ。遠くにラクに速く行きたいだけなんだ。要するに「小さなグランツーリスモ」が欲しいのだ。

 ホンダはどうだ?フィット、真面目に作ってるのは良く分かんだけど、何だか最近ココってメーカー全体に色気や華、アソビ心みたいなんがないよね。それにフィットの高速巡行燃費はナゼかメチャ悪いとも聞く。今度RS復活するみたいだけど、多分、ガワだけそれっぽく仕上げで中身は弄って来ないんぢゃないか?って気がするな。馬力までバーンと上げて、足回りシッカリさせてType-Rとまでは言わんからEuro-Rあたり出してくれたらちょっと候補にするかも。
 日産だとノートやノートナンチャラが盛んに技術を訴えてたりするが、おれはそこまで評価してない。ハッタリだとさえ思ってる。ぶっちゃけあの仕組みでは高速巡行性に劣るのは、既にあちこちで囁かれてる通りだろう。それにそもそもおらぁどうも日産がイマイチ好きになれんのですよ。Vモーショングリルとやらもダッセェし。
 マツダの「MAZDA2」、それもマニアックな15Bなんかまぁ俎上に上げていいかも知れないが、要はこりゃ草レース用のタネ車だわな。ほぼドンガラやんか。それに他のコンフォータブルなグレードとエンジン一緒なんだしさ・・・・・・でも最近のマツダって何か良い。良いよね。右顧左眄することなく、唯我独尊で我が道を行くってな姿勢はナカナカ好感が持てる。往年の「マツダ地獄」が解消されたかどうかまでは知らんけど。あと、あのカメムシを横に伸ばしたようなグリルはイヤだな。
 残念ながらスバルは今や完全に袋小路に入っちゃってる気がする。次買う気がまったく起きないもん。ロングストローク化する座布団みたいに横幅のある水平対向エンジンと今以上の高度なサス、安全性の確保を実現するためには、車幅をもっと拡げんとアカンのだ。先進のアイサイトもどんどん他社に追い付かれつつある現在、ホンマ苦しいんとちゃうやろか。それにそもそも、小型車がラインナップにあらへんがな。水平対向、好きなんだけど・・・・・・OHVフラットツインのリッターカー出さへんかな?(笑)
 そうして残るのがスズキだ。ダイハツは申し訳ないけどちょと論外。往年のデトマソ・シャレードみたいなんを今のあのメーカーに求めてもムリだろう。

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 そうスズキ。スイフトあるやん。取り敢えずサイズ的にはピッタリやね。

 三行ブログでたまに触れてる通り、おらぁスイフトってクルマを極めて高く評価してる・・・・・・いや、そんな鼻のアナ膨らませて力むほどでもないか。要は以前、レンタカーでいっちゃん安いので頼んでたらたまたまコイツが当たって、そのデキにすごく驚いたのだ。別に高いグレードでもなかったんだけど、明らかにヴィッツ(ヤリス)やフィットの数段上の感触だったのである。
 何が良いって、足回りとシャーシの剛性感とか追従性、ハンドリングと挙動、それとエンジンのリニアな感じ等がどれも身体にピタッと付いてくるカンジがシッカリあった。だからベーシックカーのカテゴリーなのに、運転しててミョーに気持ち好いのである。ぶっちゃけ舌を巻いた。
 もちろん、ライバルより後席やトランクスペースが狭いとか、内装がいささか見劣りするとか、インパネとかのセンスがガキっぽくてちょっと?だったりとか、アラはある。そらありますわな。ただ、基本性能としておれがけっこう重視してる、ドライバーズカーとしての素性の部分で訴えてくるモノがあったのだ。

 ノーマルバージョンのこれでこんなけの出来栄えなら、別車種としてブラッシュアップしたスポーツは絶対にもっと凄かろう(・・・・・・実はスイスポは転がしたコトないんです、笑)。スポット溶接個所を増やし剛性をさらに上げ、足回りを専用チューニングして固め(・・・・・・ボロクソグレードだろうけど取り敢えずモンローに換装されてるしね)、、エンジンも別で馬力も5割増し以上にしてあるんだから。
 よくもまぁこんなのを200万円少々で作れるモンだと感心してしまう。どうして「頭文字(イニシャル)D」に登場しないのか不思議なくらいだ。おちょくってるのではない。本気でそう言ってる。「日本車の至宝」とか「浜松の奇跡」なんて呼ばれるのもあながちウソではない。

 ・・・・・・ただ、おれの求めるイメージからすると不満点はある。「スポーツ」を標榜するだけに回してナンボ、みたいな考え方なのか、ギアレシオがかなり低目でかつ上の方ほどクロースドになってたり、40リットルにも満たない異常に小さなガソリンタンクだったりするのがどうにも気に食わない。そこそこトルクバンド広くて車重からすれば全体的にも十分厚いんだし、MTはともかくATについてはいっちゃん上でちょっとトバして、もちょっとユルユル回るようにして良かったのではなかろうか。あるいは8AT化してレシオカバレッジを上にストレッチするとか・・・・・・サイズ的に厳しいかな?

 そんな大好きなスイフト、間もなく5代目が出るらしい。ボンネットがまるでハマグリみたいだって言われてたりするアレ。まだ擬装車なんで細かいトコまでは分かんないけど、相変わらずチビマッチョでムリムリしたカタマリ感と、ちょっとファニーでユーモラスなデザインは継承されるみたいだ。チンクチェント~アバルトもそうだけど、コロンとして可愛いってのは小型車に求められるとても大事なファクターだと思ってる。小さいクルマの分際でドヤ顔とかシャープでウェッジ―なデザインとか、おらぁ嫌いなのだ。小学生がイキッてるみたいやん。だから2代目コペンは売れなかったのだ。初代のあの「子供の昔の足漕ぎ自動車」みたいなデザインが良かった。だから逆にキャンバスで爆速仕様出したら売れるって思うな、ダイハツさん。
 細かいスペックについては現時点ではサッパリ不明だ。48Vハイブリッド化されるとか、馬力をさらに上乗せしてくるとか、勝手な憶測ばかりが飛び交ってる。確実に分かってるのは・・・・・・ハマグリだけである(笑)。

 何はともあれネクストライフの足にちょっと真剣に検討してみることにしよう。野良仕事や山遊び用のセカンドカーはジムニーかスーパーキャリイにして2台いっぺんにディーラーで大人買いしたら値引きしてくれるかなぁ?・・・・・・って、どっちも軽自動車やんか(笑)。


・・・・・・どことなくオタマジャクシに似てる(笑)。

2022.08.09

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