「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
MONO好きなヤツ(U)


DanaDesignの傑作、NukTuk。再発にならんかな!!

 モノフレームに飽き足らず、と申しましょうか(笑)、予想通りモノポールテントが欲しくって仕方ない。日々欲望はいや増すばかりだ。

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 告白するならば、去年くらいから少しづつ物色してたりもする。ナチュラムにヌックタックの最終生産が掲載されたときに押さえときゃぁよかったんだが、5万円近い出費がカンタンに許してもらえるワケもなく、指くわえて見てるうちになくなってしまった。
 カテナリーカーブと呼ばれる緩やかな稜線が美しいこのテント、ド忘れしたが、元々はどっか別のメーカーが作ってたのがディナに買収され、それからも継続販売されてた経緯があったと思う。そのディナもK2に買収されてどぉなるかな?と思ってたらそれっきり。
 2006モデルは生地等を改良し超軽量化して(オマケに値上げして)発売される、ってウワサもあったが、それもどうやらガセ。それっきり。あ〜あ。

 ・・・・・・ならば、と、サーカスの天幕を連想させる、これまた長寿モデルのメガミッドを買おうとしたが、意外にたたんだ時が大きいのと、実際の寸法がよく言われる2.7m四方より小さい気がするのが引っ掛かって(製造元のHPにも記述に矛盾がある)、逡巡してるうちに店頭から消えた。今年はまだ入荷の予定なしだそうな。初夏の頃に仕入れんで、いつ売るねんな?そもそも2006版のロストアローのカタログにも載っていやがらねぇ。廃版ちゃうんかいな?

 モンベルからもモノポールシェルターって同じようなのは出てるが、何だかアソビ心に欠ける気がする。それとちょっと小ぶりなのがNG。この一本棒については、おれは大きめのが欲しいのだ。この生地でこの値段、ってーは大いに魅力なんだけどね。
 ゴーライトから出てるシルナイロンを使った超軽量で高性能なHEX3は、その名の通り六角錐のちょっととんがったフォルムがプリティだが、なんと6万円近くもして手が出せない。あ、そぉいやメガミッドと同じロストアロー取り扱いのマウンテンハードウェアのKIVAも今年のカタログから消えてた。流行らんのかな?トホホホ・・・・・・。
 シエラデザインズから新しく出た「Origami」はかなり面白そうだが、写真で見たところ空気抜きの穴がなさそうに見える。これでは結露が思いやられるが、1辺が2.4mの五角錐はかなり魅力的。高さがこの手のでは珍しく2mを超えるのもよい。
 貧弱な英語力を省みずREIに注文してやろうかな?どうしよっかな?
 あと、香港のLuxeってブランドも「Megahorn」「MiniPeak」って、かなり魅力的なのを出してるが、未だかつて売られてるのを見たことないぞ、おれ。香港っちゅうと、とかくパチモンの香りがするが、ギャラリー見ると6千m級の登山にも使ってるし、信用できそう。
 ちなみにこのLuxeについては、Zuno氏という方が主催する「参天(Santen)」(http://santen.seesaa.net/)のリンクから知った。一本棒のテントに興味のある方は絶対外せない素晴らしいサイトだと思う。

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 どぉしてこの手の一本棒テントがほしいのかっちゅうと・・・・・・エエ歳こいたオッサンがゆうのもなんだが、理由は「スナフキンのテント」みたいだからだ。素朴な原初の形、って感じがするのがよろしい。多角錐のフォルムそのものが備える独特の均衡感もいい感じ。ピラミッドパワーあるかな?(笑)。

 基本的にはこれらは屋根だけで床がないし、インナーテントもないのが標準。四方の壁が三角で、中心に向って傾いて、上に行くほどすぼまってるので、床面積の割に居住性も高くない。どだい、部屋の真ん中には柱が立ってる。

 昔、大学の友人で「3畳二間の壁をブチ抜いて6畳にした部屋」ってー珍物件に下宿してるヤツがいた。当時の京都はまだまだワンルームマンションは少数派で、昔ながらの下宿、それも思わず目を疑うような奇妙なのがいくらでもあったのだ。ともあれ床の間が二つあるのはまぁ、ご愛嬌としても(笑)、部屋の真ん中に4寸角くらいの柱があるのはいかにも不便だった。まさにあれだ。

 フロアシートがない、ってコトは下は地面そのままである。ドカシー敷くなり、「快速旅團」(http://www.kaisoku.org/、ここも必読!)ご推奨のように、コットでも置かないと何とも不安でもある。生地の末端と地面の間には隙間もあるので、風も入れば、虫その他が入り込んでくる可能性も非常に高い。実は、今使ってるモノフレームシェルターにも隙間があって、下北の薬研で夜、タバコを吸おうと外に出たら、巨大な蝦蟇が今まさにもぐりこもうとしてるトコだった(笑)。

 いやもう欠点だらけなんですわ。

 風に強い・立てるのが速い・見た目がカワイイ。長所はこれだけだ。ヌックタックにしたってOD−Boxの店員の説明によれば、案外重く、たたんでもかなりかさばるものだったらしい。
 あとも一つ長所挙げるなら、雪の上ではフロアがないために掘り下げると居住空間が広がる、って言われる。けど、そんな雪の中ばっかし行かんしねぇ・・・・・・。

 しかし、欠点の方が多いってことはハナッから分かってる。いいんだよ。おれは敢えて不便に退行しようとしてるのだから(・・・・・・と言いつつマットだけはフカフカのを新調したりしたんだけどね、笑)。不便は楽しい。

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 などと大仰に書いたけど、おれは移動型の旅にこいつを使いたいとはあまり思ってない。できれば人気のないところに一週間ほど滞在する時にこぉゆうので泊まる、ってイメージがなぜかある。やはりスナフキンなんだろうな(笑)。
 ま、買えば雪の中を掘り下げる、って件のパターンにも挑戦してみたくなるだろうけど・・・・・・スノボのお師匠さんのトコでやらせてもらおうかな?

 それにしても、だ。一体どこまでこの不便志向は突き進んで行くのだろう?一種の破滅願望、下降倫理に近いものがある。そのうち柳行李に手荷物入れて、廃寺のお堂とか神社の軒下で寝泊りするようになったりして(笑)。我ながら最近少しく怖くなってきたぞ。ゾワゾワ。


BlackDiamondMega−Mid。今入手できるのではこれ、かな?案外重い。


GoliteHex。ボトムシートだけが2、メッシュインナー付きが3という。超軽量。


五角形のMoutainHardwareKiva。裾があるのがいいな。


SierraDesignsOrigami。その名の通り変形自在


LuxeMiniPeak。高温多湿の国だけあってインナーのアイデアは秀逸。


モンベルモノポールシェルター。食指は動かず。

2006.05.18

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