「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
なぜか9月はチョー多忙


当時ベストセラーになりました。

 今日はちょっとお疲れ気味なんで、軽めのネタで・・・・・・。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 占いに凝っていた時期がある。中学から高校の半ばくらいまでだろうか、人相・手相・筮竹・四柱推命、当時ベストセラーになった「算命占星学」は言うに及ばず、ホロスコープ、結論からいくと能見親子二代の執念のデタラメである血液型、気学、トランプ、タロット・・・・・・ありとあらゆるものに手を出しまくってた。

 ま、タネ本のほとんどは、カッパブックスに代表される新書版の大衆向け実用書みたいなヤツだったんで、底は浅いけどね。分かりやすかったけど。

 チャンスオペレーションの要素が強い筮竹やトランプ、タロットの類にはすぐ飽きた。なぜなら、おれに「巫(シャーマン)」の才能が欠落している以上、いくらやったって当たるワケがない。これではやっててもちっとも面白くない。面白くないけど、例えば筮竹なんかやってて四大難卦(水雷屯、坎為水、水山蹇、沢水困の4つ)なんざ出た日にゃぁやっぱ気色悪い。

 そんなこんなでおれは、統計的な要素が強いくせに、十干十二支・陰陽五行というめっちゃ観念論的でシーケンシャルな組み合わせでアカシックレコードを汲み取り、万物の理を解明していこうとする「四柱推命」に惹かれた。信じるっちゅーより、それがホンマに当たってるかどうかを自分の目で確かめたかったのだ。
 おれはクラスメートから何からの生年月日を訊いては調べまくった。しかしてその結論は?っちゅーと、人生まだまだ出だしの中高生ではあまり検証の約には立たない、ってコトくらいだった。

 ともあれ、これらのじじむさい知識は意外に重宝がられた。中高生っちゃぁ色恋沙汰しかおまへんからね。どこから聞きつけてくるのか「相性を調べて欲しい」なんて良く頼まれたものだ。被験者の数は飛躍的に増加し、多分何やかんやで1,000人くらいは調べたんぢゃなかろうか。

 今はもう、全く調べない。結論は「当たってると思われるケースもなくはないが、ほとんどの人は平凡な運勢で、当たってても当たってなくても大勢に影響ない」だったからだ。リサーチは完了した。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 さて、本題である。

 算命占星学で一世を風靡した「天中殺」ってーのがある。これは12年のうちの連続するどこか2年が不運の年回りだ、って考え方だ。字面の禍々しくも刺激的な感じが流行語になった要因でもあるのだろう。
 しかしこれは別に算命占星学に限った考え方ではなく、四柱推命にもあって、こちらでは「空亡」と呼ぶ。実際、算命占星学の内容は四柱推命を大ざっぱに単純化したようなもので、両者は非常に似通ってるのだが、ともあれ四柱推命では月や日にまでこの「空亡」が存在する。

 それで行くとおれは、6月がラッキーで12〜1月がも一つ、らしい。子年と丑年もアカン、とのこと。しかし、これが当たったと思われることはこれまで一度もない。その代わり、なぜか9月は昔から不思議とチョー多忙になる。決して100%ではないが、忙しかった記憶をたどると、それが9月であった割合はきわめて高い。

 ●リーマンで駆け出しの頃、資料しくじって40何時間会社にいたのも9月。
 ●出張が立て込んで月の半分以上、全国を飛び回らなくてはならなくなったのも9月。
 ●とある会社の独立に立ち会ったら、9月が本稼動で、その前後は死にそうな忙しさ。
 ●洪水被害の救援に行かされて、一日中泥まみれになってたのも9月。
 ●ちょっとデカいプロジェクトが夏に立ち上がって、ようやくラク出来ると思ったら、初期トラブルでもっと死にそうになったのも9月。
 ●事故起こしてその後処理で東奔西走したのも9月。
 ●結婚式あげたのも9月。こんなモンちゃっちゃとできるわいと思ってたらあにはからんや、準備はおそろしく面倒だった。

 去年は春に予定してた手術が半年も待たされて、結局9月(笑)。アタマ来たんで、どーせ忙しいんだろうと、ヨメには悪いコトしたが、ついでに新居への引越しも同時にやっちゃった(笑)。
 だから入院するときに出て行った家と、退院して戻ってきた家は異なる。おっきな絆創膏をつけたまま、小物類を整理してたことを思い出す。

 ことほど左様に9月は忙しいのだが、どうして多忙になるのか、合理的な理由がどうしても分からない。

 今年は今のところ大きな予定はない。ないが、これまでのパターンからすると何かしらあるんだろう。まぁエエ、まぁエエ。どっからでも来さらさんかい!って気分で今はいる。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・!?

 オマエ、さんざマクラ引っ張っといて、この偶然に占星学的意味を求めないのか?って!?

 無論、考えましたわいな。久々に本を引っ張り出して調べようとも思った。しかし、調べる前に思い当たった。それで変なつじつまがついたからといって、それがどうだっちゅーねん!?ヒマになるのか?どうせ9月は忙しくなるのだ。追認したって仕方あるまい。

 それにおれは今、お疲れ気味なのだからさ。
 







これはいい卦です


http://www.mars.dti.ne.jp/~opaku/hakken/05/i_ching64.htmlより
2005.09.07
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
Copyright(C) REWSPROV All Rights Reserved