「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
イカれた地震・火山学者


地球に禍々しく咲いた大輪の不吉な花・・・・・・フンガトンガフンガハァパイの大噴火。

http://agora.ex.nii.ac.jp/より

 福徳岡ノ場が国内戦後最大級の噴火起こして、あちこちの海岸に軽石が漂着して騒ぎになってた矢先、今度はトンガのフンガトンガ・フンガハアパイで千年に一度クラスとか言われる大噴火が起きて、世界的に大騒ぎになったりもした。個人的にはおらぁフィリピンでのピナトゥボや、「夏のない年」を生んだと言われるインドネシアのタンボラ、あるいはクラカタウなんかの方が遥かに噴火規模は大きかったんぢゃないかって思ってるんで、この説はまったく信用していない。VIE指数が6だとかゆうのも大袈裟なフカシで、おらぁ行ってもせいぜい5ちょっとだったと睨んでる。ま、正解はそのうち出るだろうから愉しみにしてたい。
 東日本からはまだ10年ちょっとしか経ってないのに、つい先日、南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率が90%に引き上げられた、な〜んて物騒な報道もあったりした。いずれにせよ太平洋プレートの西縁がジワジワと騒がしくなってるのは間違いないんだろう。

 さて、こうした天災が起こるとTVや新聞・雑誌、ネットニュース等にその道の専門家とかゆうんがワラワラ出て来て、色んなコメントを出す。かつては数多の種類の学者の中でもナカナカ食ってけない、って言われてた業界だけに、このところは出演料や原稿料でちょっとバブルになってんぢゃなかろうか。
 おれが良くディスる「自称」専門家ではなく、それなりにアカデミズムの世界に属してやってるような人で、ホンマにプロのハズなのに、なのになのにあぁそれなのに、これがもうしかしホンマに胡乱な連中が目立つのはどうしたこっちゃい!?ほぼ流言飛語を垂れ流してる、と言って差し支えないような内容で、エラそうにオーソリティー面で滔々と語ってるのを見ると実に癇に障る。

 本日はそんな中で両巨頭と言って差し支えないヒドいのを取り上げてコキ卸してみたい。

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 まずは立命館大学・環太平洋文明研究センターってトコで教授やってる高橋学、っての。これはヒドい。コイツ、そもそも文学部出で地学の地の字もやってなかったりする。専門はあくまで「災害リスクマネージメント」であって、ちょっと近いってだけなのだ。これって怪しい消火器の訪問販売が、「消防署の方から来ました〜」っちゅうてるのと何ら変わらない。騙りそのものである。それがこんなことをヘーキで抜かしてる。こないだのトンガについてはこうだ。

 トンガ海溝は極めて地震の多いところで、今回の海底火山の噴火がどの海溝型地震と関連するか判断するのは難しいながら、海溝型地震の後の火山の大規模噴火というのは間違いありません。トンガの海底火山噴火は、インド・オーストラリアプレートの下に太平洋プレートが潜りこんでいるところで発生しています
 フィリピン海プレート上の火山を噴火させたり、フィリピン海プレートがはねあがる海溝型地震を引き起こす可能性があります。さらに、フィリピン海プレートを圧縮していますので、間接的にスーパー南海地震に関係しています
日刊ゲンダイデジタル2022.01.20
 福徳岡ノ場ではこんな発言もしてた。
 太平洋プレートは、北米プレートの下にも潜り込んでいます。人工衛星による地殻変動のデータを見ると、東日本大震災(2011年)以降、北米プレートは太平洋プレートに巻き込まれるような形で『西から東』に動いていました。しかし、福徳岡ノ場が噴火した8月半ば頃から、その動きが変化しました。北米プレートやフィリピン海プレートなどが太平洋プレートに押されるような形で、『北東から南西』に、それまでとは異なった移動を始めたのです。
 過去の例から言うと、地殻変動に何らかの異常な動きが起きてから、約2か月後に大きな地震が起きることが多い。たとえば、東日本大震災、阪神・淡路大震災(1995年)、熊本地震(2016年)のときも、発生の2か月ほど前に似たような地殻変動の異変が見られました。45〜80日間という幅はありますが、この期間は経験上、『空白の60日』と呼ばれ、大地震の危険が迫っている時期といえます。つまり、今年の8月半ばから9月末にかけて異変があったわけですから、12月末までに巨大地震がくることは、充分考えられます
NEWSポストセブン2021.11.19

 ・・・・・・何も起きひんかったやんけ!!

 理系の門外漢で良くここまで断言できるモンだ。基本的にこのオヤジ、必ず文末で一般大衆を煽って不安を増長させるようなこと「しか」言わない。よく読まずともこの言い回しは、インチキ健康食品の「・・・・・・の効果が期待できます」って定番のセリフと同じである。学者のナリしてメディアに僅かの額でケツ舐められて迎合するだけの本物のカスだと思う。オマケに見た目までがこれまたムチャクチャ胡散臭いんだわ(笑)・・・・・・まぁそもそも掲載メディア自体が、大手っちゅうだけでトバシ記事しか載せないようなトコで、社会的な信用度はそもそもゼロなんだけどさ。

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 この高橋と双璧をなすであろう存在が、武蔵野学院大学特任教授の島村英紀だろう・・・・・・ってしかし、聞いたこともない大学やな。調べてみたら偏差値50にも届かぬ見事なFラン大学だった(笑)。それに「特任」って何やねん!?あ〜、要は非正規の臨時雇い、っちゅうコトね。つまりバイトやんか。80にもなってバイト生活でっか、そぉでっか。

 この人にはしかし、ちょっと同情・斟酌すべき点もあるように思うんで次点にした。いやいや、過去に国の東海地震予知政策に楯突いて学会のメインストリームから外されただけでなく、まぁ本人もユルかったんだろうけど、いささかデッチ上げっぽい罪で社会的に抹殺されそうになった頃から、グレたのかスネたのか、はたまた単に発狂したのか、ドンドン発言がおかしくなってったような気がするのだ・・・・・・ま、良くありがちなケースではあるんだけどね。出世コースから外れたサラリーマンが偏屈オヤヂになるようなモンだな(笑)。
 それはともかくこの人も、カタストロフをゾッキメディアの求めに唯々諾々として扇動することに掛けては、ホンマもぉ笑えるくらいのレベルである。こちらもちょっと引用してみようか。

 昨年8月13日に噴火が起きた小笠原諸島沖の福徳岡ノ場も海底火山です。あの規模の噴火が小笠原諸島周辺海域で起きたのは初めてでしたが、調査する前にすべて波で侵食されてしまい、何があったのかは実はよく分かっていません。そもそも日本は火山島に人が住み着いて出来た国です。いつどこで予想を超える噴火に巻き込まれても不思議ではないのです。
Fridayデジタル 2022.02.05

 トンガの噴火は太平洋プレートの動きに起因すると考えられます。そうなると、今後、フィリピン海プレートが跳ねあがるような巨大地震が起きる可能性があります。太平洋プレートが東から西に動いているために隣接するフィリピン海プレートが押されて、『玉突き現象』が起きるのです。1月22日に起きた日向灘(ひゅうがなだ)の地震はトンガの噴火と関連しており、ともに太平洋プレートが大きく動いていることが原因です。そして日向灘で最大震度5強の地震が観測されたのは、南海トラフ大地震の前兆現象とも言えます。東京の首都直下地震と南海トラフ大地震が一度に発生する『スーパー南海地震』が近づいています。
同上

 ・・・・・・またこのチョーシである。

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 海溝型の巨大地震は来るか!?・・・・・・そりゃぁ〜いつかは来ますわいな。だってプレートは確実にグイグイ押して来てんだから。
 破局噴火は起きるか!?・・・・・・そりゃぁ〜いつかは起きますわいな。だってマグマ溜まりには確実にチョビチョビ蓄積されてんだから。

 そんな分かり切ったことを、飽きることなく大層で深刻そうに繰り返してどぉなるっちゅうのだ?いくら注意喚起ったって限度っちゅうモンがあるやろ。ドッスンバリバリのハーシュノイズの垂れ流しより始末に負えないぞ、ったく。学者ヅラした金太郎飴なんて美味くも何ともあらへんで。

 ・・・・・・言うまでもく最大の問題はやはり、それが「いつ」・「どこで」発生するか!?なのだ。もぉそこに尽きる。

 それがないまま徒に大変だ!準備しとけ!っちゅうのは、年端も行かぬガキに「オマエもいつか死ぬるんやし、遺書をキッチリ拵えてやな、生命保険なんかにも入っとかんとアカンわな!」としたり顔で説くのに等しい。要はナンセンスなのである。
 もちろん、現代の科学水準では「いつ」・「どこで」を正確に当てることが不可能に近いのは、残念ながらどうしようもない事実である(・・・・・・噴火についてはまぁ、一部の火山ではかなりの精度で予測できるようになったけど)。しかし、その不可能に何とかして挑戦しよう、にじり寄ろうと世界中の学者が日夜、地道であんまし金にならない研究に勤しんでるワケで、そうした寡黙で誠実な取り組みからすると、この二人の発言が専門家であるコトをカサに着た(・・・・・・高橋は専門家ですらないが、笑)、どうしようもない軽挙妄動っちゅう誹りは免れ得まい。大衆に徒に不安を惹起せしむるだけの言動はあまりに軽く、そして罪深い。
 そらまぁ学者にも生活がある。糊口を凌ぐためには色々本意ではないリップサービスやらトバシ記事の走狗にならざるを得ないことだってたまにはあるだろう。それは分かる。だけど、だからって大衆相手にこんなことばっかししてちゃあきまへんわ。

 ・・・・・・まぁ何はともあれ、こうしてグダグダ書き連ねてる今、この瞬間も、地殻の歪みと応力は止まることなく増大してってんだろうけどさ。南無南無。

2022.05.07

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