「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
紅毛碧眼の蛮人共よ!


ゆうてるコトは間違ってない、って相手に言わせるのが肝要(笑)。

 ・・・・・・いや、昔から薄々、感じてはいたのだ。

 ハッキリ気付いたのはFTのレギュレーションだったっけかな?ホンダが再挑戦して、その精密機械のようなターボが性能的にだんだん他を圧倒し(・・・・・・だって予選では実に1cc1psレベルにまで到達してたんだもんな)、表彰台を席巻するようになると、もぉ露骨に過給圧やら積載燃料の制限を矢継ぎ早に打ち出した挙句、何を血迷ったかNAエンジンに退行させちゃったのである。それ見て、「あ〜、コイツ等とにかく自分たちが有利になるようにしか考えてないんだ」って思った。たしかホンダも流石にそれにブチ切れて、このレギュレーション変更時に撤退したんだっけかな?
 高梨沙羅があまりにもジャンプ飛びまくりで勝ち過ぎる、ってんで急にルール変更して板の長さに制限加えたんも一緒。あぁ、スケートもブレードの長さだとか、欧米が有利になるように変えてなかったっけ!?これらを後出しジャンケンの手前味噌と言わずして何と言うんだ!?っちゅうくらいに露骨にやる。実にズルく、えげつない。

 でも露骨にやるのは、まだそれでもスポーツの世界だからだろう。そりゃぁスポーツだって、もちろんそれなりにビッグマネーの動くビジネスではあるんだけど。

 もっと直接的に商売に関わることになるとそこまで露骨ではない代わりに、実にシンネリと時間を掛けて、ある種の正義を錦の御旗にしてやって来る。今日はそんなことを色々取り上げてみたい。

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 最近、ニワカに巷間囁かれてるのがEVの大合唱だ。エレクトロボイスのスピーカーぢゃないよ。ホントは脱炭素のハズが、いつの間にか議論がすり替えられて、EVありきの話にばっかしなってる。何でやねん?排出するトータルでの炭素量減らしたらエエだけっしょ?
 ありゃ〜何とか言う自動車評論家の指摘が多分正しい。要はVWのディーゼルのウソがバレて、ヨーロッパ勢はそれまで推してた内燃機関ではもぉ頭打ちでどうにもならなくなったからだ、と。

 電気自動車がホンマにそこまで環境に対してエエのか?優しいのか?・・・・・・実はまったく客観的に立証されてなかったりする。なるほどEVと従来のガソリン車だけを単体で比較したら、そりゃぁ圧倒的に前者に軍配の上がることは間違いなかろう。しかし、その電気を作るための発電所の新設と発電、送電設備の増強、またGSに替わる給電スポットの建設・整備、何よりEV用の電池には不可欠なレアメタル・レアアースの採掘(とにかく極端に品位が低いから、バカみたいにほじくり返さなくちゃいけない)・・・・・・これらからの炭素発生量はどやねん?っちゅうこっちゃね。

 余談だけど発電所の熱効率は確かに高い。石油で40%、天然ガスで50%、原子力はもっと高いのかと思ったら35%くらいだが、取り敢えず放射能は出ても炭素は出ないのは事実だったりする・・・・・・自分で混ぜっ返すな、ってね(笑)。もちろん、風水力太陽光ならその建設等はともかく、発電時の炭素発生量か限りなくゼロに近い。しかしながらいずれも送電ロスがどうしても付きまとう。最近、スゴい高伝導なマテリアルができたそうだけど、それでも5%くらいは失われてしまうらしい。これが実態だ。
 一方でガソリンエンジンは大半がまだ30%台(ヤリスは40%超えたらしいね)、ディーゼルで40ちょっと切るくらいなんで、化石燃料比較だとちょっと負けてる。それにみんな最新の車にばかり乗ってるワケでもない。それは事実だろう。

 要は、今はそこまでヒステリックに大騒ぎしてEV移行を図る段階ではないってコトだ。あらゆる技術はいつの時代も過渡期の中にある。ならばあんまし好きぢゃないけどHEVやPHEVも大いにアリのハズなのに、「この星の未来」なんてコトバを盾に、ゴリ押しで一足飛びのEV化を進めようとするのは、要するにそれらの技術では今さら勝ち目がないからに過ぎない。

 トヨタが純ガソリン・ハイブリッド・水素・EVを全方位的にやる、っちゅうてるんはこのカラクリを完膚なきまでに叩きのめすためではないかと思う。4つ(あるいはディーゼルや熱交換等、他のテ繰り出してくる可能性もある)全部をトコトンやって、欧州系の小綺麗なレトリックで固めたEV戦略が如何に不公正で欺瞞に満ちたものであるかを冷静・客観的に炙り出す、ってコトだろう。

 大体そこまで炭素・炭素、っちゅうんなら個人が乗る自家用車なんてみんな軽自動車の大きさにしちゃえば、それだけで随分減るわな〜。だからゲレンデヴァーゲンみたいなんは即刻製造中止にしたら、それだけでも随分と排出炭素量は減る思うで。

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 コロナを巡る色んな動きもまぁ、実に香ばしい・・・・・・ちゃうな、生臭い。

 やはり最大の問題はmRNAなるワクチンだろう。いやいや、まったく効果がないとかまで言う気は毛頭無い。デルタ株までの世界的な状況を考えれば、エマジェンシー的に接種は止むを得なかったかな?とはおれも思ってる。だから打った。ただ、ブースターとか言い出してからは、言っちゃなんだけど漫然と繰り返してるだけだし、そこまで有意な効果も見られてない。こんな打ち方、ドラッグと一緒やんか、とさえ思ってしまう。大体、新手のオミクロンっちゅうのんで、世界的に見たって殆ど誰も死んでないのだ。なのに、ひたすらワクチンありきで話が進んで行くのはどうしたこっちゃい?って流石に訝しんでしまう。

 mRNAって要は指令書メールみたいなもんらしい。人間の身体ってホンマ巧妙に出来てるなぁ〜、って感心するのは、指令書が届くと速やかにそれは破棄されるって仕組になってるコトだ。だから同じワクチンを打ち続けるのは、ある意味同じ内容のメールを延々と送り続ける行為に似てる。つまりスパムメールと一緒で、送られる側からするとこれはかなり鬱陶しいことだ。みなさんもきっと同じような経験をお持ちだろう。
 ならば同じのが何度も続けば------すなわち、同じワクチンの接種を繰り返せば------いわば身体が「着信拒否」になってしまうのではないか?それどころか、似たようなメールはもぉ全部スパムと見做してしまうんぢゃないのか?って疑問が生じるし、そのことに対する医学的な検証は行われていないのが実態だったりする。だから、3回目は止めとこうかな?っておれは思ってたりする。

 そもそもこれを最初に開発したのはドイツのビオンテックってベンチャー企業だ。ブッ飛んだ新薬の企画・立案するような会社である。社長はウール・シャヒンっちゅう医師で、トルコ系移民の2世だったりする。ドイツ国内でこれまでどれほどトルコ系移民労働者が襤褸切れのように酷使され、使い捨てにされて来たかは、80年代末に出されたG・ヴァルラフによるカラダを張ったルポルタージュ、「ガンツ・ウンテン(最底辺)」をお読みいただければイッパツでお分かりいただけるだろう。
 それが生来の明晰な頭脳と、縁に恵まれたことで、それでなくても「パン屋の子はパン屋に」ってなギルド意識の残るドイツ人の、その労働者以下の階級から、ギムナジウムに通い、医者になったのである。百姓階級の出の渋沢栄一が将軍に仕えたのと変わらんくらいにスゴい。つまりドイツではメチャメチャ立志伝中の人なのだ。そしてその権利を買い取って、商品化したのがアメリカのファイザーである。
 近影を見るにたしかに聡明そうで、穏やかな風貌の人だ。ウソかマコトかその暮らしぶりも、大金持ちになったのに華美に走ることなく随分質素らしい。

 ・・・・・・ただこの人、自分で拵えといてワクチン接種、未だにやってなかったりするんだよね(笑)。

 ちなみにmRNAって、手紙の文面をどう拵えるかによって、一種の万能薬になりうる可能性も秘めている。事実シャヒンさん、元はっちゅうと癌の特効薬の研究をしてて、それを今回のコロナに転用したのだ。癌に比べたらすげぇ簡単らしい。だからかどうか、その手紙の文面を書くのに要した時間は僅か数時間だったとも言われている。彼はいわばmRNA言語の文法を知ってるってワケだ。そして未だ世界中で他の誰も知らない。
 案外、そこにはこれまでの辛酸を舐めながら這い上がって来た人生と、ヨーロッパの根源的な差別体質への呪詛が秘密裏に籠められてるのかもしれないよ。

 同じようなのではアビガンとモルヌピラビルの関係も何ともキナ臭いよね。実はこの二つ、薬としては殆ど一緒と言われてたりもする。ただ、アビガンはフジフィルムの子会社になった越中富山の薬売りの伝統を引く富山製薬ってトコが開発し、後者はアメリカのメルクってトコが開発した。効果もそれほど大きな差はない。少なくともファイザーとアストラゼネカの効き目の差ほどには、ない(笑)。

 なのにアビガンは今回のコロナ対策の中ではあれほど許認可を求める声があったにも拘らず、今やほぼ忘れ去られつつある。どれだけケツ舐められてるのか、厚労省も頑なに認可しない。医はやはり算術なんだろう。

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 最近、世の中は何かと言えば「SDGs」になってる。これに賛同してないと、良識あるマトモな社会人として見てもらえない感さえある。意味は「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の頭文字を取ったもので、17の目標と169項目の達成基準からなる。国連によって2015年に定められたらしい。いささか長くなるがその17条を引用してみよう・・・・・・って、聖徳太子と関係あるのかな?(笑)。
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロ
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
 ひじょうに耳触りの良い文言が並んでる。なるほど御説御尤もなコトばかりで間違っちゃない。間違っちゃぁないけど、結局マクロに見ると、古くは十字軍辺りから始まる教義のおめでたくも一方的な押し付けの延長線上にあり、また植民地時代、あるいは産業革命以降、散々好き放題やって来た西欧社会が増大させた諸問題のツケを、こうした「正論で反論しにくい綺麗事」っちゅう窮極の後出しジャンケンで、世界のみんなに応分のフリしてシレ―ッと振り分けてるだけではないのか?って気がするぞ、おれは。つまり、どの口がゆうてんねん、っちゅうこっちゃね。
 それに実現なんて絶対に、ない。2030年までに世界で達成って、アホかって思うし、彼等自身これっぽっちも信じちゃいないだろう。あくまでこれは欧米以外の世界が、結局は搾取される側で未来永劫あり続けるための足枷だよ。そんな空念仏を逐語的に薔薇色の笑顔で宣伝するメディアは犯罪的だとさえ思う・・・・・・日テレとか(笑)。

 大体、第二次世界大戦の戦勝国だけが未だに拒否権持ってるような偏頗でいかがわしい組織に、みんないつまで世界平和だのなんだの丸投げしてんだよ?古くからの知り合いのオバハンで国連職員おるけど、中の実態は各国の利権と思惑が交錯する組織の中で成り上がろうとする(・・・・・・幹部になればチンケな政治家なんか足許にも及ばない権力を手に出来るのだからね)、ギラギラした連中ばっかしのドロドロに腐ったトコやで。

 環境破壊や人種差別を好んでやろうとも思わないが、おれはSDGsには与したくない。

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  会社を巡る色んな動きだって、FTのレギュレーションと同じ図式だ。会計ビッグバンだとか、コンプライアンス、個人情報保護、ハラスメント、CSRにコーポレートガバナンス・・・・・・どれもこれも煎じ詰めれば、もっと上手く長きに亘って搾取できると思ってた西欧以外の国々が色んな産業分野で実力付けて来て、真っ当な勝負ぢゃ太刀打ちできないからってんで苦肉の策でヒネリ出した奇策の難癖ばっかしぢゃねぇのか?っておらぁ思う。ぶっちゃけもぉインテリヤクザの遣り口よりヒドい。ナゼなら何だかんだでインテリヤクザはまだ、今の法律の穴を衝いてシノギを上げるだけだけど、欧米の連中は勝手にルール作って強要して来るんだもん。そして当然ながらブチ上げといたクセに紺屋の白袴で、案外ユルくて守れてなんてないのが欧米・・・・・・特に欧州勢だろう。

 実はこの、近代以降連綿と続く壮大な瞞着に対して、今や挙国体制でNON!を唱えようとしてるのが、案外中国だったりするからこれまたややこしい。こっちはこっちで大いに問題があるモンねぇ・・・・・・大体「中華」って意味知ってます?アレ、「世界の中心」ってことだったりする。ヤツ等の思い上がりと覇権主義は最早本能に近く、別に毛沢東以降に形成されたモンぢゃないのだ。コイツ等もだからどうにも信用できない。実に困ったモンだが、まぁ中国については何となく、そのうち内側から自壊するのではないかって気もしてる。

 まぁ西欧社会も自然だの環境だの人権だの持ち出したってコトは、そろそろネタ切れで手詰まりになってるのかも知れない。まずはやはり巧妙に張り巡らされた欧州の罠に対して他の世界が踊らされないよう、ソッポ向いて巧みにシカトすることを真剣に考えるべき時代が到来しつつあると思う。拝欧はとっとと止めるべきだ。

2022.01.29

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