「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
歳末所感2020


発禁になったっちゅうだけで、実は音楽的にはさほど面白くない。

 昨年の年末所感を読み返してみると、如何におれの予想なんてエエ加減で当たらないモノか良く分かるな〜。いやもぉコロナの「コ」の字も出て来ないモン。ハハハ。

 そらたしかに、いつだったかは忘れたけど年末近くになって、中国のどこやらで謎の肺炎が流行してる、SARSの再来では!?ってな記事は既に出てたのは覚えてる。おれも読んでた。でも何があってもおかしくないのが中国とロシアなワケで、まぁさほど気にも留めてなかったのが正直なところだ。恐らくみなさんにおかれても同じような感じだったんぢゃなかろうか。
 しかし、それから僅か1年で世界はこのザマだ。右往左往、周章狼狽、致死率で言うと実はフツーの肺炎ほどにも人は死なないにも係わらず、世界中がパニック起こしてる。人の往来がワールドワイドなレベルで途絶え、経済が停滞し、産業の各方面で倒産やら廃業が相次いでる・・・・・・いやまぁ、個人的にはコロナ禍が過ぎた後も金輪際、外国人観光客には戻ってきて欲しくはないけどね(笑)。何がインバウンドやねん!ヴォケ!って本気で思ってるモン、おれ。それはともかく人はホント愚かで弱い。そんな中、株価だけが対して材料もないハズなのに高騰を続けてるのがブキミだ。

 世界的な状況はともかく、国内の社会情勢を見てて不思議なコトがある。「コロナで仕事が無くなった〜っ!」っちゅう人が一杯いる一方で、新聞の折り込みチラシには相変わらず求人広告がビッシリ載ってるワケで、要は決して全ての産業分野で人が職にあぶれて食い詰めてるのではなく、人が余ってる業界と足りない業界が存在し、その需給差の懸隔はかなり大きいハズなのに、少しも産業間での労働力移動が起きてないのが不思議なのである(・・・・・・ミクロなレベルでは起きてるんだろうけどさ)。
 「もぉ生きるか死ぬかですぅ〜。追い詰められてますぅ〜」なんて泣き言ゆうて、タダで貰える食糧支援とかには並ぶワリには、未だにアレがイヤだコレがイヤだと仕事の選り好みしてるようなタワケた連中がものすごく沢山いるのがこの国の現実だ。

 そりゃさぁ〜、誰だって昨日の今日の繰り返しで何も考えず淡々と、手慣れた同じことの繰り返して収入が得られりゃぁ、それに越したことはない。「これまでのままで居続けることは退化です。だから日々努力とカイゼンが必要です。」なんてシレッとヌかすのは、無責任なコンサルとそれにアテられた意識高い系の人くらいで、世の中の99%はそんなポジティヴに生きたいとは思ってないし、実のところそのような上昇志向をファナティックに説く連中においても大半は、金太郎飴の言説でビジネス業界の周辺をウロウロしながら巧みに舌先三寸で一生を逃げ切りたいと思ってる・・・・・・まぁそらそうだろう。誰がみすみす年収2千万は下らない生活を手放すか、ってねぇ(笑)。しかし勝ち組のみならず負け組までみんな、今のままでいたいのはいささか解せない。

 ・・・・・・でも、食ってけないんでしょ!?四の五の言わず何でもやれや、仕事選んでるヒマないぞ、って思うぞ。

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 国民がダメで政治だけが良いなんてことは当然あり得ないワケで、政治もまたダラシないこと限りない。春のアベノマスクだったっけ?学校の勉強だけは出来たようなモロにトッチャンボーヤ丸出しなデブの秘書官の甘言にコロッと乗せられて、骨の髄までお坊ちゃまで脇の甘い安倍ちゃんがやらかしたアレ。まったく使い物にならない子供用と見紛うサイズのマスク2枚配ったあたりで、どうやらこの国の政治の底の浅さと劣化が最早救いがたいトコにまで来てるのは明らかだったが、その後も失策・拙策を通り越したような状況が続いている。まるで悪い冗談だ。

 ああ、全員10万円配り、ってのもスゴかったなぁ〜。とにかくバラ撒け!バラ撒いてしまわんかいや!、ってもぉアホかと。あれはホントはたしかもちょっと対象者を絞って手厚くやる予定が、ナンミョーホーレンゲーキョーな創価学会政党である公明党の横ヤリでそうなったんだったっけ?消費税の軽減税率とか、公明党が安易なポピュリズムで口出してややこしくしてる政策は本当に役立たずで無意味、クダらないのが多い。

 続いての緊急事態宣言とやらがたしか4月の終わりくらいからだった。法的拘束力のないものを麗々しく宣言して一体全体何になるのか、その実効性が良く分からんまま、それでも羊のように従順な大半の日本人はそれに付き従って、ひたすら蟄居に努めたりもした。おれだって一応は世間体もあるからあんまし遠出はしないようにして、近所の散歩ばっかしやってたら、同じようにヒマを持て余した連中で、普段殆ど人の通らない荒れ地の中の川沿いの散歩コースは、クラスター発生するんちゃうか?っちゅうくらい人だらけになってた(笑)。
 「自粛警察」などと揶揄される阿呆で偏狭な田舎者根性丸出しのおっちょこちょいが全国に出現したのにもウンザリさせられた。年寄りに多い。明治時代、「鉄道が敷かれたりしたら、都会から伝染病が持ち込まれる!風紀が乱れる!」っちゅうて反対運動してた精神構造と変わらない。100年以上経ってもその閉鎖性と排他性には何の進歩も進化もない。そいでもって自分たちだけはダイジョーブとばかりにカラオケスナックで感染してりゃ世話ないって。みんな死んでしまえ。

 それをスムースに行うにはどれだけしっかりしたセキュリティ対策を含むインフラ整備やシステム対応、社内ルール作りが必要なのか、少しも分かってない経営者のツルの一声で、勢いだけで在宅勤務だとかリモートワーク始めて大混乱した企業も多いと聞く・・・・・・まぁおらぁその間、ウソみたいにガラガラになった電車で随分快適に通勤させてもらったんで、ありがたかったんだけどね(笑)。ともあれWeb系、通信系のITベンダーは火事場泥棒のようにウハウハな1年を過ごせたことだろう。

 憲法の都合上強制力は持てないんですよ〜、なんて逃げ口上並べてノラリクラリやるのは別に構わない。人の往来が無ければ経済は止まるし、往来があれば感染はある程度広まるのは理の当然なんだからし、そもそも経済は回して感染は抑えるなんてムシの好い両立なんてハナッから幻想なのだ。GoToトラベルもイートも、ツッコミどころ満載だったけど、だからまぁ経済を止めない一定の効果はあったとおれは思ってる。それで観光客はケッコー戻ったのに、感染数は殆ど増えなかった石川県なんて例さえあるし。

 これら刻々の事象に、普段はエラそーに「即断即決」なんて言ってた政治は、まったく時宜を得た手を打てないまま、後追いに終始してた感がある。でもまぁ、これら一連の政策の意思決定が後手々々に回ったのも仕方ないことだろう。1億の大所帯がそんなホイホイとは動かんだろうしさ。
 それよりもハッキリ意図やら方向性を言えば良いのに、口を濁して「後は察してよ」的な曖昧な姿勢を一貫して取り続けたことが我慢ならない。物言えば唇寒しって叩き込まれてるから、この期に及んでもハッキリした決断を誰も示さなかったのだ。おらぁキャッチコピーしかない小池のオバハンは大嫌いだけど、まだ現場に近い所で踏ん張ってたと思うぞ。大阪の吉村とか北海道の鈴木とか、国政の連中より千倍マシだ。カラダ張ってるわ。
 「突然の政府の決定に困惑広がる」な〜んて、マスコミが無責任でクダらない見出しで燃料投下して事態をおかしくしてるのがこれまた腹立たしい。ホンマ、何やねんコイツ等!?って思うな。コロナ対策は待ったなしでやらんとアカンかったんとちゃうん!?ツベコベ言わずたまにはジッと黙ってろ、って思うぞ。二流三流のブン屋っちゅう名のプチ左翼崩れ共が。

 こうしたの動きに対する野党も実にみっともないよねぇ。今は内輪揉めしてる場合ちゃうやろ?ってときに、「桜の会」がどぉこぉとか相変わらずグズグズと揚げ足取りと重箱の隅突くようなコトにばっかし血道上げてりゃ、そら国民の心も離反しますわいな。多分コイツ等、どんな天変地異や騒乱、疫病の蔓延で国民が苦労しても、それに向き合うより政権奪取の方が大事なんだろうね。まぁそれだけ美味しいんだろう、与党って。

 詰まるところ要するに、上から下まで、右も左も、誰も本気になってないのだ。本人たちはみんななってるツモリなのかも知れないが、全然グダグダのユルユルのままなのである。
 でもそれでも構わない、ってつい先日まで思ってた。政治にしたって何だかんだで民主的に国民が選んでんだし、任せてんだし。一般国民はだからこそのパンピーなんだし、食てチョンな生活水準にも増税にも年金保険料を始めとする各社社会保険の値上げにも結局は甘んじてるのだ。

 ところが二階俊博っちゅう、実は全然大物でも何でもない単なる悪党ヅラで党幹事長(要はただの調整・根回し役の元締めでしょ?)のオヤジが、仲良しの王貞治や杉良太郎と宴会して、そこに首相を呼び付けた、ってのが報じられた。そしてそれがどうやらガセネタではなく、ホンマにあったことみたいなのである。
 どうしてだろ?それでおれは何かが決壊したような気分になった。一言で言えば「堪忍袋の緒が切れた」っちゅうのんに近い。いや、不正だろうが何だろうがちょっとくらいはあって良いんだよ・・・・・・国さえ前進させてくれるんなら。

 でも何にも前に進めれてへんやん。進めてないのに宴会するな!結果出してからにしろ!それにオマエそもそもフロントアクトちゃうやんけ!直接火の粉かぶってへんやんけ!裏方の分際で何をエラそうにのさばってんねん!?ってコトだ。国民に我慢や不自由をお願いする以上、少しはそれに見合ったしおらしい態度を見せろ!ってコトだ。

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 コイツら政治家・・・・・・いや、かかる二階ナントカみたいな政治「屋」からまずは血祭りに上げなくてはならない。次は官僚、マスコミ/メディアのクズ共、何の役にも立たないプチ左翼・珍左翼・パヨク、利権に群がる業界団体とかヌかす連中、こんな時が本当の出番なのに動かない宗教家・・・・・・民主主義vs社会主義、資本主義vs共産主義といった苔の生えたような古臭い対立史観で言いたいのではない。別に民主主義の倒された後に民主主義で良いんだ。資本主義の後に資本主義でも全然OK.
 与党も野党も関係なく、それこそ彼等が大好きな「是々非々」っちゅうので、ダメなヤツを殺さなくちゃいけない、あまりに増えすぎた「今まで通りの権力や権威の座に居座る資格も能力もない者」をノウノウとそのままにさせちゃいけない、それだけだ。

 今のおれたちに必要なのは、ワクチンなんかではなく、銃と爆弾なのかも知れない。いやマジで。一般ピーポーがスッカリ怒りを忘れてると思ってタカ括って、愚弄しまくる連中に憤激の鉄槌をそろそろ下しても良いのではなかろうか。それで1000人かそこらあちこちの分野でテロられたら、ちったぁ連中も緊張感出て来て襟も正すだろう。それでもコロナの死亡者数より断然少ないんだしさ(笑)。

 暮れに至っておれは、老後のセカンドライフの愉しみにテロリストになってコマシたろか!?くらいの、いささか物騒な気持ちにさえなってる・・・・・・なんてね。

 ともあれみなさま、良いお年をお迎えくださいませ。穏やかな正月をお過ごしくださいませ。

2020.12.31

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