OUTBREAK HAS GONE AWAY !?・・・・・・新型コロナ便り(6)


この人の貧乏くさい顔を見たり、野暮極まりない発言を聞かなくなっただけでも清々したが・・・・・・いや、立場があんのは分かってっけどさ。

https://mainichi.jp/より
 中国は湖北省の武漢って街で発生した新型コロナウィルス、っちゅうのんがアッちゅう間に全世界に伝播して大騒ぎになり、もうまる4年以上が過ぎた。文字通り「疫病流行記」っちゅうこっちゃね。
 しかしこれまであらゆる疫病の流行がそうであったのと同じで、ようやく下火になってきた感がある今日この頃だ。間もなく完全に収束するんだろう。神の摂理ってあるのかも?って気になる。そろそろ総括したって構わんだろう

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 国内に吹き荒れた自粛・自粛のバカバカしさには心の底からウンザリさせられたし、それでスッカリ旅に対する熱量が下がってしまったりもしたのだけど、日常生活に於いてはこのまま未来永劫、今の状態が続いてくれたらって気持ちになったりもした・・・・・・ハハ、自分勝手なモンだね。

 例えば、コロナ以前には春節とかで都内の繁華街にゴキブリみたいにウジャウジャ溢れ返ってた中国人の姿が激減して、随分スッキリと静かになったのがとても心地良かった。
 来るな!とまでは言わんけど、これまで中国人の数があまりにも多すぎで、ぶっちゃけいささか閉口してたのだ。いやもぉ一時期の銀座なんて実にひでぇモンで、夕方ともなれば1丁目から8丁目までズラァ〜ッって優に百台を超える観光バスが並んで、それがマジで全部、中国からの団体客だったんだもん。目も当てられん状況ですよ。それであちこち座り込むわ、大声でワヤワヤ喚くわ、タバコは吸うわ、痰吐くわ・・・・・・ホンマに民度が低い。そんなんの落とす金をアテにして商売が回るなんて異常でっせ。日本も「観光立国」とか万策尽き果てたようなナサケないコト言ってないで、マトモな商売をちったぁ考えろ、っちゅうねん。

 通勤も一番減った時、夕方の帰りの車両でおれ以外に1〜2名ってコトがあった。単線のローカル線の昼間並みだった。いやまぁ流石にそれはホンマに極端でその時一度きりだったけど、随分長期に亘ってクソ忌々しい朝夕の通勤ラッシュから解放されたこと、またそれがどんなけホンマに有効なんか分からんけど、窓をちょっと開けるってのが徹底されたことで車内の空気がとても清々しかった(・・・・・・その分、冬場は寒かったけど)ことなんかは、コロナ様サマだったな。
 何だかんだでリモートワークもある程度社会に浸透したみたいで、以前ほどの猛烈な混雑が減ったのは怪我の功名ってトコだろうか。

 しょうむない飲食店が淘汰されたのも全体としてはそう悪くない話だったと思う・・・・・・って、篤実にやってたシブい店まで廃業に追い込まれたりとかはもちょっと何とかならんかったんか?って気の毒に思うけど、美味くも何ともない宴会狙いの安いだけで粗末なくせにケバケバしい店と、そぉゆう店に限って多いキャッチのアホそうなニーチャンが街から姿を消したのはこれまたひじょうに心地良かった・・・・・・アホなニーチャンの多くがウーバーイーツ等のデリバリーに流れたのは新たな問題だとは思うけどね。
 個人的にはよぉあんなのに手間賃払う気になるよな、って思う。常識ないし、雑だし、胡乱だし、近付いたら臭いし。おらぁ絶対に頼みたくない。

 いかがわしい自称「専門家」共の化けの皮が剥がれたのも良かったと思う。結局、連中の九分九厘は実は大した専門知識もないまま、所詮は一般論を並べるしかできないのに、この千載一遇のチャンスにとことん肩書を活かして甘い汁を吸ってこましたろ、ってなんばっかしだった。少し冷静に考えれば分かることなんだけど、そもそもこんな世界的パンデミックをリアルタイムで体験し、対峙したことのある者なんて、長寿世界記録みたいな人くらいしかいないのだ。何だかんだでみんな憶測と楽観的か悲観的かは知らんけどあてずっぽうを小むつかしいアカデミックなコトバで糊塗して語ってただけだ。要は漫談とか与太話ばっかしだった。それならお笑い番組でも観てた方が余程健全だと思いません?

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 一方で、日本人の恥部とも言える、排他・閉鎖的で、相互監視でちょっとでも出る杭はみんなで足引っ張るような田舎者根性は、このコロナ禍の中で一気に顕在化しただけでなく、むしろ勢力を拡大したように見えるのは本当に情けない。

 その最たるものが、「自粛警察」なんて呼ばれた、専ら中高齢者を中心とする同調圧力だろう。ゾンビみたいに鬱陶しい連中だ。とっとと感染して早よ死にさらせや!このくたばりぞこない共が!ヴォケッッ!!って言いたくなる。
 これに加えて元からあった最早日本の独自のリチュアルな信仰とも言える「安全・安心」教の空念仏が融合して、「勝手な安全マージンのインフレ」が発生したのも実にみっともない。例えば、もぉ国だって往来ではマスクなんて要らんっちゅうてても、み〜んな律義に免罪符兼護符っちゅうコトで霊験ほぼないのにマスクしたままだったり、科学的根拠なんてないと言われてるにも拘らず、依然スーパー等のトイレのジェットタオルにはもっともらしく「感染拡大防止のため」とか書かれた紙でフタされたままだったり、プラシーボにもならんことが判明したクレペリンを未だに首から提げてるバカがいたり(・・・・・・まぁ、御守に似てるよね)、X類への引き下げが「念のため」5月まで引き延ばされたり・・・・・・見るに堪えないブサイクな状況が至る所で露呈したままになってる。決められない政治とか言われるけど、いっちゃん決められないで付和雷同にウダウダしてるのは国民なのだ。

 取り敢えず規制はしとけば安心でしょ?ってコトなんだろうが、それはただの保身、怯懦の産物に過ぎない。この国ですぐに湧いてくる責任論とこれらのウジウジ・イジイジしたメンタリティは表裏一体なんだな〜、ってつくづく思う。

 上の方で書いた旅へのモチベーションが下がった理由って実は、結構ココにある。

 結局はこぉした辛気臭くも度し難い連中が何十年・何百年・何千年も掛けてこの国の文化や風景を作り、支えて来たんかい!?そんなしょうむない連中の作るものなんてしょうむないに決まっとるやんけ!おらぁそんなんにこれまで一生懸命拘って来たんかい!?ってどうしても思えてしまって、それで何とも虚しくなってしまったのだ。

 いやいやいや、これがひどく強迫的なロジックであることは分かってんだけど、まぁやっぱし、そんなけこのコロナで喪われた4年間は長かった。そのやるせなさがそんな風に思わせてんだろう。
 世界中が今回のコロナで喪ったものは命以外にも沢山あって、計り知れないほどに甚大だった。そんな中で、おれなんてゆうちっぽけな存在が受けた内面のダメージなんて、社会的には一銭五厘の価値も意味も意義もない・・・・・・それでも、だ。

 愚者の狂奔とでも呼ぶべきこの状況に否応なしに何年も付き合わされてしまった、はけ口の無いルサンチマンは深く沈潜し、これからもずっと残り続けるだろう。

2023.03.08

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