「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
くたばれスピリチュアル!




・・・・・・これらの中に沢山の怖い誘惑と陥穽が待ってます。

 巨石やら磐座っちゅうモンに興味を持つようになって以来、日本全国に点在する候補地についての情報収集をしぶとく継続してる。ホント、こぉゆう一文の得にもならんコトに対する粘り強さだけは我ながら呆れるくらいにあって、これをもちょっとゼニ儲けに活かすとか出来てたら、おれの暮らし向きもちったぁマシなものになってたろう。

 言うまでもなく検索ツールは書籍ではなくネットだ。コアな情報にまで辿り着くにはちょっとしたコツが必要とは申せ、本だったら取得にものすごく時間とコストが掛かってたのが比較的たやすく得られるのは実にありがたい。そんなんで今やおれのGoogleMyMapは候補地を表すボチボチだらけになってて、ちょっとキモチ悪いコトになっちゃってる。勢いでバァ〜ッってやっちゃったけど、もちょっとちゃんとレイヤーで他の廃墟だとか温泉だとか何だとかを細かく分けておけば良かったと反省してももう遅い。収拾が付かない。

 それはともかく、こうして検索を掛けてると矢鱈と良く引っ掛かるのが、超古代史マニアや癒やしのパワースポット(笑)とやらに飢えたスピリチュアルな人がやってるサイトやブログだったりする。読んでみるとこの2つのカテゴリーを支える層は、前者がワリと高年齢の男性・・・・・・平たく言うと定年過ぎたようなジジィが多く、後者がアラサーからアラフォー・・・・・・要は若干薹の立ったくらいの独りモンの女性が多いように感じる。もちろん完全な棲み分けがあるワケでもなく、たまにちょっとカブッてたりすることもあってややこしい。あと、山ガール系からスピリチュアル系に逝っちゃったようなケースも散見される。たとえこんな連中でも人に歴史ありで、それぞれ辿る道筋は一つではないのだ(笑)。

 ・・・・・・で、それはそれでツッコミどころ多数でかなりキティガイとは申せ、それでもまぁ超古代史マニアの方は、オカルティズムに傾かない限りは放って置いてもそれほど害は無かろう。超古代史なんて年寄り向けの荒唐無稽なSFみたいなモンだ。
 一方で後者は正直、ドイツもコイツも一言でいうとアタマが悪かったり不潔感があったりしてウンザリしてしまうし、どうにも始末に負えない困った連中だ。関わるとチョー面倒なことになりそうで絶対に与したくないって思う。香ばしいとかでは済まされない。

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 さて、そのサイトやブログがスピリチュアル系であるかどうかはいちいち文章読まずとも、上げられてる画像で大体の判定が付く。ある意味ステロタイプ化されてて分かりやすい。この点だけは救いかも知れないな(笑)。

 ド逆光でハデにフレアやらゴーストの出まくった露出オーバー気味な巨石やら社殿の画像を載せてたらまずアウト、と思って良い。そいでもって「降り注ぐ神様の光をいただきました」な〜んて脳内お花畑状態なキャプションが付いてたらもぉ120%完全にクロである。そんなもんいただく前に、チャンとした医者に診てもらって薬いただいた方が百倍良かろう。

 今さら真面目に説明するのもバカバカしいが、フレアもゴーストも、カメラっちゅう光学機械の中で発生する物理的現象に過ぎない。端的に言やぁ機械であるがゆえの障害だ。それも耐逆光性能を高めるレンズコーティングをチャンとやってないような安物レンズで盛大に発生する。要するに彼女たちが専ら好むコンデジとかスマホだと簡単にフレア・ゴーストまみれの写真が撮れるってな寸法だ。マトモな一眼にナノクリやらSWCとかのレンズでは、どれだけ神さん信心してようが撮りにくい(笑)。
 従ってそんなモンが神の恩寵であろうはずがないのである。ホンマ、そんなイージーに神さん神さんてゆうてたら、それこそアンタらの信じる神さんに怒られまっせ、バチ当たりまっせ、って言いとうなるで。その前にセンサーが虫眼鏡の要領で焦げるで。

 たしかに「神々しい写真」ってのはある。それは否定しない。例えばチンダル現象によって社叢の中に何条もの光が射し込むような写真、スポットライトの中に浮かび上がるような写真、これらはたしかに美しい。美しいが、それにしたって決して「降り注ぐ神様の光」なんかではないし、キチンと撮るにはそれなりのテクニックと手間暇を要する。
 もちろん、フレアやゴーストだって時と場合によっては神々しい写真になるけれど、あくまでそりゃ「神々しい」だけのことだ。大体、見境なく野放図に垂れ流しといて神様もクソもあるかって、バァ〜カ!

 おれが巨石やら磐座を撮る場合にも順光・パンフォーカスが多いのは、そらもちろんテクやセンスの無さってのが一番だけど、こういった量産されまくる安易な逆光写真への反感も大いにあって意図的に避けるようにしてるっちゅうのもある。まぁ要するに「アホと一緒にしてくれんな!」っちゅうこっちゃね。

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 「アホ」って言ったけど、ただの阿呆ならまだ可愛い。スピリチュアル系をおれが毛嫌いするのは、そこに無知を通り越したいわば「否知」とでも言うべき、自意識過剰、傲岸不遜で頑迷な、理性や合理性・客観性の否定があるからだ。分かりやすく言うとそんなん「私がそう思うからそうなんだ」みたいなただの自己愛大爆発のワガママに過ぎない。それは叱られるガキが蹲って耳塞いで頭振って駄々こねてる姿と同じである。本当に救い難い。

 逆光の写真で喜んでんなや!ボケ!
 マトモなカメラとレンズ買えよ!あぁ〜!?メンヘラちゃんでロクに稼ぎもないクズニートだから買えないってか!?
 ぢゃぁネットでウダウダ遊んでるヒマあったらマトモに働け!弁当工場でコンベアの横に立つくらいならできるだろ!?

 ・・・・・・ってな正論をいくら並べたところで、決して彼等・彼女等の耳に届くことはないだろう。それどころか、龍やら鳳凰やらナントカカントカノミコトなんかが身体に入って来て、アセンションだか何だかより高次元の存在になってらっしゃるような方ばっかし(笑)なので、むしろ逆に憐憫の眼差しで見られてしまうかも知れない。やっぱここは一つ生きるか死ぬかの強制労働でもさせるしかないと思うな(笑)。

 スピリチュアル系をおれが毛嫌いする理由は他にもある。ユル〜く大した努力もしないくせに欲の皮だけは人並み以上に張ってるからだ。怪しいヒーリングカウンセラーか何かの誘いにタラタラくっ付いてって、10分20分ほどの山道とも呼べないような神社の裏山をウダウダ・ハァハァ登って、ただの手持ちのスマホでムリヤリの逆光ゴースト出まくり写真撮って、たったその程度のコトで神様の光だか龍だか鳳凰だかは降りて来るわ、戻ってからは良いコト続きだわ、体調はバッチシだわ・・・・・・って、ホンマもぉオマエは一体どれだけ強欲なんだよっ!?って言いたくなるぞ。
 千日回峰やれ、面壁九年の座禅やれとまでは言わないが、せめてもう少しは奇蹟や至高体験に釣り合う程度の努力をマトモにやってみろ、ってコトだ・・・・・・まぁその前に地道に働け、だけどね(笑)。えっ!?座禅やってます?・・・・・・ってそれ、スポーツジムでのヨガやんけ!(笑)

 そう、どこかこの「ラクして稼ごう」的な功利主義的姿勢は、おれにはオクやメルカリの世界を跋扈する転売厨や偽造厨に重なって見える。何とも浅ましく、醜い。以前も書いたことだけど、「癒やし」は「卑し」なコトばっかりだ。

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 しかし最近になってようやっと分かった。何故スピリチュアルの連中のサイトやブログから、安っぽいネット詐欺のサイトと同じ腐臭がするのか?

 ・・・・・・要は同じような人種が絡んでるからだ(笑)。おそらく上流のトコにはマルチ商法、霊感商法、さらにはカルトな新興宗教までが相当数入り込んでると思われる。オウムの残党や統一教会系なんかも相当数いるのではなかろうか。その確率はパワースポットに行って龍やら鳳凰が降りてくる確率よりも遥かに高いだろう。事実、一連のオウム真理教事件を巧みに切り抜けた、「あぁ言えば上祐」の上祐史浩も巨石関係をサーチしてるとしばしば出没してる。そぉいやぁ彼が現在主催する団体の名前は奇しくも「ひかりの輪」だったりする。フレアだ、ゴーストだ(笑)。
 「いや、私はそんなことない!本当に神様の光が!」っちゅう人もいるだろうし、それが大半だろうが、それはオマエが単に下っ端、使い捨ての駒であることの証にしかならない。マルチで言えばボラれるだけの末端会員だ。胴元に近い連中ほどそんなことこれっぽっちも信じてません、って。

 そんなこんなで断言できる。上から下まで、スピリチュアル系にはロクなのがいないコトだけは間違いない。おれの言いたいコトはタイトルに要約されてる。声を大にして言いたい。

 スピリチュアルを称する連中はみんな呪われてあれ!くたばってしまえ!地獄に堕ちろ!

2018.04.21

----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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