「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
ゆく年くる年2017


今年買った楽器関係は何とまぁ地味な・・・・・・VitalAudioのパワーサプライ。

https://www.digimart.net/より

 あ〜も〜、今年もアッちゅう間に年の瀬を迎えた。月日の経つのはホンマに早いモンだなぁ〜、光陰よりは荒淫が望ましいコトなんだけどなぁ〜・・・・・・などと感慨に耽るこの瞬間も時間は確実に過ぎて行く。
 それでも今年はまずまず落ち着いた1年を過ごせたように思うし、さほど悪いコトも起きなかったし、それなりにあちこちに出掛けることも出来て、神仏なのか先祖なのか背後霊なのか、何に感謝か良く分からんけれど、とてもありがたいことだなぁ〜って思ってる。
 何年も何年も手を変え品を変えで物欲まみれな生活を過ごしてきたのも、ようやく一段落っちゅうんですか、あまりワケの分からぬ散財をすることもなかったのは喜ぶべきことかも知れない。

 ・・・・・・ってなカンジで今年の振り返りと総括、スタートっす。

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 思えば今年は楽器類を新しく買うことが無かった。昨年KORGの”VOLCA”シリーズを大人買いしたのが最後だ。最初グニグニと弄り回したくらいでぶっちゃけ今は余り遊んでない。とは申せ途中何度かギター熱が甦ったりもして、MR欲しい病やら周期的にやってくるテレキャス欲しい病の再発もあったりしたんだけど、何とか鉄の意志で切り抜けた・・・・・・そもそも、もうギターの置き場所がないっちゅうのが最大の抑止力になってる感もあるが(笑)。
 今はメインの2本、フライングVとSGを取っ替え引っ替えしながらコツコツと運指練習するので大体満足してる。ホント、マホガニーの滑らかでややくぐもったディストーションサウンドは飽きが来ない。たまにストラトやムスタングで気分転換もするけど、プレイヤビリティ含めてこのギブソンの2本が一番シックリ来るような気がする。ヘッドが突き出してて自然とピッキングポイントがブリッヂ寄りになるのも、やや抱え込むような姿勢になるのも馴染みやすい。アンプもVOXのままだけど、さほど不便も不足も感じてない

 ・・・・・・あっ!想い出したっ!2つだけ買ったんだった!

 1つはRocktronの”METAL PLANET”って激歪み系のエフェクターだ。でもまぁワゴンセールで5,000円だったから、余りエラそうに「買った」と威張れるほどのモノでもなかろう。ちなみにこのストンプボックス、イコライザーが派手に効くので、最初にセッティングを出すのにはいささか苦労するものの、ビシッと決まるとおれ的にはナカナカ気持の良い音がする良いエフェクターだと思ってる。
 もう一つは、パワーサプライの電源コードが切れて、仕方なくアマゾンで買い直したことだ。今は亡きグヤトーンのビンテージ品だったのに勿体ないことをした。でも、今のパワーサプライってホントにちっこいのね。そいでもって値段は数千円、隔世の感があるな。
 ・・・・・・ま、せいぜいそんなトコロだ。特に何か必要な物があるワケでもない。強いて言うなら、通常のコンパクトエフェクター2個分くらいの大きさのメタプラ押し込んだんでエフェクターボードが手狭になったことくらいか。だから出来ればもう少し横に長いのに入れ替えて、RATと簡単に踏み分けるのにプログラマブルループスイッチャーを入れたいっちゅうのがあるかな?

 ・・・・・・と、買うばかりが能ではなかろう。技術的にはどうなんや!?って部分がいっちゃん大事なんだが、この点ではおかげさまで、この歳になっても僅かづつとは申せ進歩してる気がするのがちょっとばかし嬉しい。まぁ、来年も地道に牛の涎でやってくしかないな。

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 カメラについても、昨年に買ったタムロンの35mm単焦点以降は何も買ってない。大体、これ以上機材増えたって持ち運べまへんがな。マジでギックリ腰になるわ。それにおらぁデジタル化の進んだ現代において、レンズの味がどうとか発色がこうとか、いつの時代の話してんねん!?って思ってるタイプなんで、一定水準以上の道具さえあれば、あとはソフトウェアで補正して何とかするようなやり方で全然OKだ。画素数にしたって2400万画素もあれば十分トリミング耐性もあるワケで、今の3600万画素はちょっと宝の持ち腐れではないかと思ってる。
 そんなんだからF2.8通しのズームとかF1.4の単焦点とか、今はもう全く欲しいとも思わなくなった。きょう日、ズームなんてF4通し、単焦点だってF1.8ありゃぁヨユーのヨッチャンだ。どだいおれ、解放なんてよっぽど特殊な状況でないと使わないんだしさ。

 それよりか、やはり重いのはツラい。ニコンはいつまで経ってもフルサイズミラーレス出そうとしないし、ソニーのα7、あるいは再びのAPS−Cや3/4に乗り換えても良いかな?って最近は思うことが増えた。手ブレ補正にしたって、重量的にレンズ内手ブレ補正はボディ内より厳しいし、ニコキヤノはもうないな、って感じてる。この点ではフジもアウトだな。軽いは正義ですよ、ヤッパシ八ッ橋。

 あ!これも想い出した!1つだけ買ったわ。ズーッと愛用してた160灯のLEDビデオライトを壊してしまって、300灯のに買い替えたんだった。ナンボやったっけ?たしかこれも5,000円くらいだったような・・・・・・それはともかく何かちょっと光が緑っぽいのは気になるけど、でもこれまでのが妙に赤味が勝って写ってたから良い方に転びそうな気がしてる。何だかんだでこのビデオライト使うようになってからストロボの出番が殆ど無くなってしまった。暗い所で懐中電灯代わりにもなるし、そりゃストロボほどの光量は無いけれど、光が当たりっぱなしだからシャッタースピードやISOを気にせず撮れるのが長考嫌いな性にも合ってる。
 そんなんで、まだ文句垂れつつもカメラバッグを担げる体力のあるうちは、概ね今の機材のままで行くだろう。

 ・・・・・・それで技術的な進歩はどないやねん?っちゅうと、これが見事に変わり映えしないんですわ。それでもまぁ、まったく進歩がないワケではなくて、最近はこぉゆう天気でこぉゆう光ならこぉ撮ればこれくらいの雰囲気で写るだろう、ってのはある程度直感的にイメージできるようになって来たのはちったぁ進歩と呼べるかも知れない。

 それより何より、カメラについてでは今年、以前から募ってたモデルへのご応募をいただいたことが大きい。ちょっとここでは詳しく書かないけど、それはそれは素晴らしい脱ぎっぷりで、こんなに全部撮らしてもらってエエんかな?っちゅうくらいに撮りまくらせていただき、本当に感謝してます。ヌードモデルについては引き続き、多くの方からのお申し出をお待ちしておりますので宜しくお願いいたします。

 ああ、自転車とアウトドア関係は開店休業のままですな。どっちも行きたいんだけどね〜、他のコトで時間無さすぎですわ。時計も欲しいのはいくつかあるものの、お値段が非現実的なのばかりなんで、しばらくは特に何もないだろう。

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 旅行は泊まり掛けが8回か・・・・・・日帰りは良く覚えてないや。今は家にネコが居るのであまり長期間留守に出来ないが、子供に世話を頼んだりしながら二泊三日も3回くらい行くことができた。我ながら関東から出掛けられる範囲で良くもまぁここまで候補地のネタが尽きないモンだと呆れてしまう。それでも今なおGoogleMyMapはヒマ見付けてはプロットしてる候補地のポイントで真っ赤っかな状態で、まだしばらくは東京起点のショートトリップでも困ることはないだろう。

 昔に比べて変わったのはやはり、温泉のウェイトが激減したコトだと思う。もう、おれの好きだったような侘しくも土俗の香りを漂わせた温泉・鉱泉は、今や絶滅危惧種になりつつあるし、それで未訪のトコをワザワザ探し上げて行くのは気分的にツラいし、しんどいのだ。温泉ネタを期待されてる方には申し訳ないけど。

 今年の特筆すべき点としては、これまであまり興味の湧かなかった離島ってのに何故だかだんだん惹かれて来て、それで八丈島に行ったことが挙げられるだろう。正直、見るべき観光スポットがさほど沢山あるワケでもなかったんだけど、その何も無さが逆にとても心地良かったし、どこを撮ってもそれなりに絵になってるような気がした。この体験についてはまた別途纏めたい。
 それと、八丈島もそうだったけど、狭い範囲をチマチマと濃く回るようなコース取りが今年は多かった。浜松も浜名湖周辺のマイナーな滝を中心にクローズドに丹念に回ってとても面白かったし、まだ現在ギャラリーアップ中の信州行にしたって、松本〜長野間のホンマ観光らしい観光に乏しい一帯を細かく回った。ああ、その後の福島もそんな感じ。1泊目が飯坂で2泊目が磐梯熱海なんて昔なら考えられんくらい移動距離が少ない。これにはもちろん、年齢的な体力の衰えみたいなんも影響してるのかも知れないけれど、巨石や磐座、あるいは廃墟、懸崖造り等々のキーワードを基に徹底的に候補地を事前リサーチするってな自分なりのアプローチ手法が確立されてきた結果ではないかとも思ってる。

 しかし、一方でいささか関東での暮らしに、日々の職場との往来に倦んで来てる自分がいるのも事実だ。拠点を変えたい。だからって簡単に引っ越すワケにも行かない。今の仕事は都内にオフィスがあるんだし、自分の都合で転勤なんてムリだし、ぢゃぁ仕事辞めて年収捨ててまでして居住地を移せるか?っちゅうとそれも厳しいし、でもストレスは確実に溜まって自信を蝕んでってるような気がするし・・・・・・何ともひじょうに悩ましいトコではある。

 でも、遅かれ早かれセカンドライフのあり方をそろそろ真剣に模索しとかないと、今の世の中、死ぬまで会社に帰属してないとダメみたいな仕組みになって来てるからねぇ・・・・・・死ぬまで会社に囲われるなんておらぁ真っ平御免だな。

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 ともあれ、2017年も暮れて行く。窓の外は穏やかに晴れ渡って抜けるような青空だ。それで取り敢えずは良いぢゃねぇか、って気持ちになれるような青空だ。世の中どうにも先が見えず、経済・社会情勢共に不穏な動きも沢山あるけれど、言い出したらキリがない。何だろうがかんだろうが今、目の前は青空だ。その果てに暗黒を宿した青空だ・・・・・・。

 みなさま、どうか良いお年をお迎えくださいませ。

2017.12.30

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