「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
VAUDE Tent " Hogan Ultralight "

最近買ったばかりのVAUDE ”Hogan Ultralight”。

ネットでGo−LiteのHEXを当たってたら、偶然このテントを取り扱ってるお店を発見し、値段とスペックでついつい買ってしまいました。

国産にはないユニークな特徴が多いので少し念入りに紹介。
上がポールの入った袋、下が幕体の入った袋。

実際テントのカサは袋の半分にもなりません。正直、袋デカすぎ。

生地は最近流行のシルナイロン、ツルツルしてカサカサ。
フレームは十字型のハブで一つになっています。

このフレームの継ぐ長さは均等ではなく、かなり理解に苦しむものです。
さらに面白いのはハブがのけぞったような形になってること。

この理由は立てると分かります。
インナーを立ち上げました。吊り下げ式なのでアッとゆう間に形ができます。

前面がアーチ状で、ドアは丸くほぼ360度開くようになっているのが分かります。
後ろはフレームの他に2ヶ所ペグダウンする方式。

つまり前がムーンライト、後ろはモノフレームシェルター、といった雰囲気の折衷型の構造。
続いてフライをかぶせます。

これは入口上の庇部分を下から見たところ。フレームがフライを突き抜けるようにセットするのがちょと面倒。
フライの裾はフック式。
このテントの優れてる点の一つ、バスタブの立ち上げを良くするためのコーナー部分のアテ布。
とりあえず完成。独特のシルエットです。

フライの耐水圧が3,000mmもあるのは嬉しい。
横から見たところ。何かの幼虫みたい。

入口付近のフレーム角度がほぼ垂直に立っていること、庇部分が若干上に反っていることが分かります。これがハブの特異な形状の理由です。
庇のアップ。上部だけでなく下の方まで全体的に少し突き出してるのがお分かりいただけますでしょうか?

なお、たるみ防止のためか縁に沿ってショックコードが入ってます。
裏側から見たところ。

チャチな仕掛けですが、意外にこのベンチレーションは効くのに驚きました。
このテント最大の長所、ガイロープが結わえなくても引っ掛けるだけでOK、っちゅう工夫。

これは実に使いやすい。
後のガイロープを上から見たところ。

フレームとは華奢なベルクロでつながってるだけなので、ほんとの耐風性はどれくらいのもんでしょうか?
変わってるのは入口のファスナー。開けると生地はこうして真ん中に集まります。
インナーのドアを全開にしたところ。

ドアを束ねるトグルが付いてないのは×。
フライとインナーのクリアランスは十分。

ちなみに天頂部分のフックのみ金属製、あとは樹脂製。
テントの奥から入口を見たところ。

ドアの上半分がメッシュになっており、これはフタできません

裾の部分がほぼ垂直に立ち上がってるので、120cmの幅より広く感じます。
ポケットは左右に1つづつ。

ドアの右下にあるのはどうやら、開けたドアを突っ込んでおくためのモノ。

フロアの耐水圧は実に10,000mmだそうで、これまた安心ですね。ただし生地は薄いのでグランドシート必須。
それにしてもバスタブの立ち上がりとウォールの角度はホント感動モノ。

このちょっとした違いで狭いテントが少しでも広く使えるようになります。
天井のフックは1ヶ所のみ。

構造的に内部は細引きを渡しにくいので、仕方のないことかも知れません。
前室は約60cm、靴とコッフェル・火器類くらいは置ける余裕があります。
モノフレームシェルターと2ショットで。

ホーガンの方は冬場の徒歩旅行にこれから重宝しそうです。

VAUDEはドイツの新興ブランドでちょっとアクの強いデザインの製品が数多くそろっています。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
Copyright(C) REWSPROV All Rights Reserved