「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
DOPPELGANGER OUTDOOR One Pole Tent "T3-12"

酔った勢いで、以前から気になってたモノポールテントをポチッてしまいました。

最近躍進著しい謎のブランド・DOPPELGÄNGER OUTDOORです。
ちゃんとロゴはウムラウトしてますな。ならば発音は「ギャンガー」ぢゃなく「ゲンガー」のハズなんですが、なぜか「ドッペルギャンガー」で通ってます。

購入価格は8,400円と激安。

こんなに安く出回り始めたのは夏フェスと山ガール増価の影響。モノポールは「トンガリ」と呼ばれて人気急上昇。
ともあれ、フライ2,000mm・ボトム3,000mmとにわかに信じがたいカタログスペック。

生地はPUコートのベタッとした感じのないカサカサした薄手・・・・・・といってもシルナイロンの手触りでもないあまり見掛けない物。

裾の補強は見てて不安になります。ここはこのタイプで一番キモの部分でしょ!?
大きさは1辺がおよそ1.4mの正6角形で、高さは1.7m。天頂部にはベンチレータが2個。中はちゃんとメッシュになってます。

しかし、あまり開かないので換気性能はイマイチ。
まずなにより驚くのはその色。

異常に明るい蛍光ライムグリーンで、このように目立ちます。最初の画像が暗いのも、余りに明るい色目でカメラの露出が合わなかったため。

もう虫が寄ってくる寄ってくる(笑)。
フライの上にはタープと連結したり、木から吊るすためのループが付いてます。

・・・・・・とは申せ、マトモにタープなんて繋いだら秒殺で千切れるかも知れませんが。

中はターポリンで補強されていました。
フライの途中に設けられたガイロープのポイント。

正直、かなりチャチな印象。どうも肝心のこういった耐風性にかかわる部分が全体的にヤワに見えます。
出入り口のジッパーからの漏水を防ぐフラップとベルクロは、閉めてもこんな感じに開きっぱなしで役立たず(笑)。

裏からシームシーラーで目止めしよっと。
入り口がこうしてトグルで留められるのはありがたいものの、前室がないので雨降ったら閉めないと室内が濡れます。

ぶっちゃけ、靴を仕舞うのにも結構苦労しました。
入り口を開けたところ。

詰めたら4人くらい寝ることができます。フライだけで体育座りでビバーク、ってな使い方なら10人くらい入れそう。
インナーだけだとこんな感じ。

出入り口部分のみジッパーによってバスタブ位置が下がってるのが摩訶不思議。ここは高目でいい場所なのに・・・・・・おそらく開口部の大きさを優先し過ぎたんでしょう。

なぜか各社ともモノポールテントのインナーって、こうしたフルメッシュの蚊帳になっていますよね。
悪評高かった付属のY型ペグは改良されています。

全部素手で抜き差ししましたが、手を切ることはありませんでした。

マトモに張ると18本必要なのに、なぜか13本しか同梱されてない理解に苦しむ仕様。
3つ穴の自在はあまり好きではないなぁ・・・・・・。

ちなみに付属の黒いガイロープは何本かが最初からほつれています。

正しく張ると意外に遠くにペグダウンする必要があり、もっと明るい色に交換しようと思います。寝てたら外を通るオバハンが躓いていました。
フライ同様、ボトムの角っこの造りもとても華奢な印象。

ここにしっかり力を掛けて張らないと綺麗に立ち上がらないし、強度も出ないので、もっと補強入っててもよいと思います。
内部の様子。

中央に大黒柱が立ってるのですが、これがまた恐ろしく細いスチールパイプ!

しかし、耐水性に嘘はないようで、夜、小雨模様の草地で設営したにもかかわらず漏水・浸水は一切ありませんでした・・・・・・まぁ、主要部分は予めシームシーラーを自分で掛けといたんですが。
小物入れは2ヶ所にあります。

容量はタップリで実用に耐えうるものです。
ボトムの角を内側から見たところ。

×点で縫ってあるのがテープ部分で、ひじょうに小さい。バスタブの立ち上がりそのものは20cmくらい取ってあり、フライの裾からの雨の侵入は防げそう。
このような糸のハミ出しは随所に見られます。

ちなみに稜線部分に何か特別な補強が入ってる様子はありません。
内部から見上げたところ。

インナーの天頂部もターポリンで補強されてることが分かります。

ボトムシートのポールの当たるところも同じような補強がされてます。
結論を言うと、モノポールテントはフライのみのボトムレスがやはり本来のあり方でしょう。全面にインナーがあるとどうにも土間が確保できないのがツラい。

また、ドッペルギャンガーは頑張ってるなぁ、とは思うものの、やはりハードな環境に持ち出すのは躊躇われますね。無理せずホビーユースでマッタリ、が正しい使い方だと思います。
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