「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
VOX Electric Guitar Amplifier "Lil'Night Train"

「這えば立て、立てば歩めのナントヤラ」・・・・・・VOXの小型真空管アンプ、「2台揃ったんだしさぁ〜、もぉコンプリートしちゃえば!?」と、ネットリした甘い声で自分の中の悪魔が囁きました(笑)。
・・・・・・そんなんでやって来たのがこれ。

VOXの小型フルチューブアンプの中ではちょっと異端児だった「リルナイトトレイン」です。

アンプヘッドは転売ヤーの検索に引っ掛かりにくいのか何なのか、意外に安値でゲット。
横から見たところ。

サイズ的にはティッシュペーパーの箱2つ分くらいしかありません。

格子柄のメッシュはVOXのサランネットの意匠ってコトに今さらながら気付きました(笑)。
元は「ナイトトレイン」って15W/5Wのが出てたんですが、それでも大きすぎたのか、追加で出たのがコレ。

出力は2W・・・・・・って、フルアップだと一般家庭では耐えられないくらいの爆音出ますけどね。

まぁとにかく「夜行列車」って名前は似合ってませんわ。
VOXにしては珍しく、ワリとガーンと歪む回路になっており、乾いて粗いディストーションくらいまでは行けます。

「BRIGHT/THICK」の切替スイッチがあるのもこのメーカーでは珍しい。

「THICK」でトーン回路がバイパスになるそうです。
たしか、豆腐と青坊主(AC4C1−BL)の間くらいだったかな?リリースされたの。

2000年ちょっと 後あたりだったか、15W級のアンプヘッドの流行があったんですが、それでも「ヤッパシ持て余す」ってな声に応えるように5W以下のフルチューブが出始めたような流れだったと思います。
裏面。

メッキでピカピカのグリルはヨメに言わせると「家庭用焼鳥コンロ」みたいだそうです・・・・・・言い得て妙かも(笑)。

ちなみに買った状態ではかなり曇ってたんで、ピカールで磨き倒しました。
当然ながらこれも中華製。

消費電力は出力の15倍も食うんですね。

思うに、現在のNutube搭載のMVシリーズの源流なんぢゃないかって思ってます。
ヘッドホンアウトと8Ω・16ΩどっちもOKなスピーカーアウトが付いてます。

4Ω繋いだらもっと小さい出力になるのかな?それとも壊れるのかな?
グリルを外してみました。

何だかオーディオアンプみたい。

コンボのよりも丁寧な造りで整然としたレイアウトになってますね。真空管の押さえもシッカリしたのが付いてます。
左2本がプリ管の12AX7、右がパワー管の12AU7。

パワーにポピュラーなEL84使わなかったのは、音量と歪み量の兼ね合いだったのかな?と。
上から見たところ。

電気に詳しい人なら魔改造できるかもしれません。
裏面の配線はまぁフツーにプリント基板。

それでもコンボの2台より綺麗に配線されてるような・・・・・・って、コンデンサの大きさ、こんなんで大丈夫なんかな?
真空管の裏側はハンダの上をさらに樹脂か何かで固めてあることが分かります。
ともあれ薄倖のこの「リルナイトトレイン」、現在12インチのスピーカーボックスを鋭意作成中。

既存の2台と同じ16Ωなんで、繋ぎ換えながら純粋にアンプ部分での音の違いを今後は検証してみたいと思います。

ちなみにコイツの愛称は「焼鳥コンロ」に決定(笑)。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
Copyright(C) REWSPROV All Rights Reserved