「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
VOX Electric Guitar Amplifier "AC4TV8"

・・・・・・小さいクセに「鎮座」ってコトバが似合う真四角なフォルム。

以前”AC4C1−BL”をアップした時、しおらしく「真空管沼にハマらないように気を付けながら」な〜んて書いたんですが・・・・・・
あれから10年余、その禁をアッサリ破ってしまいました。

最もシンプルなプリ管・パワー管1本づつのアンプが欲しくて堪らなくなってしまったんです。

しっかし色といい、ツヤといい、全体のプロポーションといい「豆腐」に似てます(笑)。
いやぁ〜、同じくVOXで”AC4TV8”が中古で安く出てるのを見付けてついついポチッと・・・・・・

サイズ的には一回り小さいものの全体の造作はひじょうに似てますね。

あっちは10インチでこっちは8インチのスピーカーです。
たしかVOXがコルグに買収されて、最初に出た小型真空管アンプがコレだったハズ。

ちなみにスピーカーサイズ違いで6.5インチ・10インチ、ヘッドのみってヴァージョンもありました。

よく見ると電力消費量がハンパないっすね。
外部スピーカーのジャックがあるのも一緒。

16Ωって今は少数派なんですけどね・・・・・・4発にしようとするとポピュラーな8Ωではむつかしく、16Ω2発を直列にしたのを並列で並べないといけません。

或いは4Ωを全部直列とか(笑)。
型番通りで4Wの出力にむちゃくちゃシンプルなコントロール。

左からトーン・ヴォリューム・アッテネッター。

アッテネッターは出力を4W/1W/0.1Wに変えられます。

4Wでフルアップはモノ凄い爆音出ますが、0.1Wでも十分爆音・・・・・・でも歪みはクランチ程度(笑)。
アッテネッターのノブがバカになってたんで、手持ちのギブソンのノブをハメてみました。

ぶっちゃけチキンノブの樹脂は軟らかすぎますわ。

多分前のオーナーが、「もっと音量小さくなるんちゃうんか!」ってムリヤリ回したんでしょうね。
この2つが実は意外に厄介で、トーンはあんまし効かず、ヴォリュームは逆にものすごく変化量が大きい・・・・・・だからアッテネッター付いてるんでしょうけど。

音はまぁシングルエンドの真空管の所謂「いなたい音」っちゅうヤツでした。

AC4C1−BLよりもっと素朴でアカ抜けない音な気がします。
取っ手は何だかチャチな樹脂製で幸い劣化はしてませんが、その内革のハンドルに替えたいです。

上に空いてるのはAC4C1−BLと同じく放熱用のスリット。
裏ブタを開けてみました。

一応CELESTION付いてますが、まぁ名前だけの安物ですわ。ネジ穴ズレとるし・・・・・・「見えないトコはガンガン手を抜く」は中華製の基本かも(笑)。

もちょっとアップグレードしてみても良いかも知れません。
箱の木はかなり粗くて粗悪なパーティクルボードですね。四隅の補強も最低限しか入ってません。木ネジで固定しろって。

変わってるのは配線で、裏ブタに沿うように縦にセットされてます。恐らく蓋自体に放熱版の役割を持たせてるのかと・・・・・・。

しかしこの結果、スピーカーとの間に余裕が殆どありません。
左が12AX7、右がEL84でどっちも中国製の安いヤツ・・・・・・ってかこの値段で文句言っちゃあきまへんわな。

出た頃は何と、新品が投げ売りで9,800円とかでしたモン。

間には耐圧400Vとか恐ろしいコンデンサが見えてます。

ともあれこの通称「豆腐」、音自体はナカナカ味があってヘンなクセもなく、大事に使いたいと思います。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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