「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
GRECO Electric Guitar " EGC (Les Paul Custom Copy)"

またもや新しくギターが増えました。

往年のグレコでレスポールカスタムのコピーモデル。

リサイクルショップで見つけて衝動的に購入したものです。
このところ3ピックアップで白いのが1本欲しいな〜、などと思ってた所なのでちょうど良かったです。

でも、5kgくらいあってズッシリ重いんだよな〜。
ヘッドのインレイは通常のダイヤモンド型ではなく、独自のトーチタイプ。

これっていつ頃から登場したんだっけ?

グレコ特有の角型のトラスロッドカバーは、80年代初めから変更になった記憶があります。

ロゴは俗に”O切れ”と呼ばれるタイプではありませんが、ぶっちゃけこの時期のグレコが全てその仕様では無かったと思います。
では細かく見て行きましょう。

ピックガードは最初からありませんでした。

塗装は真っ白なままで、バインディングの灼けだけが進んでいることが良く分かります。
そぉいや、ボディーアーチの周辺部分がちょっと窪んだように見えるのがコピー度の高さ、みたいに言われてた時期があったなぁ〜(笑)。

・・・・・・ってーか、本家に白の3ピックアップのカスタムなんて存在したっけ!?
ブロックインレイは白蝶貝ではなく、スタンダード同様のパーロイド。

「フレットレスワンダー」を意識したのか、フレットは幅広でかなり平べったいものが打たれています。

国産の証でオーバーバインディングフレットになってるのが良く分かりますね。
あ!自分が写り込んでしまった!

ピックアップを外してみましたが、スタンプもなく型は何か良く分かりませんでした。

センターだけはシールド線が単なるビニール被覆だったりして、明らかに安っぽいものが付いてます。

ちなみにセレクターをミドルにすると、センターとリアのフェイズアウトで死ぬほどショボい音に早変わり(笑)。
ブリッジはチューンOマチックでネジを押さえる鋼線付きのタイプ。

テールピースはアルミではなく重いダイキャスト。ドンズバ全盛期はこの一番高くなった部分が若干オフセットしてるのが正しい、などと言われてたっけ。

ともに日本製。
若干錆が回ってきているものの、金色ははっきり残っています。

ブリッジ駒だけが銀色なのはどういう理由によるものかは分かりません。
ジャック周辺は何故か木ネジも含めて錆びています。

まぁ、ちゃんと電気は通るのでこれでぜんぜん構いませんが。
ヘッド裏面。

シリアルとインレイデザインから、どうやら1990年出荷らしいことが分かります。
ヘッド上面には傷が付いて塗装が欠けています。
ペグはおそらくゴトー製でしょうが、かなりもうガタガタ。トルクネジを締め付けないとマトモに止まりません。

ボリュートの付け方が良く分かります。
このギターの最大の謎・・・・・・フレットがほとんど減っていない。

磨り合わせした様子もなく、リフレットしたのか、あるいはそもそもあまり弾かれてなかったのかも知れません。

ネックグリップはやや太め。
ネックのジョイント部分のアップ。

クラックが見えますがこれは単に塗装面だけ。

フロントピックアップを外すと中はディープジョイント。ただ、角を落としてあり、おそらくは圧着時に余分なニカワが排出されるような妙な仕様になってました。
コントロールノブは半透明のハットタイプ。

レスポールに通常付いてる目盛位置を示す金具は省略されています。
ピックアップセレクターのポッチは御約束の飴色。

本来は経年変化で変色してなるモノなんですけどね。
個人的にはこの辺のカタチがいかにもレスポールだな〜、と思ってしまいます。

肝心の音ですが、重たいワリに線が細い印象。まぁ、その分上品で、低音から高音までのバランスは悪くないように思います。

激歪みでのヌケはかなりギラギラしてます。

厚みのあるグリップに引っ掛かり感のない指板、っちゅう組み合わせは馴れが必要かも。
裏側から見たところ。

特に大きな傷もなく、程度としてはそこそこ良好な方でしょう。

ただ、昨今「ジャパンヴィンテージ」などと称して昔の国産ギターがもてはやされていますが、正直、そこまで絶賛するほどのものではないと思います。

ともあれ、これから大切にしっかり弾き込んで行くことにします。

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