「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
FENDER JAPAN Electric Bass " JB62-75US "

ロクに弾けもしないのに、懲りもせずまたベースを買っちゃいました。

フェンダージャパンの"JB62-75US"ってモデルの中古です。

型番の前の数字が元になった年式のモデル、後ろの数字が値段で、要は62年モデルで75,000円ってモノ。

USってのは本家のアルニコピックアップを搭載してますよ、って意味です。
安いラインはバスウッドですが、一応これはアルダー、良く見てみると3ピース。ネックはメイプルにローズウッド指板。

最近はローズでさえ入手困難になってパーフェロとかの代替材ですから、困ったモンです。
クニッとヒネれたオフセットボディは裏側から見た方がハッキリ分かりますね。

何だかモズライトみたい。

ともあれこのヒネリのオカゲでとにかくフィット感が良いんですよ。
トラスロッドはネックエンドのところにあるタイプ。

ぶっちゃけヘッド側にネジの飛び出たブレットタイプの方が調整しやすいんですけどね。
ヘッドの形状なんかもまぁ要するにフェンダーの形です。

細かいこと言うと微妙に形は年次で変遷があるらしいんですけど。

ロゴは金文字に黒の縁取りの「トラジション」って呼ばれるタイプ。
ヘッドを裏から見たところ。

ペグは本来は逆巻きタイプなんでしょうが、順巻きが付いてます。

どうでもいいヘッド裏のストラップピンは忠実にコピーしてるのにねぇ。
ロゴを細かく見ると意外に色々書かれてあります。

いっちゃん右に小さく、製品を特徴付ける”Offset Contour Body”の表記が・・・・・・弦で隠れちゃいましたが。
上から見たところ。

もぉ20年くらい経ってる中古なのにキズはひじょうに少ない。
ただ、ネックプレートだけがこのように傷だらけ。

ここにこれだけ擦り傷入るなら、もっとボディはボロボロのハズなんですが・・・・・・。
"Made"ではなく"Crafted"になってるのは、この頃、中国・インドネシアあたりで各部の削り出しまでやって、塗装と組み込みのみ日本、ってな作り方をしてたからだと思います。
・・・・・・と、ここまで見てる分には何の問題もないような気がするんですが、何とまぁヘッド起きしてやんの!

指板面に対して本来平行なハズのヘッドが、弦の張力に負けて若干傾いてるのが分かりますよね?
これはフェンダーのベースでは結構有名な問題で、要はナット部分のこの段差で、材が薄くなってることが原因です。

ネックとヘッドをチャンと通り抜けてる材なんて厚みが1cmくらいしかない。
メイプルの土台に対して平らにローズ材を貼り付けたスラブボードは比較的巧みに再現されてます。

・・・・・・って、実はラウンド貼りの方が耐久性があるらしいんですけど(笑)。

それにネックエンド側でローズを薄くして、トラスロッドのザグリ工程を減らしたりもしてるんで、本来のスラブとは違ったりもするんですけど。
シンプル極まりないテールピース一体型のブリッジ。

このスパイラルサドルは弦間ピッチを変えやすいんで好きです。

3弦のところにはジャズベ特有のアース線も見えてますね。
ホンマ、鉄板をプレス機で打ち抜いただけのシンプルさ。

それでしかし何か困るか?っちゅうたらこれがないんですよ。

写真に撮って初めて、高さ調整ネジがマイナスのイモネジってコトに気付きました。
ストラップは"Live Line"のネコ柄にしてみました。

最近はココのストラップ買うことが多い。
ネックポケットの精度はひじょうに高いです。

この辺はやはりNCルータの進歩の賜物でしょう。
20年近く経ってるとは思えないくらい、塗装の痩せ・欠け等もありません
フロント/リアというよりは、センター/リア構成なピックアップ。

レオ・フェンダーってベースについてはあまりに柔らかい音はダメ、って思ってたのかも。

殆どバリトンギターなBassYなんかは如何にもフロントの位置にピックアップありますもん。
俗に「クレイドット」と呼ばれる、艶のないポジションマーク。

でも正直せめてパーロイドくらいの方が楽器としては美しいと思います。
ローズ材はそんな悪くないですね。

導管もキッチリ目が詰まってます。

指板材はホンマ、厳しい時代になっちゃいました。国産の大したことないのんでもハカランダやエボニーが潤沢に使われてた時代が懐かしい。
音はホントに素直なジャズベの音がします・・・・・・「中庸な音」とでも言えば良いんでしょうか?

アルダーはアッシュほどゴィ〜ンとは来ないけど、ポプラやバスウッドよりは腹に来る印象。

でもまぁ、どうでもいいんです。とにかくこのセクシーなフォルムが欲しかっただけなんで。

タイコも叩きつつ、これも大切にボチボチ弾いてくことにします・・・・・・しっかし、ネックもつかな?
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
Copyright(C) REWSPROV All Rights Reserved