「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
EPIPHONE Electric Mandolin " Mandobird IV " 

 
ハズミや勢い、というのは恐ろしいもので、またもや新しい弦楽器が加わってしまいました。

ギブソンの下級ブランドであるエピフォンから出てる”MandoBirdW”です。

マンドリンのファイヤーバードだからマンドバード(笑)。

Wはマンドリンの副弦を取っ払って単弦化したもので、通常の8弦ヴァージョンの”[”もあります。
  中古とは思えないくらいにピカピカのが定価のおよそ1/3で売られてたのです。

まったく弾かれた痕跡がありません。

多分、中国製でしょう。
おそらくはプレシジョンベース用のを半分にぶった切って流用したピックアップが、フロントに1個だけついてます。
ブリッヂはストラトのハードテイルみたいなのを4弦化したものが付いてます。
鷲がヒヨコになってなくて安心(笑)。

ピックガードの取り付けは超いい加減。上の左は割れてるし、下は締め過ぎで反ってるし。
   裏から見たところ。

フォルム的にはミニボディにつきものの、ダウンサイジングした違和感があまりありませんね。
テレキャスターみたいなボールエンドのストッパーが付いてますが、これがすぐに外れやがるんだわ。

弦交換の時に紛失しそう。
ネックはデタッチャブル。幅は狭いが握りはかなり太め。

ネックプレートは笑える小ささです。

弦のゲージを忘れそうなので、マジックで書き込みました。
 ネックポケットの精度はビシッと出てますね。

NCルーターが普及して、こういった部分は世界中均質になりました。
理解に苦しむのが弦のセットされる角度。

鋭角になってます。

ひょっとしたら穴あけ位置を間違ったのかも知れません。
ペグにはグローヴァーが奢られていますが、何かチグハグで、思いっきりパチモン臭さが感じられます。
  それでもちゃんとトルク調整タイプだったりする。

ヘッド角はギターより若干キツ目に付けられてる気がします。
妙に背が高く、溝が深く切られたナットが安物感満点。

チューニングの精度はわりとキッチリしており、オクターヴも合ってました。
ボディ中央に段が付いて少し高くなってるのまで、元祖ファイヤーバードの特徴を踏襲しています。
色は画像だと発色が不安定で分かりにくいのですが、エメラルドグリーンです。
フライングVと並べてみました。

ムチャクチャに小さいことがお分かりになるかと思います。
スケールで2/3、
ネック幅で3/4、
重量に至っては半分くらいしかありません。

このため、提げてもまったく苦にならない。
ネックの仕込角はフェンダー系のようにフラットです。

ちなみにコントロールノブもミニサイズで、外してみたら中のポットは怪しげなものが付いてました。
   ハイフレット部分は使わないことを前提にしてるのか、メチャクチャに雑な仕上げ。

流石はチャイナクオリティ。
ジャックプレートも何かの流用でしょう。

ちなみにストラップはワゴンセールになってたペラペラのバッカス製。500円だったかな?
いかにも玩具な作りなのですが、意外に素直でクセのない音が出ます。

強いて言うなら、各弦の音量のバランスがイマイチ。
チャチなビニールケースが付いてきました。
付属品も未開封のまで入ってました。

ちなみにトルクレンチは付いてません。

なぜなら、そもそもネックにトルクロッドが仕込まれてないから(笑)。
そんなんでネック反ったらそれっきり、置物にでもするしかありません。

それでもサスティンの少ないキラキラした音は、ギターにない楽しさがあるので、これはこれでじっくり覚えようと思っています。
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