「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2020 茨城Ⅰ(前半)

新型コロナウィルス感染拡大でいよいよ世間がワチャワチャし始めた初夏の頃、迂闊にあまり遠くに出掛けて、他府県ナンバーだってクルマに10円パンチ入れられてもイヤなんで、近場に行ってみることにしました。
やって来たのは茨城は石岡のちょっと山手に入った辺り。ホント、北関東はまだまだ探せば訪ねたいスポットが見付かります。

まずは村上佐志能神社ってトコへ。
ここはその名も曰くありげな龍神山って低い山の中腹にあります。
暗くて良く分かりませんが、磐座っぽいのも境内の片隅にあります。
もっと上に上がるとナカナカな磐座があるみたいなんですが、道が荒れてるのと猛烈な藪蚊の攻撃を受けて断念しました。
続いては直線距離で400mくらいしか離れてない染谷佐志能神社へ。

何か、説明によると祀られてる神様が兄弟分だとかナントカ・・・・・・。
急な石段を登って行きます。
全体的に写真が暗めなのは、実際陽当たりがひじょうに悪いのと、その暗さを暗さのままムリにEV上げずに撮ったらどうなるんだろ?ってコトでかなり意図的にやってます。
それでなくてもデジカメでは狭いダイナミックレンジが、MFTはさらに狭いと言われるんで、暗い方に寄せて撮ったらどうなんだろう?・・・・・・と。
着きました。

拝殿の横には岩壁が迫ってます。
・・・・・・で、暗く撮ってみたら、案外これが悪くないんですわ。

やはりメーカーも分かってるみたいで、画像処理エンジンのチューニングで工夫してるような気がします。
黒ツブレは黒ツブレなんだけど、独特の味のある絵になる気がします。
ムリに明るく撮ることもないねんなぁ~、って思い知らされた気分。
ちなみにこの染谷佐志能神社、十二座神楽って伝統行事で有名みたいです。

しかしちょっと荒れてる印象でした。比較的首都圏に近いこの辺でも過疎化が進んでるんでしょうね。
・・・・・・あ、もちろん大量に撮影。

ちなみにこれは新たに追加した45mm/F1.8で撮ってますが、発色がアッサリし過ぎかも。さらに今回からは鬼レンズ7-14mm/F2.8も参戦。
ただ、どうにも向いてる方角の関係で明るい絵はむつかしかったですね。
続いては少し南に下ったトコにあるマイナー巨石・「波付岩」へ。
何だか良く分かりませんけど、細かい縞模様が入ってます。
こうして見るとエラく山の中に見えますが、実はすぐ近くには果樹園が広がってます。
石祠があることからも分かるように、ここもまた古くは岩石祭祀の場であった模様。

もちょっと手入れすりゃぁエエのに。
大分しかしMFTの要領、みたいなんが分かってきた気がします。

基本はEVFで見えた明るさから1/2~2/3段くらいアンダーに撮ると調子が良い印象。
ここに来たからにはやはり立ち寄っとくべきだろう、ってコトで常陸風土記の丘へ。

背後に妙なのが見えますね。
「日本一の獅子頭」だそうで、展望台になってます。

隣に巨大たむらけんじの像でも作ればもっと面白いのに。
内部はどうでもいいようなシケた展示物が少々。

如何にもバブルの遺物、ってカンジっすねぇ~。
何でこんなトコに獅子頭?と思って調べてみたら、「常陸獅子」といって石岡で昔から作られてるかららしいです。

でももう今では職人は数名しかいない模様。
口の中。
これでは本来の展望台の役に立ってないのでは・・・・・・?
こんなモンをどうして拵えようと思ったのか?
そもそもこれにコストに見合うだけの面白さがあるのか?

誰も議論しなかったんですかねぇ?
ンガッッ!

いっそ目から光線、鼻からは煙、口からは火くらいのギミック追加したら良いのではないかと思いました。
北西方向、筑波山の裏あたりにまで行って次のスポット到着。

長野ぢゃありません。
これがそれ。

楼門っちゅうよりは仁王門とか山門ってヤツですね。
予算が付いてるだけあって保存状態も良好。

屋根も綺麗に葺き替えられてます。
・・・・・・ん!?それを謳ってるのは長野の善光寺では?
有名な本堂に到着。

「破れ寺」っちゅうのは正にこのコト、凄まじいまでの壊れ方してます。
向かって右側なんて完全に崩落してますな。
ワリと無頓着に廃墟内部には潜入する方なんですけど、これは流石にヤバいって思いました。
裏側に回りました。

こっちから見るとほぼ原形を留めてません。
予算が付くのと付かないのとで、ここまで扱いに大きな差が生まれるとは!

まぁ、以前訪ねた山形の洞雲寺も同じような感じでしたが。
恐らく解体費用も捻出できないんで、自然に倒壊する日を待ってるんでしょうね。

中外鉱業のヤリ方みたい(笑)。
ここ、無住となったのは意外に古く、明治時代のコトだそうです。

それでこのハンパない荒れ方が絵になるってコトで、結構映画やTVのロケ地になってるらしい。
でも何か勿体ないですよね~。
ちなみに無住の寺って今や全国に2万ヶ所くらいあるそうです。

100万くらいなら一つ買ってやろうかな?
片やこっちはこんなにピカピカ。

これが残酷な現実。
へぇ~、室町時代のモンなんだ~。
そうそう、このルート、県道138号は「フルーツライン」と呼ばれており、果樹園だらけです。
私はそれほどでもないんですが、ヨメはフルーツ大好きなんでフラッと立ち寄ってみました。
駐車場の横に何やら看板。

「井白の泉」とあります。
う~む、そのまま飲むのはちょっと躊躇われますねぇ~。

葡萄を買ってみたんですが、細長い何とも不思議な形ので、美味しいけどすごく高かったです。
続いてはこちら。

今日はしかし、普段にも増してマニアックなトコが多いっすねぇ~。
レンズ増やしてはみたものの、結局稼働率がいっちゃん高いのは12-100mm/F4.0だったりして。
ワーキングディスタンスがとにかく短いんで、こうした写真もホイホイ撮れます。
ぶっちゃけ、これを超えようと思うとあとはマクロになってしまいます・・・・・・って、キッチリ30mm/F3.5も実は買っちゃってるんですが。
あ、次のスポットがどこか書いてなかったですね。

菖蒲沢薬師堂、って山の中のお堂周辺にどうやら巨石が点在してるっぽいんで・・・・・・。
これはその入り口付近にあった公民館ですが、何となく分校跡のようにも思えました。シッカリ施錠されており廃墟ではないようです。

ともあれ後半はそんな菖蒲沢から霞ケ浦方面に向かいます。
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