「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2020 岐阜~愛知(三日目)

翌朝。

旅先では朝早くからネコに起こされる心配がないんで、普段よりむしろ熟睡できたりして(笑)。
朝イチでちょっと遊んでみました。
しっかし腹筋割れてますなぁ~・・・・・・チョーシ良いと横も割れますが、自粛続きは良くないっすね。
アンタもちょっとは鍛えんとアカンで!ってしょっちゅう叱られてます。
簾がちょっとジャマかも。

隣の旧館の二階から見えるから、ってコトなんでしょうが。
あ~、まだちょっとは水平がマトモに撮れました。
天気がいまいちパッとしないのと、周囲に何もないトコなんで恒例の散歩は短めにしましょう。
何だか地面に半分メリ込んだような旅館全景。

この奥に何棟か繋がっており、私たちが泊まったのは川に近い一番奥の方でした。
昔は夏場の鮎簗がウリだったみたいです。

今でも栃木の那珂川とかでは良く見掛けますね。
香嵐渓まではあと2kmちょっと。

いや~、この辺の風景って何か個人的にはツボにハマるんですよ。
手前の道路沿いも旅館跡ではないかって気がしました。

「OYO」の真新しい看板がちょっと・・・・・・。
・・・・・・とは申せ、平々凡々として草深い割には街道沿いなこの宿が単体で生き残るのはむつかしかったんでしょうねぇ。
「清遊」なんてのがやりづらくなっちゃった時代だと思います。
ココの拘りはとにかく山のようにある日本酒コレクション。

・・・・・・単に旦那が酒好きなだけかも知れませんけど(笑)。
ナゼ金屏風なのかは不明ながら、昨夜の五種の地酒が飾ってあります。
旧館の二階に上がってみました。

老朽化のため、どうやら今では繁忙期以外は使ってない模様。
いや~、古びてはいるけどこっちの方が絶対に良かった。
繊細な手すりの透かし細工とか、スゴく良い。
「顧客のニーズとのギャップ」っちゅうヤツですな・・・・・・いや、泊まった部屋も良かったんですけど。
そんなこんなで朝食の時間。
納豆。

鰹節が掛けてあるのは珍しいかも。
ほうれん草の胡麻和え。
切り干し大根

まぁ、この辺は仕入品なのかも。
塩鮭。
昆布の佃煮。
甘めで大きな玉子焼。
味付海苔。

いつも思うんですが、ここで焼き海苔出たら、もぉそれだけでその旅館には惚れちゃいますね。
蜆の味噌汁。

名古屋圏なので当然、赤出汁。
お櫃のご飯ってどのお客さんも必ず残すと思うんですけど、残ったのはどうしてんでしょうね?
朝ごはんはちなみに、普段の休日も割とシッカリ食べてる我が家。

平日はそんな余裕ありませんけど。
館内の雰囲気はどこも私好みです。
彼岸花と呼ぶのが良いのか、曼殊沙華と呼ぶのが良いのか・・・・・・いずれにせよ抹香臭い花です。
至る所に日本酒の空き瓶が飾ってありますねぇ。

有名人のサインも。
必ずこぉゆうトコには、分厚い函入りの郷土史みたいな本が置いてあります。
そろそろ出発です。

天気は相変わらずパッとしません。
思えば三日間とも曇ってたような・・・・・・。

とは申せ、コロナで日本中がワチャワチャの間隙を縫って出掛けられただけでも良しとせんとアカンですよね。
さてそんなんで、最終日の一発目は霧山白山神社。

村のお社にしては立派な作りです。
ぶっちゃけそこまで詳細に予備知識を蓄えて臨んでるワケでもないので、マイナーなトコは行ってみないと分かりません。
苔の絨毯って好きだなぁ~・・・・・・滑りやすいんで歩くには危険なんですけど。
えっ!?こ、これだけっすかぁ~!?
「脱ぐまでもなかったよね」って言われてしまいました・・・・・・(笑)。
しかし、この長くて白い石段とか雰囲気は良かったです。
ある意味ワタシたち、目が肥えて来てるのかも。
続いては幸海熊野神社に到着。

孤独に勉学に励むニノキンがお出迎え。
トーゴーさんもいますね。

東郷っちゅうてもデュークぢゃないですよ。
・・・・・・ってかココ、めっちゃスゴくね?

拝殿後方にいろんな磐座がコンパクトかつダイナミックに纏まってます。
そりゃ~もちろん、バシバシ撮影敢行しましたよ。

ホントこんな村の鎮守みたいな小さなトコでも、磐座はとにかく立派なのがこっち方面の奥の深さ。
つっかい棒で支えてるのって初めて見ました。

ホントは再建したいんだけど、過疎化が進んでお金が集まり切らんのでしょうね。
続いては大給城跡。

単なるハイキングコースの入口にしか見えません。ちなみに「おぎゅう」って読みます。「荻生」もこっちがルーツらしい。
松平乗元の墓だそうです。

松平家は徳川家の大元にして、とにかくやたらめったら分家筋の多い一族でした。
・・・・・・で、この松平は「大給松平家」。

十四だとか十八だとか、松平だらけなのは間違いない、と。
城跡は稜線に沿うようにさらに上がって行きます。
城、っちゅうよりは砦とか陣地みたいなモンですよね、中世以前は。
ところどころ、崩れた石垣なんかも残ってます。
この辺が城の中心部だった模様。
もちろん撮影は敢行しましたけど、ぶっちゃけフツーの物見遊山もしてます。
昔は物見櫓だったであろう巨石の上で。
そうそう、ココは枝ぶりの良い紅葉が沢山。

一部色付き始めています。
物見櫓の石の下に降りてみました。

もぉこれだけでも十分名所になれる巨大さ。
他にも一杯撮ったんですが、それはまたいずれ別途まとめます。
ここでもうちょっと時間を割くようにすればよかったかも。

城内にはまだまだ巨石が点在してるみたいです。
とはいえ今日中に東京に帰らんといけませんので、この辺で切り上げることにします。
・・・・・・って、GoToの商品券を使ってしまわないといけない。

折角だから餃子も食べようってコトで、浜松で途中下車しました。
駅近くで適当に入ったことない店を探して入ったんですが、何か居酒屋チェーン店っぽい。

大丈夫なんかいな?
お!意外、っちゅうたら失礼ですけど美味いやんか!
ヴィジュアル的には正調「浜松餃子」って印象ですね。

円盤形で真ん中にはモヤシ。
18個入りにしてみたら、これがかなりのボリューム。
ま、サクッと楽勝で完食ですけどね。
「浜太郎」というこのお店、ワリと新興勢力ですが、地元での評判はかなり高いみたいです。
その足ですぐさま「遠鉄デパート」へGoTo!

結局、商品券以上に買い物をして、後は一路東京に戻りました。

最後の最後にスッキリ晴れたのは・・・・・・お父っつあん、それは言わない約束でしょ!?と(笑)。
最後に今回の旅の土産を・・・・・・。

まずはスガキヤのインスタント味噌煮込みうどん。
「福来純」の本味醂。
愛知の地酒では結構メジャーな「蓬莱泉」。
これは単にヨメが食べたかった「治一郎」のバウムクーヘン。
正直、小田原よりこっちの方が個人的には美味く感じる豊橋「ヤマサ」の平天セットに・・・・・・
・・・・・・竹輪。
犬山「サイトウハム」のソーセージ。

これは何か限定だったような・・・・・・。
「フランクフルト」だったような・・・・・・。
多分、「ヴァイスブルスト」っちゅうのだったような・・・・・・。
これも店でしか買えないナンチャラだったような・・・・・・。
徳用のフツーのウィンナーだったような・・・・・・。

どれも記憶に残らなかったのではなく、ムチャクチャ美味いんだけど区別が付かなかったんですわ。いや、マジでこの店、美味いっすよ。
御嵩のとんちゃん焼きのタレ。

まぁ、フツーに焼肉のタレでした。
リンゴはどこで買ったっけ???

栽培の南限らしいんですよ、あの辺って。
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