2011 房総 |
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東北で大震災が起き、余震活動も活発で遠出もままならず、お手軽にまたもや房総にやって来ました。
実は「房総ゴリゴリ系」にちょっとハマッてしまってるのもあります。 |
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そうしてやってきたのがココ、一部トンネルとなった見上げるような高さの切り通し。
地層が見事に現れていますね。 |
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高さは10数メートルあるのではないでしょうか。 |
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その昼なお暗い切り通しをくぐって行きます。 |
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見事な地層をバックに。
・・・・・・ビル風効果もあって暴風状態だったりする。 |
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見上げると素晴らしくアブストラクトな文様を描く褶曲した地層。 |
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ここまでの切り通しは房総半島でも数ヶ所しかないそうです。
鎌倉では釈迦堂切り通しが有名ですね。 |
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その脇から石段が上に向かって伸びています。 |
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今日の1ヶ所目の「燈籠坂大師」が見えました。
房総のB級スポットとして有名(?)です。 |
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いや、なかなかこのショボさは味わい深い。 |
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ともあれ、上がって見ます。
地名にちなんで燈籠が沢山並んでいますね。下に見える青い屋根は廃墟となった土産物屋。 |
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到着!無住のお堂がポツンと建つだけ。
彼方に海が見えています。 |
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中は岩壁を刳り抜いた祠になっていました。
近隣の信仰を集めるらしく、オンボロな感じはありません。 |
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さらに上に向かって小さな切り通しが伸びていました。 |
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おそらくは今の国道ができるまでの山越えの街道ルートだったのでしょう。 |
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それにしても、一体どれだけ人が来るんでしょう? |
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全景。大師を名乗って仏教系なのに赤い鳥居が並んでるのも何となく面白い。 |
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再び切り通しを下って行きます。
この迫力にはホント、驚きました。 |
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天気は快晴なんですがいささか寒い。
切り通し以外に何があるワケでもないのですが、再訪したい気分なる場所です。 |
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そこから山の中をひた走って着いたのが豊英ダム近くのココ。
ここも前から注目してたゴリゴリ系です。 |
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日当たりの良い簡易舗装の林道をダラダラと上がって行きます。 |
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ここにも見事な地層を見せる切り通し。 |
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房総の山って、もうひとつ特徴に欠けると思うのは私だけでしょうか? |
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お!そろそろみたい。 |
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林道を外れ、急な木の階段を上がると・・・・・・ |
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ありました!
オーバーハングした崖の下に懸崖造りのお堂。いささか高さが足りないのはご愛嬌。
「房総の投入堂」の異名を持つ寂光不動です。 |
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中に上がるとユーモラスな表情のお不動さん。
脇には奉納された木の宝剣がいっぱい。 |
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立派な由来書。
江戸末期にできたものみたいです。 |
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これで眺望が開ければ言うことなしなんですが、見えるのは杉林ばかり。 |
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興味のない人には単なる埃っぽい山中のお堂でしょうが、懸崖造り大好きな私としては大満足でした。 |
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以前、自転車で沿線を訪ねた際に気になってた、久留里線・平山駅の駅前。
寂しい無人駅ですが、いつの間にか大きなトイレが建てられています。 |
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いや、焼きそば専門店があったんですよ。その時はまだ朝早くて閉まっていたのです。
いい時間だし、空いてるので入ることにします。 |
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・・・・・・ビックリした〜!
残念ながら店内撮影禁止だったのですが、素晴らしい爆食ぶりでした。味の方も上々。メニューは焼きそばのみというのも潔い。 |
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そのままさらに東に山を越えて養老温泉到着・・・・・・ま、ありきたりなコース取りですね。
温泉街最奥の「福水」に入らせてもらうことにします。 |
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立派な玄関。
今回は前のカメラを持ってましたが、どうも画像の周辺が歪むのが気になります。 |
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普段訪問するようなイカれた鉱泉宿とは違う、「チャンとした」(笑)旅館です。 |
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帳場だって |
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ロビーだってこの通り、立派なもんです。
大声で呼んでも宿の人が出てこなかったのには困りましたが(笑)。 |
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廊下の突き当たり、階段を下ったところに浴室はかたまってあります。 |
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実はココ、養老温泉では数少ない混浴可能な旅館だったりします・・・・・・ま、貸切風呂なんですけど、無料なのはありがたい。 |
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さっそく脱ぎ方開始。 |
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出撃準備完了(笑)。 |
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これと言って特徴のない浴室。 |
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窓の外もこんなんだし・・・・・・カラフルなキノコの置物が何と言いましょうか、すべてブチ壊してる(笑)。 |
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何はともあれ入ることにしましょう。 |
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いかにも房総らしい、コーラのような褐色の湯。
沃素タップリで放射能に効くかな?(笑)。 |
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色はかなり不気味ですが、肌触りはとても良い。 |
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暖まったところでハイ!ポーズ♪ |
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外には養老川の崖が望まれます。 |
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射し込む午後の光がいい感じ。 |
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美肌に良い、というと途端に熱心になったりして。 |
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貸切は安心して入ってられるというのがメリットです。 |
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・・・・・・おっと、画像は大修正(笑)。 |
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暴力的に狭いのが多い中、ここはかなり広いのは特筆すべき点でしょう。 |
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小旅行に挟み込む温泉としては十分楽しめました。 |
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・・・・・・またもや画像は大修正!(笑)。 |
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脱衣場もこの広さ。
元はここが男女別の内湯だったのではないかと思いました。 |
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グループで入ってもそれほど手狭には感じないでしょう。 |
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厳しく体型チェック!(笑)・・・・・・ま、いいことです。 |
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「最近ちょっとキツいのよね〜」とかボヤく。 |
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ちなみに隣も全く同じ広さでした。 |
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廊下の反対側には新設の露天風呂があります。 |
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男女別になってたのでここはパス・・・・・・ま、誰も来なかったでしょうけど。
傍若無人なことはいたしません。 |
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埃っぽところを歩き回った後なのでスッキリ〜。 |
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庭には1本に紅白とピンクの混ざった梅の木がありました。 |
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そろそろ帰路に就くことを考え木更津方面に。 |
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ここも再訪。
以前一度訪ねて大好きになった馬来田の「いっせんぼく」です。 |
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人の手がほとんど入ってない小川に沿って山裾に向かって歩いて行きます。 |
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時代劇のロケにでも使えそうなシチュエーション。 |
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そうこうするうちに道は木道に変わり、ハンノキ林の中の明るい湿原の中を行きます。 |
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一面の竹林となった崖下から泉が湧いています。
白い小径に見えるのはせせらぎ。 |
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清冽な水が結構ボコボコと噴き上がっていました。 |
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何があるワケでもなく、ただひたすら泉が湧く・・・・・・今となっては本当に貴重な風景だと思います。 |
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こうして見ると誰もいないように見えますが、けっこう犬を散歩させてる人がいました。 |
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以前来た時は誰ひとり見かけなかったんですが。 |
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春ですねぇ〜。 |
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湿原の中の水量はかなり豊富。
実は水はあちこちから湧いてるのでしょう。 |
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奇蹟的なまでに人の手の入ってない風景には心が和みます。
一歩足を踏み込むとヌタヌタですけど(笑)。 |
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水の底はどこもきめの細かい砂になっていました。 |
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こんな場所が家の近所にあったらいいんですけどね。 |
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ここもまた地味ながらまた来たい気にさせてくれるスポットの一つです。 |
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日の傾きかけた中、クルマに向かい、そのまま東京に戻りました。 |
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