「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2007 長崎(二日目)

簡素な朝食。

ハッキシ言って1泊2泊ならともかく、長旅の場合はこれくらいのほうがかえってありがたいです。
泊まったのはここ「長崎カトリックセンター」。

安くて快適なところでした。
長崎は日本最大のカトリック人口ですもんね。
浦上天主堂の鐘楼。

原爆によって吹き飛ばされて転げ落ちたのだそうです。
浦上天主堂正面。

この日は休みで内部拝観はできませんでした。
浦上は今は静かな落ち着いた佇まいですが、その歴史は「崩れ」といわれるキリシタン迫害やら原爆やらと苦難に充ちたものです。
原爆で破壊された聖人の石像群。
下っていったところにある如己堂。

「この子を残して」や「長崎の鐘」で知られる永井隆が最期を迎えた草庵です。
その内部・・・・・・少し撮影は躊躇われましたが。

しかし、永井博士が元々はレントゲンの撮り過ぎで白血病になった、ってーのは初めて知りました。
原爆爆心地。

・・・・・・それにしても原爆を落とし、枯葉剤を撒き、劣化ウラン弾をブチ込みながら驕慢な正義を振り回すアメリカって、なんなんでしょうね。
隣にはラブホテル(笑)。

柳眉を逆立てる向きもおいででしょうが、いいことだと思います。いつまでもメメントモリな町であっても仕方ない。
平和祈念像。

大仏やキリストにするわけにもいかず、かといってギリシャ彫刻のコピーにするわけにもいかず、いろいろ折衷してたらこんなんなりました〜、ってーのが良く分かります。
祭壇には花束が。
あまりに直截なネーミング。
だらだらと坂を下って、浦上車庫に到着。

ちなみに長崎電鉄は電鉄会社としては超優良企業の一つ。便利で安いからみんなこれに乗る。
めまぐるしく電車が出入りしてます。
ここから500円で乗り放題の一日乗車券で、全線乗車に挑戦。

まずは蛍茶屋へ。
終点近くになると乗客もまばら。
勾配がきつくなったあたり、線路がカーブした先に小さな車庫があっておしまい。

すぐに引き返して今度は正覚寺下に向かいます。
途中下車して眼鏡橋。

1982年の大水害で一度流されたんぢゃなかったっけ?
この辺、他にも石造りの橋が並んでいます。
古美術商や和菓子屋も多く、日本的で落ち着いた雰囲気があります。
正覚寺下。
小川を跨いで線路が突っ込んでおしまい。
マジでぶつかったどうしようもありませんな。
一駅戻って長崎の歓楽街の中心、思案橋。
有名な思案橋ラーメン。

ちょっと時間が早く、まだ仕込み中でした。
テキトーに歩き回ってたら見つかった喫茶店の老舗「ツル茶ン」。

暑いし入ることにします。
ひじょうにレトロな店内ととっても美人で可愛いウェイトレスさん・・・・・・古風に「女給さん」と呼んだ方がいいのかな?
最近とみに有名な「トルコライス」。

長崎では喫茶店・レストラン・定食屋なら、大体どこでもメニューにあります。
これまた長崎名物の「ミルクセーキ」。

要はシャーベット。ちなみにこれはノーマルの約半分の大きさの「ミニ」です。
ゆっくりしてる暇はありません。仕事があるんです!
・・・・・・と、大急ぎで石橋へ。

グラバー亭に寄ってる余裕はありませんでした。
ここもそっけなく線路が途切れておしまい。

ちなみにこの線は最後の区間が単線だったりする。
赤迫に行きそびれてるのが気掛かりで、仕事を済ませてから執念でGo!!

右下には東国原知事の顔が載ってるのが見えますな。奥の黄色いのはチキンラーメン号。
ここもいきなり線路が途切れておしまいです。

終着駅の情緒には欠けますね。
も少し余裕があればよかったんですが、いかんせん遊びで来てるんぢゃないので・・・・・・
とんぼ返りで長崎駅に。

港町らしい、べらぼうに広い構内と異常に長いホームが特徴。
九州といえばやはりこの型のディーゼルですね。

66系だったっけ?
約30分で、長崎の鉄道の一大ジャンクションである諫早に到着。
繊細な屋根裏の幾何学模様と国鉄塗色は、古い時代の駅を想い出させてくれます。
ホテルで教わった駅近くの居酒屋に出陣!
お!安い。

お財布安心やな、っと。
酢キャベツの付け合せが、いかにも九州の焼き鳥屋。
「ナンコツの酢の物」

ブタの耳でした。どうやらこの辺では一般的みたい。
店を出て、ブラブラ散歩。
本明川に出ました。

諫早の市街地は駅前からずいぶん離れたところにあります。明日はそちらに行くことにしましょう。
ちょっと偏固な感じの店を発見。

「九州で二番目にまずくて高くてきたない店」のキャッチコピー。

・・・・・・そこまで自虐的に言わんでも(笑)。
「ウニ丼」1,000円也を注文。

左下は油が光って分かりにくいですが、アラ汁です。
完食!!

何がまずいや!?どれもムッチャクチャ美味いやんか!
分かりにくいですが、「車海老活造り やヽ高い」「蟹 非常に高い」とか、献立表もなかなかヒトを食ったものです。
あとはおとなしく部屋に戻って寝ました。

数日はここをベースに活動です。
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