「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2005 神奈川

12月の初め、三浦半島から横浜方面に出かけました。

まずは葉山の奇湯、「星山温泉」を目指します。道順の分かりにくさで有名なところです。

まずは根元にお地蔵さんのある交差点を左に。
続いて梅の古木を右に。
さらに庚申様を左に。
最後、下りきったところで民家の間を上がって行きます。
アプローチからして何だか怪しい脱力観光の予感。
うわ!!巨大ミミズ!!
狭い谷間を登りきったところでオッサンが廃材をくべています。ここに違いありません。

うわさ以上にB級テイストが漂っています。
まずは記念撮影。

ここは「稲龍神山スポーツランド」っちゅーのが正式名称なのですが、「スポーツ」を連想させるものは一つもありません。
それにしても到るところボロボロです。

これは何の施設の跡でしょう?
祠なんかもあったりする。
「日暮まで下山なるまじ稲龍庵」とかかれた休憩室。

中は物置でした。
沢の奥の突き当りにも祠が建てられています。
源泉井戸。

「イリカ鉱水」とはいったいどういう意味なのでしょう?
これも源泉井戸。

どうやら源泉はこの一帯から湧出しているようです。
宴会場(!?)入口。

デカデカと描かれた日の丸が謎めいています。
扇風機とストーブが同居する雑然とした内部。
その外観。人生訓のようなものがギッシリ書かれてあります。
先ほどのオッサンはここの2代目のご主人のようです。

焚火を熾してくれました。
あ〜、尻が暖かい♪
浴室外観。

分かりにくいですが、手前と奥の2部屋になっています。
手前側の浴室を入口から見たところ。

奥に浴槽が見えます。
ここにも「イリカ鉱水」の宣伝が!
手前側の浴室内部。

こちらは薪ではなくプロパンで沸かすそうです。
風呂の焚き口。
ふっとい木がバンバンくべられていきます。
奥の方の浴室。

何とも稚拙な富士山のペンキ絵がシュール。蛭子能収のマンガみたい(笑)。

ちなみに反対側の壁には同じような時計台の絵がありました。
風呂が沸きあがったので入らせてもらうことにします。
寒いのと換気設備らしきものがまったくないので、すぐに浴室内は湯気で真っ白になります。

ところが、入ろうにも湯がほとんど熱湯!
たらいやポリバケツに汲み出しながらうめて、ようやく入湯。

イチビリの上の子は、バケツに入湯(笑)。
お湯がもったいないのでタライの方にも入りますが、これぢゃぁ・・・・・・(笑)
湯気はますますすごく、ストロボ焚いてそのままだとこんな感じになってしまいます。
補正してやっとこんな感じ。

実は他の写真もかなり補正してあります。
そろそろ上がることにしましょう。

そういえば洗面台の鏡のフチにはキノコが生えていました(笑)。
しかしこの泉質はすばらしい。

強力なアルカリ性でヌルヌル。お肌はツルツル。
朝からアタリのところで上機嫌。
そういえば、水を元の量くらいに足しといてくれ、と言われたのを思い出しました。
OK♪OK♪

ここ星山温泉は東京近郊では泉質・怪しさともに最強の温泉でしょう。
続いてやってきたのは久里浜近くの大矢部温泉。冬空にそびえる「うな萩」は屋号の通り、うなぎ屋です。

ここの地下に温泉があるのです。
さっそく地下の浴室に向かいます。

壁はウナギを思わせる黒灰色に塗られています。
踊場にあった宣伝の看板。
何の変哲もない浴室入口。

右:男湯、左:女湯。
脱衣場にはウナギを焼く匂いが充満しています。
効能書き。

湯自体は茶褐色で東京沿岸部に多い「黒湯」に近いものでウナギ屋らしくヌルヌル。
あらかじめ注文しておくと、風呂入ってる間にサバいて焼き上げてくれるようです。

同じような例としては山梨の正徳寺温泉等があります。
肝心のウナギのお味は?とゆーと、これがもう♪

昼間から大満足。
壁に描かれたうなぎの絵がお茶目。

近くに巨大な霊園がある関係で、仏事等でかなり流行っている印象でした。
東京湾に沿って北上し、横浜駅の近くにやって来ました。

弘明寺駅裏にひっそりとたたずむ「中里温泉」です。
静まり返った暗い玄関。
貝のコレクションが並べられたその横のガラス棚。

何ともレトロな感じがします。
上がって右側すぐに浴室があります。
さっそく行動開始。
すでに湯気で真っ白。
寒いので変なポーズになっていますね(笑)。
浴室は5〜6人入れば一杯の小さなものです。
湯はクセのないサラッとした印象。
窓の外は・・・・・・
信楽焼きのタヌキの置かれた庭になっています。
建物は奥にかなり広がっているようです。
夕方近いので身体も洗ってしまいます。
これらの写真も補正かけてあるのですが、これが限度。
ちょっとでも被写体との距離が遠くなるとこんな状態。

冬場の写真はむつかしい。
それに撮影する側は寒いし(笑)。
そろそろ上がることにします。
ここもアタリでキゲン良し!
古風な洗面台をバックに。
妹撮影でツーショット。
入口付近をバックに。
寄せたってないモンはない!(笑)。
浴室前から廊下の奥を望む。
これは反対側の障子が並ぶ客室の様子。

他に客がいないためか、館内の電灯が消されており、より一層深閑とした雰囲気でした。
日帰りぢゃもったいないですね。

いつか泊まりで再訪しよ〜っと♪
玄関前で記念撮影。

もみじが真っ赤に色づいています。
先ほどの通路を外側より望む。
素晴らしい佇まいの旅館でした。
子供の誕生日も近いので、横浜駅前に移動してメキシコ料理屋で晩御飯。
なんか楽しいですな〜♪
混ぜて、包んで、が基本ですね。
100万$の夜景(笑)に魅入っています。

ひさびさの近場の日帰り小旅行でした。
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