客に食材選ばせて、調理法も指定させてあつらえてくれる料理屋なんてーのがある。ちょっとスカしたお値段高めの中華料理屋なんかで見かけたりする。フタをした壺があって、何だろ?と思って取って開けてみたら中にはカエルが鎮座していたコトがある。いやぁ〜、あんときゃぁのけぞりました、ワタシ。ゲロゲロ。
・・・・・・と、一応行ったことはあるのだが、おれはこういう店が嫌いだ。料理人なら自信を持ってコックが食材を選び・調理して客に出せばよいのに。料理という創造性豊かな作品の主体性まで受け手にゆだねていいんだろうか?って何だか思っちゃうのだ。
とはいえ寿司屋とかは判断困っちゃうけど。
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ホームページは世間にゴマンと溢れている。
こうしてホームページっちゅーものを作り始めるにあたって、最初に必要なのは何より、「よいお手本」だろう。残念なことだが、やはり何事も模倣から始まるのはやむをえないことだ。1から10まで手作りできるほどの創造性と根気はおれには備わっていないし、どだい忙しくて時間ないわいな。
次に必要なのは優れた師匠だ。ホームページ作成のおれの師匠は目下、職場の女性である。メチャクチャに美人で変人で、メチャクチャにWEB回りに詳しい。htmlやJava直書きでバリバリ作ってるんだそうな。加えて素直なのかひねくれてるか判断に苦しむよじれまくった思考回路の異常天才タイプ。だから技術的な面も参考になるが、今の時代、ソコソコのことならツール使えばテクはカバーできるので、むしろ考え方を議論しつつ教えてもらってる気がする。
かくして環境は整い、おれはこれまでの閲覧する視点ではなく、作成者の視点であっちこっちのホームページを眺め始めた。参考にするべき点は多々あった。デザインは凝りすぎたらワケ分からんなぁ・・・・・・背景色が明るいと意外と目が疲れるなぁ・・・・・・GIFアニメーションが多いとウザいなぁ・・・・・・フォントもシンプルな方がええなぁ・・・・・・テーマが上品とか下品よりデザインの上品下品が大事やなぁ・・・・・・おれはガキの頃を思い出した。プラモデルを一生懸命こしらえてた頃、それに飽き足らなくなって紙と木で完全自作の駅とか作ってた頃、「YoungGuitar別冊『小林克己のロックギター教室』」だか何だか買って来て、TAB譜を見て必死にギターをコピーしてた頃を(笑)。
さて、一通り分かってきたら、次はコンテンツだ。ホームページのコンテンツには「テーマ」が必要らしい。ヤフーだってカテゴライズ不能だと載っけてももらえないわな。載っけてもらう気もないけど(笑)。ググッてくれい(※)。
さらに、コンテンツに加えて、あと必ずあるのが「プロフィール」「掲示板」「Mail To」なんてものである。そうしておれは考え込んでしまったのであった。で、師匠に質問。
師匠のご託宣も「テーマは絞り込んだ方がよいでしょう」というものだった。
ではコミュニケーションツールは必要や否や?と、訊こうとしたら、そのあとに彼女は続けてこうのたもうたのである。「・・・・・・いやなんですよねホントは。色々なモノが自分あるのに、見る人から方向性勝手に決められちゃって、何か今は自分の意思を離れたところでHP動いてますよぉ・・・・・・ホントは相反するもんがあって普通なのにね〜」
いいコト言わはるわ、ホンマ。
この一言で、何となく「1サイト1テーマ」が暗黙の了解なのかな〜?「掲示板」とかやっぱりいるのかなぁ〜?でもそれって何かちゃうよな〜?と考えあぐねてたおれのハラは決まった。
テーマは徹頭徹尾「自分」だ。矛盾だらけの混乱したひとりよがりのベクトルをそのまま出そう。熱心な読者がつくとは到底思えないが、インタラクティブなコミュニケーションなんて毀誉褒貶の機会になりこそすれ、コンテンツを進化させる助けにはならないだろう。FuckOffだぜOi!Oi!Oi!・・・・・・ってなワケで掲示板は初めから中止(※)。
プロフィールにしたって、何月生まれの何座の何型で職業は何で、エロ系なら好きなプレイにNGプレイ、ラビアに12Gを2つ(笑)、ってトコだろうか。しかしホンマに要るんか!?そんなん!?見て、読んで、楽しめる人は楽しんでくれたらそれでええやないか。
たとえ稚拙であれ作品は作品で、それはおれが作る。別に対価を取るわけではないけど、おれはそれを供する。そして継続する。それだけでいいぢゃねぇか。どう見て、読み解かれるかまでは知ったこっちゃない。
今のところトップページのメインメニューには、試作状態の時あまり考えずに置いた「Profile」が残っている。でも開いてもそこには何もない。何も分からない。その打ち消そうと思ってたので・・・・・・今さっき消した。
「Contact」も次のように限定しよう。
1.HotMail、ケータイメールはお断り。
2.リンクをしたいという奇特な人、または野外撮影モデル/Mパートナーを強く望む奇特な女性のみ受け付け。
・・・・・・いない!って(笑)
3.誹謗・中傷・荒らしは当然NG。でも必要以上の感想・激励・連帯も要らない。
「同好の士」なんて言葉がある。サークルとか同好会、なんてもんも世の中にはあふれかえってるが、嗜好の共通項だけで結びつくような、いわば容易に可視化されるようなお付き合いは、何だかペラペラだしめんどくさいし、その内微妙な差異が許せなくなったりもする。そんな連中をこれまでおれはケッコー見てきた。
極論すれば、おれは「あなた」と友好的になることはよしんばあっても、「あなたたち」と友好的になることは決してないってコトだ。
そう、ひどくエゴイスティックで孤独だから、ユートピアはユートピアなのである。
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・・・・・・・まぁ、力んでも仕方ないけど、そんなカンジで「他人は一切意識せずやる」という、結局は今まで通りのスタンスに決めたら、ずいぶんキモチが楽になりました、はい。気難しいヤツってウザくてイヤですね〜。
※:2005.05.08附記
まぁ、あまりお客さまを拒否してもよろしくないし、カテゴライズは何かを発表すればついて回る宿痾みたいなものなので、この際乗っちゃえ〜!と開きなおってYAHOOに申請出したりもした。また、「Contact」はメーラー起動タイプだとスパムが増えるのでBBSを開設した。でも、おれからの返答は書かないことにしてる。 |