年頭所感2024 |
まるで「筋子」みたいな能登の地震の発生状況。
震源が見事に北東〜南西方向に、深さが西側ほど浅くなっていることが分かる。
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https://www.bosai.go.jp/より
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元旦、帰省してた子供たち共々、ゆっくり起きて取り寄せたおせちなんぞつついて一杯呑んで、昼くらいから近所の神社に初詣に出掛けた。この地に移って初めての正月は極めて優雅で長閑なモノだったワケだ。寒さに耐えかねて電気ぢゃどもならん!と、暮れに買い足したばかりのレトロな形の石油ストーヴも良い仕事してくれてる。
後予知の誹りを敢えて承知の上で書かせてもらう。たしかに穏やかっちゃぁ穏やかな年の始めだったんだけど、妙に朝からナマ暖かく、晴れたかと思うと急に傘を広げねばならないほどの雨がパラついたりする奇妙な天気におれはいささかの違和感を覚えてたのはホンマだ・・・・・・っちゅうのも、安政江戸地震の起きる前日の空模様がそんなんだったって伝わってるのをずいぶん昔に本で読んだことがあって、そのエピソードを想い出してたのだ。ほれ、俗に妙に暖かい天気が続くと地震が来るとも言われるしね。そぉいや阪神淡路大震災の時も、そのちょっと前までは季節外れの暖かい日が続いてたっけ。
でもまぁ、正月のおめでたい日にそんな縁起でもないコト、口にするだけ野暮っちゅうモンだろう。パンパンと型どおりに柏手打った後は縁起物の熊手か何か買って、おみくじ引いて、そのまま家に戻って再びウダウダと飲み始めたのだった・・・・・・ん!?年賀状のチェックしてたかな?かなり酔っぱらってたんでよぉ覚えてないんっすわ。
そして夕方前、おれの暮らす辺りでも何となくユサユサと揺れ始め、ネットだったかTVだったかスマホの防災通知だったか、能登半島を震源として、相当な規模の地震が起きたってコトを知った。M7.6、相変わらず面白くも何ともない名称の「令和6年能登半島地震」である。
酔いもあってぶっちゃけおらぁアタマが混乱したね。はぁ!?大津波警報だと!?5mだと!?3年くらい前から始まった群発地震のシリーズの一つやろうに、マグニチュードがケタ違いで7超えてるだと!?新潟の方までかなりバキバキに揺れてるだと!?・・・・・・TVでは東日本の時に見たような、港に白い波頭を立てながら迫りくる津波や、土煙だけでなく段々と火の手まで上がり始めた街なんかが映し出されている。
ホンマ、被害に遭われた現地の人はタマランやろなぁ〜、って思う。あっち方面の友人・知人に安否確認のメール入れたりもしてるが、未だ繋がらない者もいたりする。ようやっと連絡付いたものの、実家が半壊しましたとかクルマの中で寝てますってのもあった。いやマジやべぇっすわ。
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数年前から能登半島で起こっている群発地震の原因に関しては、地下の断層面に東京ドームおよそ23杯分とも言われる超大量の水が貫入したコトで起きているって説が専ら有力である。マグマぢゃない。おらぁ専門家ぢゃないんで良く分からないが、それが現在起こってる色んな事象に対して最も調和する・・・・・・つまり合理的に説明が付くらしい。事実あの辺に今は火山ないもんね。ただ、その水の出どころは良く分かってないらしい。一説には東日本大震災の影響も囁かれてる。
そこでハタと思った。
日本どころか世界有数の金山を有した佐渡ヶ島での金の胚胎はこのようにして出来てったんぢゃないか?また能登半島も100万年、1000万年単位の気の長いハナシにはなるんだろうけど、いずれは同じように巨大な金鉱脈が形成されるんぢゃないか?ってコトだ。いや実際、能登半島にも規模は小さいものの富来・宝達等々、過去にはいくつかの金鉱山があった。
っちゅうのも地図を見ていただくとお分かりになると思うが、佐渡ヶ島と能登半島って地形的に何だかスゴく似てるのである。北東〜南西方向に走る二つの山地の間に平野が広がっており、逆Z型っちゅうか雷マークっちゅうかTGのロゴみたいになってるのがソックリだったりする。ついでに言うとその間の平野部は断層・地溝帯だったりもする。つまりそこは大地の裂け目みたいになってるのだ。能登半島では「邑知潟断層帯・地溝帯」ってチャンと名前が付いてたりもする。羽咋と七尾を結ぶラインだ。
また、地震によって地下水(・・・・・・ってーか熱水)に溶けてる金が析出・沈殿するって学説があったりする。1回あたりの量は全然大したことないんだけど、こうして何度も何度もグラグラ揺れ続ければ「塵も積もれば山となる」で、リッパな金鉱脈となって成長して行く、っちゅうのである。金は極めて安定した物質なので、一旦析出しちゃうと再び溶けだして元に戻ることはないらしい。
「100万年経ったら金で潤ってウハウハですよぉ!」な〜んて、この寒空にいきなり家を失った人達に言うたかて戯言でしかなく、何の慰めにもならないどころか不興を買ってブン殴られかねないことは良く分かってる。良く分かってるが、少なくとも今後、学術的にチャンと議論されても良いネタではなかろうか。誰か証明してくださいな。
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イヤな年の始まりやなぁ〜、くわばらくわばら・つるかめつるかめ・・・・・・って思ってたら翌日の2日のまたもや夕方、今度は羽田でのJALと海保機の衝突事故だ。それでもよぉもまぁこんなけ派手にぶつかって、JAL側は全員無事で済んだモンだと思う。そこはホンマに大いなる救いだろう。
たらればを言い出すとキリないものの、もちょっと海保機か大型だったら、もちょっとマトモに当たってたら、JALが片桐機長の逆噴射の教訓から避難訓練を徹底させてなかったら、こうも一糸乱れず整然かつ迅速に、燃え始めた機体から脱出することは不可能だったろうし、逃げるも何もその前にみんな焼け死んでたかも知れん。
おらぁ1982年のホテルニュージャパンの大火災の翌日、件のJALの羽田沖墜落事故(・・・・・・ってかありゃ「事件」やな)と二日続けでエラいコトが起きたのを想い出した。
気の毒なコトに地震の緊急支援物資を運ぼうとしてた海保側には殉職者が何人か出てしまったけれど、ともあれ飛行機って乗り物の地上をウロウロしてる間の安全コントロールについてはめちゃくちゃアナログなままになってるって事実を知って、おれはかなりビックリした。例えば鉄道にはATS・・・・・・自動列車停止装置ってのがある。冒進を防ぐための仕掛けだ。クルマにだって道路に道路標識や信号あったり、今はアイサイトぢゃなんぢゃと高度な安全装置が組み込まれるご時勢でもある。それがアータ、飛行機は管制塔との独得な英語での通信、後は目視だけ、って人力だけやんか。いくら何でもきょう日ちょっとお寒くありません!?フェイルセーフとかフールプルーフとか、人力に頼らない高精度な仕掛け作ろうとは思わんのん?何か技術的にムリなん?と。
誰が悪かったかは今後の専門機関の判断に委ねるしかなかろうが、要はきちっと停止位置で停まってノタノタと滑走路上に海保機が這えずって行くことさえなけりゃ、そもそも論でこの事故は起きなかった、それは紛れもない事実だ。ならばシステム的に進もうとしても進めない仕掛けを考えるべきだと思うんだけどねぇ〜・・・・・・。
ついでに触れとくと、機内に預けられてたペットの命が〜!とか寝言ヌかしてるおめでたいバカはテキトーにあしらって放っておけば宜しい。こんなのをことさら大層に取り上げるメディアが大衆の白痴化を助長するのだ。そりゃぁおれだって自分ちのネコは本当に可愛がってるけどさ。
さらに翌日の3日には北九州で1年半程前に2度の大火で喪われた旦過市場に続いて、そのすぐ近所の鳥町食道街って古い飲食店街が失火から丸焼けになるってのも起きた。余談だけれど、この10年くらいの大火の原因の意外と多くに、飲食店での「油に火をつけっぱなし」があったりする。上述の旦過市場も、糸魚川も。そしてそこには地方のこうした市場の零細な店の経営者の高齢化問題が横たわってたりもする。
北九州市は生憎これまでマトモに訪ねたことがなく、行った時には是非とも歩いてみたいと考えてた終戦直後の猥雑な雰囲気を残すエリアだっただけに悲しい。いずれにせよ本当に不穏極まりない2024年の幕開けだ。これ以上、凶事が起きないことを祈りたい。
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いやぁ〜、ホンマは例年通り拙サイトの方向性だとかを詳述しようと思ってたんっすよ。それが思わぬ大事件が続いたことで、アタマも文章もスッカリまとまらなくなってしまった。後は簡単に箇条書きにして2024年の年頭所感を終わりたい。ほぼカテ違いの内容になっちゃいましたね。スンマソン。
●拙サイトについては、基盤・コンテンツ共に基本的に現状を維持する(ブログも)。
●ヌードモデル・ペットになってくれる同志な女性が本当に必要。
●Side−Aな活動のため、別チャンネルでインスタやXを始めることになる。
●音楽制作を既に開始しており、何らかの基盤で発信する。
●音楽面でのメンバーが欲しい(楽器弾けなくてもOK)。
●ネコの高齢化のため旅行記は当面、日帰りの近距離なものになる。
●久々に温泉関係ネタを復活させたい。
●コンテンツの削除はしないが、カテゴリ整理を検討。
●久しぶりにトップページの画像の見直しを図る。
・・・・・・ま、相変わらずで、進歩がないっすね(笑)。「残ない週刊誌的ゴッタ煮コンテンツ」、「到底アートとは呼べないアート、としての表現行為」という方法論は変わりません。どうか今年も”Asylum
in Silence”、よろしくお願いいたします。 |
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2024.01.05 |
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