「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
すっかり忘れてしもてた〜・・・・・・13年目、突入


これが噂の阿部寛公式サイトのキャプチャ。たしかに懐かしさいっぱいな作り。

http://abehiroshi.la.coocan.jp/より

 ハハハハハ・・・・・・人間、習い性になるほどアカンことはないワケで、9月の終わりにサイト立ち上げてからまる12年経ったコトを綺麗サッパリ忘れてしまってた。ナサケないことにほぼ1ヶ月近くも過ぎてから気付く体たらくである・・・・・・ちょっとボケて来たのかも知れない(笑)。

 ともあれ干支が一周したことになる。猿が動物の中では器用なことからの単純な聯想に過ぎないとは思うが、俗に申年は手先に関係すると言われ、この干支の生まれの人には器用な人が多いとか、手先のことを始めるのに良いなどと言われる・・・・・・まぁ、ホンマただの俗説だけどね。
 その甲斐あってか(笑)、かくも手先を駆使するホームページをひょんなことから立ち上げて、途中、コンテンツ消失とか貸サーバの乗り換えといった紆余曲折はあったものの、まずまずコンスタンスにここまでやって来られたのは素直に喜ばねばならないだろう。

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 しかし、ドッグイヤーと言われるだけあって取り巻くITの世界もその間に随分様変わりした。今はもうおれみたいなhtmlでオーサリングソフト使って1ページ1ページ拵えて行くスタイルはすっかり下火になってしまい、ネット上では極めて少数派だ。シーラカンスみたいな存在である。大体きょうび個人で金払ってサーバ借りてる人なんてどれだけいるんだろう?とも思う・・・・・・まぁ、年に1万円ほどで全然大した金額ぢゃないんだけど。
 冷静に見るとブログでさえ一時の勢いはもうない。SNSだってミクシィが隆盛を極めたのも束の間、FaceBookがアッちゅう間に世の中を席巻したと思ったら今度はTwitterで、ほいでもって今の主流は文字情報をほぼ放棄したようなInstagramに移行しちゃってる。そしてそれらのいろんな基盤のあちこちには死屍累々のコンテンツの抜け殻が、作者からも忘れ去られたまま積もりに積もってる状況だ。そぉいやしばらく前、かつてのガラケー時代の中高生を中心に圧倒的な人気を誇っていた「前略プロフィール」がヒッソリと閉鎖されていたっけ。
 e−Mailなんかも今やかなり風前の灯ではあるまいか?ほとんどの人は親しい人とならコトバのやり取りはLineで済ましちゃってるだろうし、長文はWeb-Mailで、ってケースが多いだろう。おれもe−Mailは最早家のポスト代わりにしか使っていない。
 ガラケーに触れたのでついでに言及すると、デバイスにしたって言わずもがなの同じ状況である。サイト始めた頃、こんなにもモバイルデバイスが一般化するなんて誰も想像してなかったに違いない。Web上でマトモな何かを発信するためには、PCを所持することはもぉ最低限の必須条件であり、ケータイなんかでマトモなコトは何もできなかった。それが今は曲作りだって、そらまぁスマホだと画面小さすぎて流石にちょとしんどいけど、一回り大きなPDAであればいつでもどこでもやれてしまう時代だ。

 そんな目まぐるしい環境の変化を横目に見ながら、淡々と現状では大体月10ページづつくらいのペースでコンテンツは増え続けている。プラットフォームを乗り換えようって気はとっくに失せた。ムリな相談だ。どないしたら手間暇を掛けず、また作成の生産性を下げずに1600ページ以上もあるボリュームを移行できるのか?一体全体良い手立てがあれば教えて欲しいものだ。

 同じく先日の話だけど、俳優の阿部寛の公式ホームページがむちゃくちゃレトロだってコトをネットのニュースで知った。見てみると背景の壁紙のセンスといい、そこから浮いてカラフルなボタンといい、たしかにスゴい。どうだろ?平成10年代初頭くらいってこんな感じの素朴なんばっかしだったよなぁ〜!って思わず感慨に耽ってしまうような造りである。どうやら元はファンの一人が作ったらしく、律儀にそれを尊重して未だにそんなデザインなんだそうな。とても良い人なんだろうな、阿部寛って。
 ・・・・・・で、そのサイト、何か情報として不足してるのか?っちゅうとキチンと小まめに更新されてるし、見た目がいささかアレなだけで特段の問題はないのである。むしろ良く映画や自動車等の公式サイトで見掛けるようなFlashとかJavaScrypt組み込み過ぎで、スタイリッシュなだけでどこに何があるのか見当も付かない独善的なデザインよりは千倍見やすい。ちなみに同じ所属事務所の名取裕子の公式ホームページもシブいのでこれも必見だろう。ともあれネット民の言うとおり、どっちも文化遺産に指定して良いかも知れない。

 だからまぁ今のままでも良いのではないかと、半ば諦念に近い気持ちで今は考えている・・・・・・ってーかそんなことも睨んでこれ以上ないっちゅうくらいにプレーンなデザインにしたのだから。背景は白一色でテキストは目に刺さらない程度のグレー、それ以外はシブいくすんだ赤を差し色程度にと3色しか使ってない。

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 さてもちろん、そうした年月分おれもヨメも歳を食った。これはもう御釈迦様の言われた通りで嘆いたって仕方ない。全ての少年少女はニーチャンネーチャンになり、オッサンオバハンになり、そして最後はジジィババァになるのである。もしならない者がいるとすればそれは妖怪とか化物、魑魅魍魎の類であろう。「美『魔女』」とはいみじくも良く言ったモンだ。あんなモンのコンテストに嬉々として出場するオバハンは、内面如夜叉ってヤツなのかも知れないな(笑)。

 そうは言うものの客観的に言ってヨメもまぁまぁ美魔女とやらのカテゴリーの末席くらいには居れる資格があるだろう。しかし、そんな状態をあと何年続けられるかは分からないし、ちょっと怪しくなってきた感もある・・・・・・だから、最近は集中的に”Works”のページを充実させてるのは、少し前に「天人五衰」ってタイトルで纏めた通りだ。まぁ余人には理解しがたいとは思うけど。

 ぶっちゃけその分コンテンツの中心だった温泉行のウェイトは随分下がった。だって、どんどん状況は詰まらなくなってんだもん。行きたいなぁ〜、ってトコは行ける範囲ではあらかた行き尽くしてしまったし、マイナーな冷鉱泉を中心に廃業は相次ぐばかりだし、ホント気分を削がれることばかりでそれでも行く方がどうかしてると思う。だからって、他の色んな属性に目を塞ぎ泉質のみを取り上げてあーだこーだ言うのは愚の骨頂だろう。何がキシキシ感ぢゃ!?ボケ!っておれは思う。

 では最近とみにウェイトが上がってる巨石や廃墟はどうなのか?っちゅうとこれもかなり怪しい。先ず巨石については、関東圏では大体行き尽くしてしまった。案外巨石信仰の痕跡は少ないのである。やはりこれは近畿以西での分布がひじょうに濃密だ。だからってそのために関西に舞い戻るワケにも行かず、ナカナカに悩ましい問題である。
 廃墟もねぇ〜・・・・・・元々儚くも移ろい行く存在ではあるんだけど、とにかく絵になる廃墟は案外に少ない。それに年々管理は厳しくなる傾向にもある。仕事で拘わったことのある方ならご存知かもしれないが、監視カメラ、あれって今は結構安いんですよ。コマ落としの画像を蓄積するハードディスクにカメラ数台、モニター等の基本セットで工事費込み込みで200万程度で設置できてしまうのである。個人ならともかく、それなりに後世に残るだけの廃墟物件を抱えるのはどこも古くからの財閥系企業であって、そんなトコからすれば、数百万なんてゼニのうちにも入らない。さらには赤外線の人感センサーなんかも多い。それより何よりゴテゴテの有刺鉄線のバリケードで囲われた日にゃどぉにもこぉにも手出しはできない。
 いや、もっと厄介なのは「人」だ。ネットの普及は趣味への障壁を大いに下げ、マニアの裾野を広げた。それは一方ではとても喜ばしいことであるものの、一方ではとても鬱陶しい。これまでこれは!ってトコに苦労して出掛けて、人に邪魔されたことがどれだけあるか・・・・・・。

 それにそもそもおれにとって、巨石はかなり高いけど、ロケーションとしての廃墟の優先順位は決して高くないのである。実はヨメも同じ意見で、そら確かにリスクはあるけれど、見晴らしの良い高原とか渓谷、或いは奇勝なんかの方が気分的には絶対に良いと言ってる。

 ともあれこの辺は今後の大きな課題だろう。

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 サイトを始めて失ったものは何か?・・・・・・それは間違いなく健康とか余命ではなかろうか。そら自分で納得してやり始めたコトとは申せ、やはりちょっとキツいなぁ〜、って思うことが増えた。我ながらよく時間工面出来てるなぁ〜!ってたまに自分で自分を褒めたくなる時があるくらいに、コンテンツ作成のために色んな注力をしてる。休日は当然、仕事帰ってから寝るまでの数時間、会社の往き帰りの電車、たまの出張での移動時間や味気ないビジネスホテルでの時間・・・・・・もちろん、純粋に好きで続けてるギターの練習や運動不足解消のための散歩の時間なんかも、可能な限りコンテンツに還流させるようにして、それでようやく成り立ってる状態だ。何てーか、これだけ仕事の方に精魂傾けてたらもっとエラくなれてたんぢゃねぇか?っちゅうくらいで、ちっとも脳の休まるヒマがない。

 いつまでもこの調子を継続できるとは到底思えない。しんどいものはやはりしんどい。だから、今後はもう少し、更新頻度を落とす必要もあろうかと思ってる。

 ・・・・・・ってどの口で弱音を吐いとんぢゃ!?コラァ!と突っ込まれてしまいそうだけど、一方でやりたいコトは沢山ある。まずは長年放置プレイとなってる音楽関係をいい加減始動させたい。先日、まずは手始めにアナログのベースマシンやリズムボックス、サンプラーを買ったのはその一環だ。ただ、これだけではおれの思い描くイメージには近付けないので、今後さらにミキサーやアナログエフェクターなんかも少しづつ揃えて行かなくてはならない。そのうちYouTubeにでもチャンネル開設したら見に来て下さいな。

 あと、写真についてはもっと色んな女性のヌードを撮りたいなぁって真剣に思ってる。そりゃまぁスケベ根性による点も大なんだけど、それだけではなくやはり純粋に美しいし、そしてそう撮るのはムチャクチャに難しいからだ。撮影会がどうとか、モデル使ってどうとかはあまり考えてない。室内でバリバリにライティング効かせて撮るなんて〜のにもあまり興味はない。上手く言えないけどあくまで野外で、出来る限り自然光の下でヘンなギミックを使わずに市井の女性を撮ることに自分としての意義があると思ってる。
 ただ、これだけはナカナカこっちの意気込みだけでどうなるものでもない。色んな繋がりを大切にしながら待つしかないのがいささかツラいところだ。ホント、ペット兼助手兼モデルが欲しいわ。

 ああ、小ネタの積み残しもそろそろ何とかして行かなくちゃならんかったんだっけ。腕時計、ピック、アウトドアグッズ、旅の土産類のギャラリーもそのうちやろうやろうとしてる間に随分経ってしまった。膨大なコレクションとなった観光系のパンフだなんだの画像取り込みも枠だけ拵えたままで全く進んでいない。

 それにしても、だ。やることはあまりに多く、時間はあまりに少ない。
 そろそろ1日の6割近くを占める仕事そのものを考えなくちゃならないのかも知れない・・・・・・え!?辞めるんっすか?(笑) 

2016.10.23

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