セックスレスの時代 |

実は羽目鳥は滅多にしません。上手く撮れないのと気が散るのとで・・・・・・(笑)。
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・・・・・・だとか言われてる。
なるほど「草食男子」なんてコトバが一般化してたりするし、高い税金遣って何の調査しとるんや!?ってちょとツッコミ入れたくもなるけれど、厚生労働省の調査によれば30代の未婚女性の4人に一人がセックスしたことない・・・・・・つまりピッカピカの処女っちゅう結果も出てたりするから、まぁあながち間違ってもないんだろう。
しかし一方で、エロの世界は相変わらずそれなりの賑わいを見せているのもこれまた厳然たる事実だ。ソープランドやホテトル、ヘルス等の風俗産業は盛んだし、高速道路のインターの近くには相変わらずラブホテルがピカピカと林立してる。メディアだって、エロ小説やポルノ映画はすっかりマイナーになってしまったけれど、エロマンガ、エロアニメなんかは溢れ返ってるし、アダルトビデオは粗製乱造が過ぎてギャラの低下を招きつつも、ものすごい数の女の子が今日も女優としてデビューして元気溌剌ヤリまくってる。それにネットを見渡せばいろんなアマチュアの投稿サイトには、毎日沢山の市井の人々のあられもない痴態が上げられてもいる・・・・・・まぁ、おれもその末席にちょこっとだけいるのかも知れないけど(笑)。
それでもなお、「セックスレスの時代」って言辞には、積極的に肯首はできないにせよ何だかそれなりの説得力があるような気がするのだ。どうしてなんやろ!?
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何を以てセックスと呼ぶのか?・・・・・・いやまぁここでLGBTだなんだとセクシャルマイノリティを取り上げても詮無かろう。多様化だとか個性だとか言ったって、セックスレスの時代を考える上では焦点がボケるだけだと思う。
そんなんでここはフツーにヘテロな性行為を考えてみると、要するにオトコの性的興奮によって勃起したチンポを、オンナの同じく性的興奮によって濡れたオメコに挿入して、そいでもってピストン運動の後に絶頂を迎えて前者は射精するし、後者は子宮口を開いてザーメンを受け入れようとする・・・・・・いささか露悪的に書いたものの、これが最もコアな事象であるのは論を待たないとこだろう。
もちろん、その前に前戯で例えばキスしたりフェラチオしたりクンニリングスしたりだとか、乳を揉んだり吸ったりだとか、指やら手やら玩具やらを突っ込んだりなんかが一般的にあるけれど、そりゃ文字通り「前戯」だろうし、なるほどBDSMだとかフェチだとかスカトロだとか、いろんなヴァリエーションでの快楽の回路は存在していて、これらが広義のセックス(換言すれば性「的」行為)に含まれてるのは言うまでもなかろうが、なんだかんだでやっぱし、「チンポとオメコが直接的に繋がること」こそが性行為そのものであって、セックスの基本中の基本だろう。「番う」のだ、「連む」のだ。
こうしてミもフタもなく書いてしまうと、何となくセックスレスの時代が見えてくるように思う。おそらくはその「ミもフタもなさ」そのものに耐えられない人が増えてるんぢゃないかってコトだ。
そもそもチンポもオメコも生殖器官であると同時に排泄器官である。後者の方は厳密にはちょっと離れてるけど、大体おんなじトコに位置してる。ところが両者ともに肛門からは完全に独立してたりもするが、これは哺乳類の特徴らしい。
ちょっと脱線すると、実のところここに進化の過程がある、ってな説が存在することは、話のネタに覚えておいて損はないだろう。例えば鳥類はすべて一つの穴で済ませている。そいでもってより高等な哺乳類はそこからだんだん分かれて体の前の方にやって来てるんだ、と。だから哺乳類でもより下等な獣は性器と肛門の距離(所謂「蟻の戸渡」)が短く、人間なんかだとかなり離れてきてるんだ・・・・・・ってな主張から始まり、上ツキよりも下ツキな女性の方がより動物的で猛々しいセックスを好む傾向にあるとかナントカ、かなりムチャクチャな内容をまことしやかに論じてたのは、早世が惜しまれる五味康祐だったっけかな?
そらまぁたしかにより動物っぽくバックからガンガン突くには、下ツキの方がラクだわな(笑)。(笑)って書いたけど、マルキ・ド・サドはこの後背位試そうとしただけで、娼婦に訴えられたりした。200年くらい前は神をも畏れぬ行為だったのだ、バックって。
閑話休題、それに大体チンポもオメコも冷静に見ると、身体の他の器官とは随分違ってて、なるほどヘンっちゃぁヘンだ。多少の個人差はあれ縮れた剛毛が周囲に生えてたりもするし、身体の表面にあって見えるのに何となく内臓っぽかったりもするし、いろんな汁も出てくるし、匂いなんかもあったりするし・・・・・・だから、初めて見たらグロテスクで怖そうと人によっては思うだろう。
事実、オメコに関しては「ヴァギナ・デンタタ(歯のあるヴァギナ)」という伝承が世界各地に古来存在することが知られている。寡聞にしてチンポでそのような例は知らない。「剃刀のように切れるチンポ」とか「トゲトゲで刺さるチンポ」ってな伝承が一つくらい世界のどっかにあってもよさそうに思うんだが、あるのはせいぜい真珠入れたイボマラくらいなモンだ(笑)。ここでもちょと脱線すると、猫の場合は交尾で抜けにくくするため、マジでオスのチンポには棘が生えてるらしい。実に恐ろしい。
咥えて、もとい加えて(笑)、セックスしてる最中の格好にしたってお世辞にも決してスマートではない。敬虔なクリスチャンの連中が唯一正当なヤリ方と許可した正常位だって、男性は間抜けに金玉袋をユラユラさせ、女性は俗に「蛙を仰向けにしたような」格好になるんだから。さらに射精したり感じてよがったりする忘我の表情は、ぶっちゃけアホみたいにも見えるしねぇ(笑)。
ここになまじ文明が進歩して知恵が付いたことや、グローバルな交流の発達によって、望まぬ妊娠やら性感染症へのリスクに対する恐怖、なんちゅうのまでが加わる。大体、性感染症ってこの世に何種類あると思います?ザックリ挙げてっても20種類くらいあるんでっせ。昔よりは発症を抑え込めるようになった、っちゅうけれど、AIDSなんて、流石にやっぱしおれだってイヤだもんな〜。
ともあれ、そうした不浄でブキミな(・・・・・・と教え込まれてて育てられた)部位を用いてブサイクかつ生々しく交わり、危険さえも伴うセックスが、だからキツいんっすよ、ってなお上品で清潔、デオドラントでザンネンな人が世の中に増えてるのではないか?って思うのだ。いみじくも稲垣足穂が言った、「人間は糞と小便の間から生まれる」という現実を直視できない人が増えてるのかも知れない・・・・・・え!?帝王切開だったからそんなん知らん、って!?
・・・・・・以上が「セックスレスの時代」にリアリティを感じてしまう一つ目の根拠だ。
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二つ目も、これまた文明の発達に伴うことである。まず初めに、俗に「筑波大学の3S」って呼ばれるネタをみなさんご存知だろうか?
・・・・・・「スリープ・スタディ・セックス」の頭文字で3Sなんだそうな。それら以外にすることがないのが筑波大学だ・・・・・・と。ちょと自虐が入ってるのが謙虚でよろしい。
今はそれでも大分拓けてきたが、昭和40年代の終わり、茨城の筑波の何〜んもない水田地帯に、東京教育大が母体の筑波大学を中心にドカーンと作られた巨大学研都市がつくば市である。恐ろしいことに2005年、TXが開業するまでは最寄り駅もなくて(厳密にいうと昭和の終わりに廃線になって、笑)、ホンマどぉしようもない陸の孤島みたいなとこだった。
そんなところに、国公立大学なんだからそれなりに勉強のできる連中とは申せ、全国から若者がたくさん集まってくる。上記の立地条件から、自宅通学できる子は極めて少数派だ。だからほぼ全員が下宿生活を始める。周囲は延々と白亜の校舎が立ち並ぶばかりで、勉強する環境だけは整ってるが、他のアメニティやホビーにはまったくもって乏しい。フツー学生街にあるような喫茶店や定食屋、ラーメン屋、飲み屋もロクになければゲーセンもない(・・・・・・まぁ、昔に比べりゃ激増したが)。
もぉ無聊も無聊、あまりにも他にすることがないから、寝るか勉強するか、あとはセックスしまくるワケだ。アフリカのサバンナの原住民みたいなモンやね(笑)。キチンとした統計が取られてるのかどうかは知らないが、筑波大学の学生の同棲率は異様に高いと昔から言われてる。また、同じような現象は関西ではやはり何もない丘陵地に移転した同志社大学を筆頭に、いくつかの大学で見られるという。条件は何もない隔絶された田舎、下宿するしかないような住環境、最寄り駅がなく、それなりの学生数の多さ(あれこれ選択肢が広がる、笑)と学力レベルの高さ(もし結婚しても将来食いっぱぐれがなさそう、笑)、ってコトみたいだ。ハハ、打算的やねぇ〜。
何のこっちゃない、大学っちゅう最高学府のキャンパスを人里離れたところに移転するのが、日本の晩婚化・非婚化・少子高齢化へのそれなりの対策となってたワケやね(笑)。
ともあれこのことは極めて示唆的である。つまり他に快楽が沢山あれば人はあんましセックスしなくなる、ってことの裏返しだからだ。そしてあらゆる快楽が現代の日本には溢れ返ってる。おれが「セックスレスの時代」を今一つ笑い飛ばせないのは、そぉゆうコトなのだ。
ここは一つ、たとえばセックスしながらでないとガチャを回せないオンラインゲームとか、戦闘力その他がゲットできないとか、スカイプを使ったどっちもセックスしながらの対戦ゲームとか(殆どリモート乱交やな、笑)、ラブホの一室のみに現れるレアポケモンとか、双方がどれだけイッたかでレベルアップできるとか、そぉいった仕組みを開発していただきたいモンだと思う・・・・・・何かいろんな汁ですぐに端末がぶっ壊れそうだけど(笑)。
話を筑波大学に戻す。基本的にはみなさん優秀で学究肌の人が多いんだろうから、開学以来の学生の年間セックス回数の推移を統計化して欲しいモンだと思う。傍証として地域のドラッグストア等でのコンドームの売り上げや周辺産婦人科での出産・中絶件数の推移なんかもあれば、より信憑性も高まろう。
恐らくその数字は漸減してるハズだ。そしてその変化が大きく表れた時期と、いろんな周辺の社会環境の変化との相関関係を示すことが出来れば、これは文字通り「カラダを張った」研究結果となるだろう(笑)。
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三つ目は格差社会の影響があるのではないか?ってコトだ。
「貧乏人の子沢山」な〜んて昔から言われるけれど、今の時代それはホンマなんやろか?っておれは疑問に思ってる。いや、そらたまに今でも実際いますよ。つい先日も大阪の平野で3歳の弟を23歳(!?)の姉が踏みつけて殺した事件なんてぇのがあったけど、その家なんて正にそんなカンジだ。大して広くもないマンションに父母とその23歳の姉をカシラに6人兄弟の8人がひしめいて暮らしてたってんだから。もぉ両親からしてあんましフツーやあらへんわな。この犯人の娘は軽い知恵遅れと報じられてたけど、両親もちょとそうなんちゃうん?っておらぁ思ってしまったよ。
こうしたかつての山野一の漫画に出てくるようなケースは今やむしろひじょうに少数派だろう。現代の貧困層は未婚層/非婚層、若年層と大きくオーバーラップしてるのだ。そこにさらにコミュニケーション能力の低下なんかも作用してるかもしれない。
野卑な貧乏はむしろ、セックスの機会っちゅう点では救われてるように思う。金のないヤンキー見ればすぐに分かるやん。問題は中途半端に教育やら常識やら倫理観を植え付けられつつ、「フツー」で「マジメ」な中産階級から滑り落ちたあたりのイジイジ・モジモジ・ウダウダした言い訳の多そうな層だ。2:6:2原則の6の下半分とでも言えば良いんだろうか、この辺がとにかくセックスしてないんぢゃないかって思う。する気がない、したくても相手がいない、勇気がない、自信がない、金がない・・・・・・etc。
新たな貧困ビジネスで、対象をこの辺に限定した格安お見合いパーティー+同棲支援みたいなのを企画すれば、薄利多売で結構いけるんとちゃうかな?不良物件のレオパレスも大量に余ってるし(笑)。
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「セックスレスの時代」を否定したいものの、どうにもしきれない理由について書いてみた。他にも性的な事象に関してあまりに不寛容な社会の悪影響とか、豊かさが生む副作用とかいろいろあるんだけど、これ以上グダグダ書いてもダレるし、めんどくさいからこれくらいにしとく。
・・・・・・え!?おまはん自身はどうなんや、って!?
おらぁしてるし、もっともっとしたいっすよ。強いて言うなら、もっといろんな人といろんなシチュエーションでしたいな、くらいですわ。心配なのは今後の肉体の衰えくらいなモンだ。ジジィになってチンポが勃たんようになってくるのはやっぱし困りますわな。 |
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2019.05.16 |
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